「守破離」でもその前に・・・

「守破離」とは有名な教えです。

【守】
師からその流儀を習いそれを忠実に守りつつ修行し、
そこから外れることなくしっかりと身につけること

【破】
師に教えられた流儀を身につけた後、
一歩進めて自らの特性に合うよう修行して、
他流をも研究し、その良い点も取り入れていくこと

【離】
「守」に捉われず、
また「破」も意識せずに独自の新しいものを生み出して、
新境地を拓いて一流を編み出すこと

 

さて今取り組んでいるものはどのステージだろう? となります。
でもちょっと待って下さい。

「守破離」の前にないといけないのが、「型」です。

守るべき「型」があるか、
破ろうとしたとき「型」はできあがっているか、
離れようとしたときに「型」を昇華できるか。

「型」とはつまりは、基礎であり原理原則であり。

そういったものがないと
「守破離」は活かすことはおろかそもそも始まりません。

 

「型」のある人が型を破ることを『型破り』といい、
「型」のない人が型を破ることを『型なし』という。

うまい語呂合わせや例えのようですが、まさにそのとおりだと思います。

「守破離」で一流を極めたいならば、
『型破り』な成功体験や達成を成し遂げたいならば、
まずは「型」を身につけることからです。

 

どうも順序が逆のようなことってありますよね。
「あの人は型にはまらないすごい人」っていますけれど、
その人は「型」を培った上で今の「型破り」があるだけであって、
その「型破り」な部分だけ「型」のない人がカタチだけ真似しても、
そこには「型」がないから「型なし」であって、
「型」がないのに「型」を見ようとせず、やっぱり「型」から入らないと・・・

「型」「型」とガタガタうるさかったですかね。
カタカタとタイピングしましたが、すごく大切なことです。

「守破離の前に型」
これを教えてもらったときは目からウロコでした。

 

Best Mover Advantage

First Mover Advantageという言葉がある。
最初に動いた者が優位、つまり先行者利益のようなもの。

先行者利益とは、市場開拓者であり、
パイ(市場・需要)を独占しているので、それだけ恩恵も大きい。

そしてそこに参入しようとすると、後発は簡単ではない。
構築されたパイを崩す・奪い合う、という競争になる。

まあ簡単に言えば、
後発は不利だし、そう簡単には勝てない、切り崩せない。

 

そこで楽天社長の三木谷浩史さんの言葉。

「簡単に勝とうとするから、勝てないだけのことだ。
大きな戦略を描いて、時間をかければ、大概のものは逆転できる。
First Moverになれなかったら、Best Moverになればいい。」

こういうことだと思う。

つまり、First Mover(先行者)になれない場合
・自分がはじめてもすでに勝ち目はない
・もう誰かやってるし自分はやらない

ではなくて、
Best Mover(最善者)になればいい。
・大きな視点か長期的に見て計画行動する
・簡単に結果を出そうとせずに、未来の結果に焦点を当てる
・広く浅くつまむのではなく、ひとつのことを正しいやり方で深く探究する

そうすることで、誰でも、
Best Mover Advantageを勝ち取ることができる。

 

だから、仕事でも趣味でもなんでもそう。
Never too late.
遅すぎるということはない。

自分が今だ!と思った
BestなタイミングにBestな動きを始めてみたらいい。

すると将来BestなAdvantageを得ている自分に出会うことができる。

Best Mover Advantage だから!! Never too late.
このふたつのセンテンスは合わせて覚えるとより深みが増します。

 

許すということ

「許すことは、自分の状態によって決まる」

こんな言葉が飛び込んできた。
なるほど深い。

満たされていれば許せることも、
満たされていなければ許すことができにくい。

そもそも許せないという感情は、
・思い通りにいかないとき
・思っていた結果や期待と違っていたとき
・思いもしなかった事態が起こったとき

など、自分の想定していなかったシチュエーションによって芽生える。

そしてその時に許せるかどうかは

・心の余裕
・自分主体ではなく相手や客観的な立場からも見れる
・許せないその出来事にそこまで執着するほどなく満たされている

この辺で決まってくる、ということなんだろうと思う。

相手が謝ったから許す
状況が改善したから許す
代わりになることを埋め合わせしてもらったから許す ・・・

こういった「自分以外のもの」によって許すのではなくて
自分からまずは許せる心や状態をつくっていく。

「許すことは、自分の状態で決まる。」

逆転の発想のようで、すっと心に入ってくるものがあった。

ピリピリ!キリキリ!イライラ!しても、
自分にも周りにもいい影響はないですからね。

自分も周りも許せることが、自分も周りもハッピーにします。

 

生きにくい生き方

何が生きやすい生き方か
何が生きにくい生き方か
わからなくなるときがある。

楽な道を選ぶか、あえていばらの道を選ぶか。
もっと苦労せずにすむ生き方もあるんじゃないかとか。

いろいろ考えたあげく。
生きやすい生き方をしてる人なんて
この時代いないんじゃないかなという結論になった。

 

明らかに経済成長していたひと昔とは違う。
仕事も社会も、天候もコミュニティーも、何が起こってもおかしくない。
それはみんなどこか頭の片隅にある。

だから
社会には大きな期待や夢は描いていない。
日常生活の小さな幸せや喜びを大切にしている。

投げやりだったり放棄しているわけではなく
そういうところをより大切にしようという社会に流れている。

そうなると
誰しも生きやすい生き方はしていないのかもしれない
むしろ生きやすい生き方なんて出来なくなっている、
という結論に達したわけです。

生きにくい生き方を選択してしまったかな、と思う時があって。
もっと楽な道でもよかったのかもなあ、と。

でも
生きにくい=つらい 苦しい では決してない。
生きにくい=容易ではない というだけ。

容易ではないけれど、そのなかで試行錯誤しながら、
自分の生きたいように生きれるならばそれは幸せなこと。

生きにくい生き方のなかにこそ、波瀾万丈な予測不能な未来、
そこには希望が溢れている。

と流れにそって書きながら、かみしめた次第。

 

量質転換 (量質転化の法則)

先日書いた記事「才能は練習量には勝てない」に
とてもいいコメントをいただきました。

そこでちょっと付随して追記しようと思います。

 

「量質転換」という言葉をご存知ですか?
(量質転化の法則ともいいます)

これは、
「多くの量をこなすことで、ある時大きな質の変化、つまり飛躍的な向上が訪れる」という意味です。

スポーツをしている人や、営業職などの人は、
指導者から言われたことがあるかもしれません。

説明不要のまさにな言葉だと思います。

自分の直近のことに置き換えます。
約1ヶ月ほぼホームページ作成にゼロから没頭していました。
身ひとつですから、その間他のことはストップします。

つまり通販ビジネスを主軸にしているのであれば、
その間売上を上げる次の策を打つ、もしくは今の売上をキープすることすら
危うい状況ということになります。

それでもいいと思ってやっています。

プラスな判断材料からすれば
・今種をまいておかないと(ホームページ土台)次につながるまでに時間がかかる

マイナスな判断材料からすれば
・その間の収益にリスクをきたす(瞬間的リスク)
・アクシデントやイレギュラーで作り上げたホームページを壊す可能性がある(長期的リスク)

つまりは、
今やっておかないとと判断している反面、
うまくいかなかった場合、ゼロに戻る。

それどころか
その間の見込み収益ロス・投資した自分への人件費ロスなど、
マイナスからのリスタートとなるかもしれません。

 

ところが!
冒頭に戻ります。

「量質転換」の考え方からすると、
仮に悪い事態が待ち受けていたとしても、決してゼロにもマイナスにも戻らないんです。

そこで得た学び、こなした練習量、経験値、集中して実行した量、
この糧が必ず自分の血肉となって残るからです。

もちろんうまくいってほしいのは当たり前なので、
できれば最悪の事態は避けたいもの。

でもそればっかりはわかりませんからね。

リスクばかりを懸念して「ムダになるならやらない」という
判断が一番悪。

だって上の例で置き換えれば、
もし仮にダメになったとして、次にまたホームページをつくるときには、
おそらく1ヶ月もかからずに今の状態にいけますし、
今回あとから「あそこはこうしておけばよかった」と思っていることも、
次は最初から改善材料として反映させることができるので、
効率も上がる、質も上がる、まさに「量質転換」となるわけです。

そうは言っても人は感情的なもの。
弱い自分と対峙するもの。

だからこそ!
くじけそうな時に支えになってくれるのがこの言葉「量質転換」です。