正月太りは豊かさのしるし

友人が憤慨していた。

年末年始明けの仕事はじめで
「おまえ太ったな」と言われたらしい。

おれらは気をつけてたから
あまり変わらないけど
おまえが一番太ったんじゃないか

そういったやりとりだったらしい。

 

さて何を憤慨していたのか。

『正月に美味しいものを食べて何が悪い』

ここがポイントである。
しごく強く同意する。

 

年末年始は家族や知人などと一緒に
ごちそうや会食の機会も増える。

そうやって日常より食べ過ぎる結果
蓄えて太ってしまう。

 

何が悪い!?

個人的にもそう思う。

 

これは幸せなこと。
いい年末年始を過ごせたということ。

そうして大切な人たちと
美味しいものを味わえる幸せ。

 

だいたい
年末年始に節制して気をつけた?!って

年末年始の一週間こそ
ありがたく、たらふく、めでたく、いただいて、

それができるのは豊かなしるし。

残りの350日で安定して節制すればいい。
そう思う。

 

だから
なんかはき違えてるは言い過ぎにしても

年末年始、正月の楽しみ方、
迎え方としてもったいないと思う。

 

友人の憤慨は正論だなと思い、
思わずこちらも熱くなってしまった。

「そんなこという人たちが損してる」
くらい言ったかもしれない。

 

正月だけじゃなく、
季節を味わう、また節目のめでたいときは、

美味しくいただくことが、
正しい楽しみ方じゃないかなあ。

そのときにしか食べられない
縁起物もたくさんある。

 

個人的には、

年越しそばも逃し、
おせち料理にもありつけなかっただけに、

正月を味わえる機会はうらやましい。

この儀式があってこその
正月気分と言ってもいいのかもしれない。

 

当たり前のように毎年ならぶ正月料理を
当たり前のように食べられる幸せ。

そういう日本人の心を
大切にしたいものである。

 

若い頃はそんなこと思うことなく
ご馳走も機会もないがしろにしてきた。

歳を重ねた証拠だろうか。

歳を重ねることでそう思えたのなら
それもまた進歩なのかもしれない。

 

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