順序違いの願望 (ビジネス発想源より)

三連続
ビジネス発想源メルマガより。

自分への戒め。

 

まったくの余談だけれど
毎回投稿するテーマに即して
イメージ画像を探している。

今回のは
特に内容にあったいいチョイスだな
と満足している。

 

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【第4079回】順序違いの願望
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「自分にもっとこんな条件が備わっていれば、
自分はもっとできる人間なんだ」

という考えは、2016年初頭の今、
すぐに捨て去ったほうがいいでしょう。
「もっとお金があれば、
自分はもっとバリバリ活躍できるのに」

「もっと時間が十分にもらえたら、
自分はもっとすごい成果を出せるのに」

「もっと良い地位と環境を与えてくれれば、
自分はすごい活躍を見せられる」

などと考えてしまう人が多いですが、
そういうのは全て思い込み、妄想です。

実際に、その足りないお金や時間が手に入っても、
その次の段階の似たような苦悩をするだけです。

「できる人間」とは、
「十分な条件があればできる人間」
のことではありません。

「不十分を十分にできる人間」です。

つまり、「もっとお金があれば」と思ったら、
自分でその足りない分を作り出せる人間、
または工夫で穴埋めできる人間のことです。

誰かから条件を与えてもらったら、
そこからいきなりパワーアップするなんていうのは
自分だけの思い込みにすぎません。

自分だけが思い込んでいるから、
誰からもそれを与えてもらえてないのです。

「もっと◯◯があれば、自分はできる人間なのに」
と思い込んでいる人は、周囲の人間が、
「あいつは◯◯を与えても、どうせできない」
ときちんと理解をできているのです。

「自分はもっとできる人間なのに、
周囲の誰も分かってくれない」
と嘆いている人をよく見かけますが、
周囲の人間はきちんと分かっていて、
実際には自分だけが分かっていないだけなんですね。
そんな環境や条件を望むなら、
「与えられたら自分はできる」ではなくて、
「自分はできるから、自分で克服した」
という人間になるべきです。

お金がなければ、自分でお金を生み出すか、
お金がないなりの工夫を確立する。

時間がなければ、自分で時間を捻り出すか、
時間がないなりの効率を作り上げる。

地位がなければ、自分で地位を作り出すか、
地位がないなりの強みを発揮する。

環境がなければ、自分で環境を作り上げるか、
環境がないなりのやり方を築き上げる。

それが「仕事」というものです。

自分で生み出したり、
自分で工夫したりして結果を出すのが当然で、
誰かがお膳立てするものではないのです。
「もっと◯◯があれば、
自分はもっと仕事ができるのに」
と思い込んでいる人は、例えば太っている人が、

「もっと痩せていれば、
もっとダイエットを頑張れるのに」

と言っているのと、ほぼ同じことです。

泳げない人が
「もっと泳げたら、もっと水泳を頑張るのに」
掃除をする人が
「もっと部屋がキレイなら、掃除を頑張るのに」
と言っているようなもの。

いや、順序が違うでしょ、と。

まず自分でやるんでしょ、と。

自分が動いて結果を出したことで、
環境や条件が動くのです。
無い物ねだりは、子どもの時分で終わって下さい。

ビジネスの世界に生きる大人は、
無い物ねだりをしてもしょうがなくて、
無い物から何が生み出せるのかを問われているのです。

今の自分に欠けているものは何でしょうか?

そして、今から自分はその欠けているものを
どうやって克服していくべきでしょうか。

(ビジネス発想源 より)