準備の意識を障害にしない (発想源 より)

わかってはいるけれど、
なかなかできない。

石橋を叩いて渡る。
叩きすぎて渡れなくなる。

考えてから、準備してから行動する。
考えすぎて、不安ばかり迷走する。

泳ぐことと自転車のたとえは
すごくわかりやすい。

子どもの頃は
なんでも果敢にチャレンジできたのに、

どうも大人になると
その予防線か情報が多すぎるのか、

尻込みしてしまうことが増える。

「無知」と「好奇心」は違うけれど、
「勢い」と「決断の早さ」は大事だと思う。

なにごとも、
「動きながら修正していく」しかないのだから。

下記原文。

 

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【第3624回】準備の意識を障壁にしない
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新しいことを始める時に、
「十分に準備してからでないと始められない」
という人は、ビジネスには向いていません。

ビジネスは用意周到で準備万端のほうが
失敗が少なく早く成功できる、と思いがちです。

しかし、ビジネス能力に長けた人は、
用意や準備よりも先に、まず動き出します。

それは「準備無しで見切り発車をする」のではなく、
「動きながら準備をする」のです。

「十分に準備してからでないと始められない」
という人は、十分に準備する用意周到な人ではなく、
「十分に準備していないから、始められない」
といつまで経っても行動しない人です。

例えば、
「いずれ起業はしたいが、もっとビジネス経験を積んで、
経営学もきちんと学んでから」
などと言っている人は、何歳になっても起業しません。

「もっと経験を積む」「きちんと学ぶ」
などといった言葉が示す基準が決まっていないから、
そもそも目指すべき目標がないのです。

「いずれ海外には行きたいとは思うけど、
もっと英会話を勉強してちゃんと話せるようになってから」
などと言っている人は、いつまでも行きません。

「もっと勉強する」「ちゃんと話せる」
などといった言葉に明確な基準がないから、
どこに到達すればいいのか自分でも分からないのです。

これは「ちゃんと泳げるようになってから泳ぎに行く」
「きちんと自転車に乗れるようになってから自転車を買う」
などと言っているのと同じことで、
いつまでもそこから脱却できないんですね。

それに対して、ビジネス能力の高い人というのは、
そんな用意や準備に時間は割きません。

本当にやりたいことは、さっさとやってしまいます。

起業もさっさと始めるのは、
始めてしまえば、ビジネス経験が積めるし、
経営学も実学として身に付くから。

英語が話せなくても海外に出るのは、
海外に出てしまえば、ある程度の意思疎通はできるし、
どのように通訳を利用するかが分かってくるから。

「そんな無茶な」と思ってしまう人も
結構多いかもしれませんが、実は至極普通のことです。

「泳いでみてから、泳げるようになる」
「自転車を買ってみてから、自転車を練習する」
というのと、全く同じ理屈なんですね。

「でも、用意や準備が十分じゃないのに
失敗したらどうするんですか」
という意見も、同じこと。

失敗をしたら、それはそれで得るものがありますし、
結局は、
「用意や準備が十分じゃないと失敗するから、
何も行動しなかった」
ということが彼らにとっては最大の失敗なのです。

「それでは危険すぎる」という反対意見も、
「もう少し慎重にやってみては」という反論も、
全く関係がありません。

そうやって、行動しない人たちと、
いつの間にか圧倒的な差がついていくのです。

用意や準備の大切さを、
「行動しないための理由」にするのが、
ビジネスの世界では最低な行為と言えます。

用意や準備が、行動を始める障壁となるならば、
まず行動してみてから後で解決すればいいのです。

行動することを、真っ先に考えるようにしたいものです。

◆【ビジネス発想源】          http://www.winbit.biz/

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