ある情報を見て、確かに、と思わず唸った。
とりわけネット通販では、
販売側の客単価UP作戦として、
「◯◯円以上送料無料」というサービスがある。
もちろん購入者にもメリットがあるサービス。
ただ、
欲しい商品を見つけて、送料無料になるべく、
同梱商品を探すもなかなかお目当てなものがない時。
欲しい商品そのものも買わない、
つまり1点も買わないというユーザーもいる、と。
◯◯円以上になるための商品を複数探せず、
探すのが面倒になって、
一気に気持ちも冷めてしまって、
「もういいや、この買い物やーめた!」となると。
最初に欲しかった商品すら買わなくなる。
そこには「送料無料にならないなら」という、
本来は正当な送料負担のはずが、
「送料=マイマス」という心理になってしまうのか。
これって結構おそろしい顧客心理。
販売側や運営側は、
送料無料サービスを打ち出していることで、
買い上げ点数が上がることすらあれ、
まさか購入に至らない要因にもなっているとは、
思ってもないところが多いと思う。
解決策としては、
レジ前のガムよろしく、
同梱商品やおすすめ商品のラインナップを吟味し
見つけやすい・買いやすい魅せ方にする。
自分に置き換えても、確かに同じ行動をしている。
欲しい商品を見つけて、
「あっ、あと◯◯円で送料無料になるんだ」と
他の商品やページを見て探し始める。
結構時間をかけて探すも、
お目当ての2点目・3点目が見つからない。
うーん、なんか疲れたし、
欲しかった商品も今回はいいかな、
なんかどうでもよくなってきた、
普通に1点だけ買ったらこの送料か、高いな、
今買わなくてもいいかも、
またなにか2点目・3点目が見つけれたときに・・・・
こういう心理的変化を経て、買わない。
そして不思議なことに、
一度こううった心理になってしまった商品は、
よっぽどのことがない限り次はない。
つまり買わない。
もう一度購入を辞めた時点で、
欲しい商品に対してマイナスな印象がついてしまうから。
不思議なことに。
自分にとって、お買い得な商品じゃなくなってしまう。
サービスにはいろいろな心理要素が現れる。
ひとつのいい事例だなと思う。