月下美人

1日しか咲かない花、月下美人。

初夏から秋にかけてが開花時期。

夕方から咲きはじめ、朝にはしぼんでしまう。

 

そんな希少な月下美人の花を拝むことができた。

どこに咲いていたかって、、、実家。
まさか月下美人の鉢植えがあるとはつゆ知らず。

たまたま実家に立ち寄ったその日が
月下美人の開花日という巡りあわせ。

夏に咲いたサボテンの花といい、
1/365日という確率の植物に縁があるのだろうか。

 

時間的には深夜に咲き開ききるはずなので、
写真は六分咲きくらい。

その名のとおり、まさに”月の下に”咲く花。

月下美人1

月下美人2

月下美人3

 

これまた有名な話らしいが、
1日しか咲かない月下美人は、その後食べられるらしい。

いろんなレシピが検索しても簡単に見つかる。
メジャーなのは天ぷららしい。

そしてまた健康にすごくいいらしい。
どんな効果があるかまでは調べなかった。

 

名前はうっすら聞いたことのある「月下美人」
その姿を生でおがめたのは初めて。

もう跡形なく育て主たちのからだのなかで、
消化されている頃だろうか。

可憐だ、儚い。

IMG_0034

センカクガジュマル

少し大きめの鉢がほしいなと思いながら。
木というか、どっしりとした存在感のあるもの。

ふらっと足を運んだ、なじみにしている花屋。

お眼鏡に叶いそうなものがいくつかあった。
ここは珍しい植物や1点ものの観葉植物が多い。

2-3個に絞り込んで、うだうだ悩む。
悩みながら、お店の人にいろいろ聞いたりして。

「どんな感じに成長しますか?」
「屋外と屋内は?」
「成長のスピードは?」
「珍しさや流通量でいったらどれがおすすめ?」

などなど。

 

そして今回選んだのが『センカクガジュマル』。

一般的にガジュマルといえばこんな感じ。
ポピュラーだし、3号鉢くらいの小さい鉢でよく見る。
通称、ニンジンガジュマル。

ガジュマル

 

今回購入したのは、ちょっと珍しい1点もの。
高さ90cm、横70cmくらいの横に大きく曲がり伸びたガジュマル。

センゴクガジュマル1

なんとも野性的でどっしりとした存在感。
根元がまたいい。

センゴクガジュマル2

ここだけを見ると、
さながら『ラピュタ』や『もののけ姫』のような世界観。

そこが気に入って決め手となったという話もある。

 

センカクガジュマル?
聞いたことないなぁ。

そんなに珍しいのかなと思って、調べてみた。

 

特性

半耐寒性常緑低木。ガジュマルの地域変種で尖閣諸島に自生し匍匐性。幹や枝から多数の気根を出し、垂れ下がった気根は地面に着くと支持根となる。葉は肉厚で光沢がある。普通のガジュマルより、耐寒性・耐陰性ともにあり、育てやすく丈夫。希少種で、なかなか手に入らない。

 

・・・
センカクって「尖閣」なんだ。

店員さんに名前聞いたとき、その響きから、
てっきり「仙人」のセンを勝手に想像していた。

あぁ、希少だしそんだけありがたい植物なんだろうなー、
御利益ありそうな木なんだろうなー、くらいに。

そしたら「尖閣」て。
一気に現実味を帯びてしまう。

尖閣諸島が原産地。
なんともまたタイムリーな。

そもそもガジュマルの原産は日本では屋久島・種子島・琉球諸島。
距離的にも確かに近いし。

てか同じ日本固有の領土だし!?

 

ガジュマル

正式名称:フィカス・ミクロカル

「ガジュマル」という名前の由来

根や気根が岩やその他の樹木に絡まるの『絡まる』が訛った。

また由来には諸説あり沖縄の地方名でもあったり、
『風を守る』→『かぜまもる』→『がじゅまる』説もある。

沖縄の伝承でガジュマルの古木には
妖精『キジムナー』が宿るといわれ、

多くの幸せをもたらすと言われることから、
『多幸の木』とも呼ばれている。

 

『風を守る』、ガジュマル。
『妖精の住む木』、ガジュマル。

なんだかいいイメージがして、俄然愛着がわいてきた。

 

早速お気に入りの鉢を探して植え替える。

リビングのオブジェ的に飾ってみる。
脇には「幸福の木」もそえて。

センゴクガジュマル3

そして空撮。

センゴクガジュマル5

鉢から溢れんばかりの生き生きとした根。
かっこいい。

『ラピュタ』の世界をイメージして、
飛行石のような雰囲気のある鉢を選んだ。

 

買ったばかりの鉢だと植木のようだけれど、

こうやって鉢にもこだわってみると、
まったく違う印象になる。

 

なかなかいい買い物をした。

そしてお気づきか?

センカクガジュマルの大鉢の傍らには、
ラピュタ城とロボット兵もいる。

ガジュマルと大きさが逆転してるけれど、
まさにミニチュアの世界。

センゴクガジュマル4

 

リビングの一等地、TVの真横、常に視界に入る場所。

ベランダだけでなく、室内にも、
グリーンスペースのある生活。

 

なじみにしている花屋

なじみにしている花屋がいくつかある。

ショップの品揃えや特徴もあるので
ほしい植物の品種に合わせて用途別に足を伸ばす。

 

ひとつは、
花系の品揃えに強く、値段もお手頃。
そして鉢やオーナメントなどのガーデニング雑貨が豊富。
植え替える前には必ず行って、鉢を物色する。

かなりの頻度で行っているので、
店主のオーナーおじさんと顔見知りになってしまって、
毎回声をかけられる。

「今度こんなのが入荷するよ」とか。
こちらは植物の知識や育て方を相談したりして。

 

ひとつは、
観葉植物に特化したこだわりのあるショップで、
厳選された珍しい植物たちが並んでいる。
1点ものなども多い。

生産者との固いネットワークもあるようで、
とりわけ生き生きとした植物が多い。
虫に食われたり、葉が変色したりしているものはほぼない。

こちらも顔なじみになってしまっている。

滅多に手に入らない(高価ではない、希少)
品種の市場の出回り具合とかを聞いたりしている。

さらには、ピンポイントにほしい植物が決まっている場合は、
卸ネットワークを駆使してもらって確保してもらう。

すぐに入手できなくても、長い付き合いでそのうち入荷する。

お気に入りの中古車を手に入れたい場合のような感じかな。

今も実は2点ほど植物を探してもらっている。
1-2ヶ月くらいで確保できるかも、と言われているが、
はて、そんなに置くスペースはあるのか?!

ちなみに、先日紹介した『花咲くサボテン』は、
この厳選ショップから購入したもの。

とにかく選りすぐりなマニアックな観葉植物たちの宝庫。

 

そして最近人に教えてもらって、
新しいガーデニング・ショップを開拓。

とにかく花系・観葉植物、品揃えのボリュームが素晴らしい。
まるで卸市場のよう。

実際に値段もかなりリーズナブル。
今まで見てきたショップのなかでは一番相場が安い。

しかも見た目もきれいなものも多く、生き生きしている。
定番植物はまずあると思っていい。

店員さんの数も、もちろんお客さんの数も多い。

 

このショップ写真を見れば、
植物好きにはうれしいダイナミックさがわかる。

花、胡蝶蘭専門コーナー、観葉植物、
とにかく質量ともにすごい。

なじみにしている花屋1

なじみにしている花屋2

なじみにしている花屋3

なじみにしている花屋4

なじみにしている花屋5

なじみにしている花屋6

 

中~大鉢な植物も豊富。

今回は小さいポット苗を5-6個購入。

観葉植物でそれだけ買って1000円くらいだから、
相場の半分くらい、いやもっとかもしれない。

これでまた「なじみにしている花屋」がひとつ増えた。

 

あとは我が家の植物スペースの問題だ。

 

ドラセナ救出!

ドラセナが元気すぎる。

観葉植物には珍しく花もしっかり咲かせて、
葉もどんどん生い茂り、濃い緑。

元気だなー、と思っていたら・・・元気すぎた。

 

ドラセナ1

ドラセナ2

もともとは2本立ちの状態で買ったドラセナ。
太い幹が根元から2本左右に伸びている。

 

でも地面付近からなんか出てきている。

ドラセナ3

もっとズーム。

ドラセナ4

 

新芽があちらこちらから。

実は数ヶ月前には気づいていた。

最初は小さな芽がかわいくポツポツ出ていたので、
「なんだ、雑草でもまぎれたか」くらいに思っていた。

すると2ヶ月程で、ここまで伸びてきた。
子どもたちの成長は早い。

 

植え替えしてあげないとなー、と思いながらも放置。

それには理由がある。
面倒臭かったわけではない。

ドラセナなんて、写真のように上に茂っていくもの、
まさか下から新しく生えてくるとは思ってもいなかった。

白い鉢に植えたときも、ほぼジャストサイズのものを選んだ。

しかも楕円形というか流線型というか、
壺みたいなかたちをしている。

だからスッポリと土から取り出しにくい。
これが失敗だった。

 

そうこうしているあいだにも、どんどん成長している。

朝の通勤ラッシュ状態、おしくらまんじゅう。
しかも白い壁は開くことはない。

 

やれやれ。
これはもう救出するしかない。

トンカチ片手に割るしかない。

 

「これからドラセナの緊急オペを開始する!」

「トンカチ!」

ドラセナ5

想像以上に症状は進んでいた。
根が太い、まるでもやしのよう。

そして白い鉢から解放されたその姿は、
きれいな流線型のフォルムを残したまま。

 

どの程度根を切っていいかわからない。
どれが古根かもわからない。

 

「切除をあやまったら命取りになるぞ!」

「このまま縫合しよう!」

 

ということで、ほぼこのままの状態で、
スッポリとひと回り大きな鉢に植え替え。

大丈夫かな?
大丈夫でしょう、元気だったし。

ドラセナ1

ドラセナ2

 

あまりにみ元気すぎる根たちが地面から顔をのぞかせている。
大丈夫でしょう。

スペース的にはだいぶん余裕もあるし。
もっと大きく広がってくれても大丈夫。

ドラセナ3

 

ガーデンショップの人に、
「花がらつんだら、またそこから枝分かれする可能性ありますよ」
「もっと大きくなりますね」

なんて言われて。

いや、適度にでいいのだけれど。

 

そしてだいたい店員さんや植物通の人に、
元気に育っている植物たちの話をすると、

決まって・・・
「環境がいいんですね」

とは言ってくれるけれど、

決して・・・
「育て方がいいんですね」

とは言ってくれない。

あれなんでだろう。

まあいい、それもまた事実。

 

今日も元気にひなたぼっこ中。
ポトスやサボテンたちと一緒に。

ドラセナ4

ドラセナ5

大きくなりすぎたポトス

我が家にたくさんいるポトスたち。

これまでにもいろいろなポトスくんを書いてきた。

またポトスか。
いやいや、いよいよ大御所ポトス現る。

 

余談。
ポトスは風水的にもいいと言われている。

  • 運気をあげてくれる
  • 自己の活性化
  • 幸運をよぶ植物

そんなことがよく書かれてある。

つまりは、
「自分を元気にしてくれる、活力を与えてくれる」

それが風水効果としてのポトス。

 

逆もしかり。

これはポトスにだけ言われることではないけれど、
植物を育てていて、植物の元気がなくなってくるのは、

育てている人の健康状態や精神状態が影響していて
それが植物に移ってしまっている、

なんてことも言われたりする。

 

そんな前置きはいいとして。

購入した当時のポトス。
ちょっとオシャレなカップ型の鉢で飾っていた。

ポトス b1

 

そのうち、他の植物たちに場所を奪われ、
なくなく室内からベランダへ追いやられる。

すると冬を越え、春をまたぎ、夏を迎える頃には・・・

ポトス b2

 

なんとここまで大きくなってしまった。

陽の光で、葉っぱも大きく、緑色も濃くなり、
ポトスはつづくよ、どこまでも。

 

ポトスは室内で、ほぼ日陰でも育つ。

そのことで勘違いして、屋外では育てられない、
と思っている人も多い。

実際に急に屋外に出したり直射日光にあてすぎると
葉焼けしてダメにしてしまう。

そこは育て方の職人ワザ!?

やはり解放的な風通しのいい屋外と、
陽の光をサンサンと浴びた植物は強い。

1年も経たずにここまで成長とは。
室内だと少なくても1年半から2年経過レベル。

つる性植物よろしく、どこまでも伸びつづけている。

ポトス b3

 

どこから見てもポトスなんだけれど、
”かわいくてインテリアにピッタリ”のレッテルを破り、

”ワイルドで小さな森”のような存在感を醸し出す。

『オレの生命力を思い知れ』と言わんばかりに。

ポトス b4

 

風水効果が抜群なのか、
ポトスも、育てている人もいたって健康ということか。

どこまで伸びるんだろう。

3年モノ、5年モノの古酒ならぬ、古緑として、
深い味わいと希少な価値が出てくるのだろうか。

でも、ポトスだよ、それ。