儲けのネタ帳 書籍memo

「儲けのネタ帳」という文庫本だったと思う。

見開きで1ネタ、
計100手法以上のちょっとしたネタや小技が
発想力豊かに紹介されていた。

書きとめておいたものを中心に整理。

 

★理由をつけて「お一人様◯個まで」として売る

在庫処分で値引き販売などが効果がないときもある。
そんなときは「特価品につき、お一人様3個まで」などと表示する。

人は何らかのメリットに対して、
数の限定をされるとその上限まで利用しようとする心理がはたらく。

 

★「年度別商材」のもつ販売促進効果に注目する

中古が簡単に手に入る時代において、
いかに中古市場からではなく販売元からの新品を買ってもらうか。

教材など毎年ほぼ同一内容の商品であっても
「今年度改訂版」的な意味を持たせることにより、
購入希望者が中古品に目を向けてしまうことを防ぐ。

また旧版の購入者に対して「最新版も買っておこう」と
二重買いを促す効果もある。

 

★商品やサービスの歴史を語りプロであることを間接的に伝え

普通の人が知らないその商品の歴史や進化を読むと、
「さすがプロだな」と納得させられてしまう。

その商品や企業に対する信頼度もアップする。

また便利な使い方、変わった使い方、あまり気づかない別の用途など
専門的なアドバイスにより顧客の心を掴む。

 

★「100人に1人タダ」というキャッチフレーズに学ぶ

計算すればこれは「1%引き」という負担でしかない。

しかもこのようなキャンペーンには、購入金額に制限があったり、
対象外商品を設定している場合も多い。

ところが、受け手としては「タダ!」という強烈なインパクトにより、
太っ腹なお得な企画としてうつる。

10%OFFの場合、売り手としてはかなりの利幅ダウンとなる一方、
買い手としてはパンチに欠ける。

むしろこの1%損で「100人に1人タダ!」を謳い文句にしたほうが、
値引きによる利幅ダウンも防ぎ、かつ集客効果もある。

 

★価格を上げても売れる「魔法の3文字」

それは「業務用」。
一般的向けの商品ではなく、「プロ用の高級品」であることが伝わる。

販売時には保障期間を長くしたり、デザインを多少高級にするなど、
「僅かな付加価値」をつけることで、もとの2倍の価格でも販売できる。

プロを志す人は、たとえ高額であったとしてもプロ用を希望する。

ノウハウビジネスにおいても「業務用◯◯講座」とタイトルを打てば、
内容は同じようなものであっても書籍の20倍の価格で売れる場合も。

プロを志す人間にとっては、道具や教材は必要経費としての認識があるため、価格への抵抗は薄れる。

多少の付加価値をつけ
「業務用」「プロ用」と銘打って販売してみる。

 

★サイズを表す表現は「SML」「大中小」だけではない

一般化されたサイズや表現にこだわる必要はない。
固定観念に縛られず「集客につながる表現」を利用してみる。

顧客層を分析して、向上心の強い人が多いなら
「皇帝サイズ・将軍サイズ・社長サイズ」

受験生相手の商品なら
「合格サイズ・必勝サイズ・幸運サイズ」

各種コースの名称にも
「らくらくコース・欲ばりコース・安心コース」

傷薬でおなじみ「マキロン」の広告でみかけた優秀な表現は
「家庭サイズ」「私サイズ」

 

★発想につながる6つの「つなぎ言葉」

ある情報を得たとき、
その情報を「多角的な視点」で捉えることができたら。

「発想につながる接続の言葉」で
アイデアを出しやすくする。

なにかの情報を得たとき次の言葉をつぶやいてみる。

◎ということは・・・
◎だとすると・・・
◎裏を返せば・・・
◎例えば・・・
◎むしろ・・・
◎そもそも・・・

 

読書:「「第二の人生」これが正解! 人生80年時代「後半生」を楽しく生きるための10の選択」 大橋巨泉

面白そうだったので手に取ってみたら、
思った以上に理にかなっていて、誰にでも当てはまる内容でした。

大橋巨泉さんと言えば、
芸能界でのピーク期に突然の「セミリタイア宣言」。

おそらく当時50歳過ぎだと思います。

それから20年以上「セミリタイア」を続けてきた体験から
いろいろな勧めが書かれています。

 

簡潔に言ってしまえば、
社会からの「セミリタイア」は誰しもできないにせよ、
自分の第二の人生、つまり「セカンドライフ」を始めるための導きです。

定年後60歳を超えてから始める人もいれば、
40-50歳からセカンドライフを考えて今の仕事から転機を図る人、
著者自身はその準備は30代からしても早くはない、と言っています。

今の社会状況から見て、早く準備するに越したことはない、
ということです。

 

要点としては、第二の人生に大切なことは、
1.健康
2.パートナー
3.財政
4.趣味

「健康」は、言わずと知れた、人生を謳歌するための基盤です。
これは本当に大切なことだと思います。

大橋巨泉さんも、
セカンドライフを始めてからより健康に気を配るようになり、

かかりつけの病院を得て、健康診断も欠かさず、
たばこも辞めたそうです。

「パートナー」とは、既婚者であれば、配偶者となります。

でも、既婚者であれ未婚者であれ、人生を共感できる人であれば、
誰でもいいとも言っています。

「財政」は資産や貯蓄のことですね。

「趣味」とは、第二の人生を謳歌するための引き出しの質と量になります。

 

よくニュースなどでも、特に男性に多いですが、
定年退職後、することがない、したいことが見つけれない、
という状況を見ます。

こうはなりたくないと切に思います。
だって、30-40年一生懸命働いてきたとして、社会からリタイアして、
何もない、空っぽの状態なんて想像しただけでもゾッとします。

いざ、したいことがあっても、健康状態が不安でもダメですよね。

スポーツやアウトドアを始めたくても、
気持ちはあっても体がついていかない。

いろんな意味で、時間とお金だけが余裕いっぱいにあったとしても、
その資源を有意義に使えない「セカンドライフ」はもったいない。

 

本のなかでは、
なんでもいいから、20-30年、長く続けられる趣味を持つことが大切、と言っています。

長く続けられるところに、きっと強みがでてくるからです。
深く、深く、掘り下げて、身につけていくこと。

例えば、切手集めやコイン収集にしても、
1-2年やる程度の趣味なら、なんのモノにもならないけれど、
それを30年コツコツと続けたとしたら、質も量も立派な資産になります。

 

芸能界の一時代を築いた人が書いた本なので、
どんな自慢話かな、どんな偏った一般的には通用しない話かな、
とも思っていたのですが、そうではなかったですね。

しっかりと地に足のついた内容でした。

 

当時「セミリタイア宣言」をした頃、そんな考え方も一般的ではなく、
「あいつだからできる」というのが世間一般の目だったと思います。

でも、今となっては、セミリタイア=セカンドライフとしたときに、
同じようなことを言っている人はたくさんいます。

そういう考え方も受け入れられることのほうが増えてきました。

「第二の人生」とは、『自分の力で、自分の好きなように生きる』
こういう定義なんじゃないかな、と思います。

 

本著のなかで、大橋巨泉は
「国と会社を信じているのは日本人だけ。いい加減気づかないと。」
と警鐘を鳴らしています。

 

芸能人だからできた選択、
ありあまる資産がある人ができた選択、と思わずに、
生き方の選択として読み進めてみると、なかなか腑に落ちます。

タイトルにもあるように、
人生80年時代な現代社会です。

60歳で定年を迎えても、それから20年あります。

40-50歳で今の仕事から転機を図れば、それから30-40年あります。

30歳で一念発起すれば、それから50年あります。(半分以上!!)

 

どんな無謀な夢物語でも、どんな安易な理想でも、
どんなチープな趣味でも、どんな少ない貯蓄でも。

今、そこから、20-30年それに向けて歩き出すと思えば、
必ず一歩一歩前進して、大きな塊になるはずです。

 

ちょっと勇気づけられましたね。

 

映画:「奇跡のリンゴ」 DVD鑑賞

映画公開当初からずっと気になっていた映画「奇跡のリンゴ」
最近DVD化されましたので、ようやく鑑賞しました。

もともと青森県のリンゴ農家の方が書いた
無農薬リンゴの本を原作にしていて
その本の人気から映画化されたような作品で実話です。

よかったです。
映画としてよかったというよりも、いろいろと励みになりました。

 

知らなかったですけど、
映画本編で得た知識程度ですが、

りんごって西洋からきた果物で、
日本ではまだ100年ほどの歴史だそうです。

おそらく外交や貿易が盛んになった
江戸時代くらいからということでしょうね。

そしてリンゴという果物そのものが、
品種改良の繰り返しによってできたような果物らしく、
もろいといいますか、
農薬なしで育てることは考えられないというのが常識だそうです。

その前提条件のなか、無農薬リンゴを栽培するんですね。

 

まあ紆余曲折ありまして、いろんな肥料を試したり、試行錯誤しながら、
なんと身を結んだのが、11年目です。
11年目ですよ!

それまでに結婚もし、子供も3人、税金も払えない、電気も止められる、
家族にも苦労をかけ、苦楽をともにしながら、11年間ずっと挑戦し続けるわけです。

それが純粋にすごいな、と思いました。
よっぽどの意志や軸が自分にない限り、道半ばで折れてしまいます。

 

原作がノンフィクション、実話なので、
それだけ迫ってくるものもありました。

でも、本当にすごい。

失敗し続けたとして、なかなかうまくいかない、道が開けないなかで、
11年間も挑戦し続けることができるかな?
11年間も家族と苦楽をともにできるかな?

といろいろなことを考えてしまいました。

 

と同時に、とても励まされました。

11年目に花開いたとしても、
自分の場合、何歳くらいかあ、それでもいいかも。

そのくらい打ち込めることをやっぱり続けていきたい。
すぐに結果や成果が出なくても長い目で見れば大丈夫。

だからこそ!
やりたいことを、志をもって、思い立った時に始めて、
ひたすら継続する。

これでいいんだ、と思いました。

 

いや、ほんとに11年ですよ。
同じ地域の農家さんたちからも馬鹿にされ、村八分にされ、
持っていた畑も半分は税金滞納で差し押さえられ。

それでもいちずにやり続け、信じつづけて、花開く。

なかなか真似できることではないですが、
仕事の内容こそ違えど、
実在するそういう開拓者たちには勇気をもらいます。

 

やりたいことがある人って、やっぱり強いです。
やりたいことができる人って、やっぱり恵まれた環境です。

あとは自分を信じて、未来を信じて、突き進むだけですから。

大切なのは
“志” ”いつまでに達成したいか” ”達成した姿を想像できるか”
これが原動力となることを改めて胸に刻みました。

 

奇跡のリンゴ DVD  奇跡のリンゴ 本

Best Mover Advantage

First Mover Advantageという言葉がある。
最初に動いた者が優位、つまり先行者利益のようなもの。

先行者利益とは、市場開拓者であり、
パイ(市場・需要)を独占しているので、それだけ恩恵も大きい。

そしてそこに参入しようとすると、後発は簡単ではない。
構築されたパイを崩す・奪い合う、という競争になる。

まあ簡単に言えば、
後発は不利だし、そう簡単には勝てない、切り崩せない。

 

そこで楽天社長の三木谷浩史さんの言葉。

「簡単に勝とうとするから、勝てないだけのことだ。
大きな戦略を描いて、時間をかければ、大概のものは逆転できる。
First Moverになれなかったら、Best Moverになればいい。」

こういうことだと思う。

つまり、First Mover(先行者)になれない場合
・自分がはじめてもすでに勝ち目はない
・もう誰かやってるし自分はやらない

ではなくて、
Best Mover(最善者)になればいい。
・大きな視点か長期的に見て計画行動する
・簡単に結果を出そうとせずに、未来の結果に焦点を当てる
・広く浅くつまむのではなく、ひとつのことを正しいやり方で深く探究する

そうすることで、誰でも、
Best Mover Advantageを勝ち取ることができる。

 

だから、仕事でも趣味でもなんでもそう。
Never too late.
遅すぎるということはない。

自分が今だ!と思った
BestなタイミングにBestな動きを始めてみたらいい。

すると将来BestなAdvantageを得ている自分に出会うことができる。

Best Mover Advantage だから!! Never too late.
このふたつのセンテンスは合わせて覚えるとより深みが増します。