例えば、利益目標が300万円だったとする。
内訳としては、
売上:100万円 原価:70万円 粗利:30万円
これを10個売れば、利益300万円になる。
販売価格を15%OFFにしてみる。
売上:85万円 原価:70万円 粗利:15万円
これを20個売れば、利益300万円になる。
そう。
原価はそもそも変化しない。
販売価格を15%下げたことで、粗利は50%downする。
販売価格を15%下げたことで、2倍売る必要がある。
安易な、軽はずみな、◯◯%OFFをすることで、
ここまで費用対効果を下げている。
売る労力は「値下げ」をすることで、
軽減しているようにも見える。
売ることが容易になったという意味。
でも結果2倍売らないと目標に到達しないのであれば、
おそらくそこへかけるヒト・モノ・時間は増えている。
つまり経費はかさむはずである。
簡単な計算式で、算数レベルで、電卓を使えば、
誰でもわかることなのだけれど、
ここにビジネス要素が絡むと見えなくなってしまうことも多い。
計算上はいたってシンプル。
販売価格を15%安くするということは、
粗利を50%ダウンさせることになり、
2倍売る努力が必要になってくる。
そしてさらには、
価格を下げるということは、商品価値を下げることにもなっている。
だから、
価格と価値のバランスのなかで、
価格を下げることよりも、価値を上げることのほうが、
長期的な事業努力としては大切になってくる。