自分のなかの定休日をつくろう

ECショップなど通販運営をしていますと便利な半面、
特性的な問題もあります。

24時間365日どこからでも注文が入るのがメリットであるわけですが、
それがデメリットになることもあるのかもしれません。

そう運営側のやりくりや仕組み、時間の確保ですね。

法人でしている場合はともかくとして、
個人でヤフオクやECショップを運営している方には、
定休日を設けていない方が多いんじゃないかと思います。

「定休日なんてもったいない」 「定休日とかつくるほどない」
時間の使い方に一定の融通がきくからこそ、
こう言われるのだと思います。

それはごもっともです。
ただ、ここからは少し気持ち的な問題です。

 

24時間365日、そして毎日毎日、自分ができるからといって、
仕入~連絡~梱包~発送~入金確認などを、
毎日毎日する必要がありますか?
むしろ毎日毎日することは効果的・効率的ですか?

いくらやりがいのあるEC業務であっても、疲れるときは誰しもあります。
そして急な予定やイレギュラーで時間が確保できなくなることも。

ECショップでは
ほぼ営業/定休日はお知らせしてる場合が多いですよね。
問い合わせの時間帯や入金確認できる時間帯なども。

ヤフオクなどでも、人によっては定休日などを記載している方もいます。
たとえば連絡に◯日間かかる場合がある、この時間帯は連絡が難しいなど。

これにはおそらく専業ではなく、
副業としてヤフオクを活用している方もいるからです。

平日は仕事のため~、週末は~、と補足説明されてある方もいます。

お客様にとっては、
売る側の生活環境やライフスタイル、時間スケジュールなど
知るよしもありません。

一般的には
24時間以内にはなにかしらコンタクトがあると思っています。

だからこそ、わかっていることは事前に伝えておくことは大切です。

じゃあ定休日つくろうかなあ・・・でもなあ・・・。
そんな個人でのEC運営者におすすめの方法です。

 

自分のなかの定休日をつくる。

公にではなく、【自分のなかの】というのがポイントです。
お客様にはお知らせする必要もありません。
ほぼ自分のなかだけの精神的な安定剤です。

どういうことかと言うと、
仕入 荷受 発送 入金確認 連絡 etc…
このなかで絶対『1日も開けられないもの』ってありますか?

おそらく個人的には、「お客様への連絡」くらいかなと思います。
その他の業務は2日分を1日で行っても大きな問題ではありません。

なまけるのか? 毎日やろうと思えばできるのに??

 

ズバリ!あえて実行しないんです!!

毎日できるからやる、ではなくて、
あえてやらない日、ルーチンを外す日を設ける、
これが【自分のなかの定休日をつくる】ということです。

上に書いたルーチン業務のなかで「入金確認」なんて、
週末にかかるとしたくてもできないですよね。
週明けの確認になることが多いです。

また「発送」も、お客様からしたら、
実は週末は発送しないだろうという先入観があるですね。

実際に、週末に発送業務をした際、
「週末なのに発送していただきありがとうございました」
と言われることが定期的にあります。

これはショップならもちろん、個人間取引のヤフオクでもです。
意外かもしれませんが、過去の経験からしてそうなんです。

ということは、少なくとも、週末は休みやすくなりませんか?
「入金確認できない」「発送はしなくても責められないかも」
ということです。

 

自分のなかの定休日は、休息と勉強に!

こうやって毎日エンドレスにできたからしていたことが、
週のなかで1日だけでも解放されたとしたら、それは大きいことです。

リフレッシュに使うもよし、
次の一手を打つための学びの時間に費やすもよし。

こうしなければいけない、と自分のなかで決めつけてしまっているものを
解き放つことが大切です。

最終的には自分をどうコントロールできるか。
時間コントロールもそうですが、気持ちのコントロールもそうです。

かくいう私も、週末は少しほっとします。
今日はいつもより時間が確保できるなと。

そんな時間を仕入れリサーチや読書、次の一手のための勉強などに
なるべく時間をあてるようにしています。

もしそれでも余裕があれば、発送をすることももちろんあります。
そうすることで「お客様からのいい声」を獲得できるかもしれませんし!?

 

今回は、EC運営のなかで、わりと週末が時間が確保しやすい理由と、
そこから自分のなかの定休日をつくるご紹介でした。

やりくり上手な人であれば、上記を参考にしながら、
週末ではなく平日に、
自分のなかの定休日をつくることもできると思います。

ebay日本語ガイド.comを活用しましょう

ebayから仕入れていると、たまにどうしても起こってしまいます。
注文した商品とは違う商品が届くことが。

そんなときは出品者のセラーさんにコンタクトを取らないといけませんが
なにぶん英語でのやり取りになります。

そこで活用できるのが、ebay日本語ガイド.comというサイトです。

ebayの登録方法や基本的な利用方法から、
いろいろなシーンを想定した英語文例集が豊富です。

 

例えば、入札前に聞きたい質問では、

大きさは?(縦、横(幅)、高さ)
How big is the item? (length, width and height)

サイズは?(フリーサイズ、L、M、S)
What is the item size? (Free-size, Large, Medium or Small)

重さは?
What is the weight of item?

箱はついていますか?
Does the item come with original box?

色違いはありますか?
Is there any different colors for the item?

他のサイズはありますか?
Do you have any different sizes for the item?

素材はなんですか?
What is the item material?

同じ物をもう何個か持っていませんか?
Do you have any more items similar to this?

などなど、
これだけでも使う機会が多そうですがほかにもたくさんあります。

 

例えば、落札後に伝えたいことでは、

どうか厳重に商品を梱包して下さい。
The item is fragile so please pack up the item securely.

アイテムNo.×××のインボイスが届きましたが、
あなたが出品されているアイテムNo.***の商品も私が落札しましたので、送料を安くする為、この2つの商品を同梱してもらえませんか?
I received an invoice for the item No. ×××,
but I actually bid off your other item, ***as well.
By the concern of shipping cost, will you ship those two items together?

商品がまだ届きません。商品の到着はいつ頃になるか教えてください。
I haven’t received the item. Let me know how long the delivery takes?

商品が壊れていました。
I received a broken item.

間違った商品が届きました。
I think I received a wrong item.

などなど。

 

ebay

 

上の写真のように、
文例集もカテゴライズされていますので、
使いたい文例も探しやすいです。

下のほうには、
無料でダウンロードできるPDFファイルも掲載されています。

画面キャプチャが少し古いebay画面などもありますが、
必要なときがきたら重宝すると思います。

もちろん売り手側の文例集も豊富です。
日本から海外へebayを使って販路を持っている人には活用できます。

 

もちろん、翻訳サイトを活用すれば、
自分の書いた日本語を英語に訳することは簡単にできます。

でも、翻訳ソフトも万能ではありません。
意味不明な訳に置き換わることもしばしば。

そのあたりの活用する場合のポイントもあるのですが、
それはまた別の機会で。

 

まずは、ebay利用にあたり想定している文例集なわけですし、
最適な文や単語はこちらのほうが使いやすいです。

また相手にも伝わりやすいと思います。

上のような文例集を活用しながら、少し自分の言葉も加えてみる。

そちらのほうが自分自身の英語の理解度も、
相手への伝達度も上がるでしょう。

変な翻訳になってしまって、
余計にこじれた、伝わるのに時間がかかった・・・
なんてことにならないように。

 

というわけで、冒頭に書いていたように、

私も届いた商品が間違っていたので、
セラーさんへコンタクトをとりました。

箇条書きでいいので、簡潔にわかりやすく。

すると、セラーさんからもすぐに返信がありました。

Hi,
I’m sorry for the inconvenience. I will send you the right item now.
And, you can keep the first case as a gift from us.
Regards,

「ごめんなさい。私はすぐに正しい商品を送ります。そして最初に送った商品はそのまま差し上げます、受け取ってください。」

一件落着ですね。

 

専門書:「海外ネットオークションでプチ副業! eBayではじめる個人輸入&輸出ビジネス」 BUCH+ 佐藤尚規 レビュー

ヤフオクのグローバル版ともいえるebay(イーベイ)です。
ここを基盤に輸出入を実践している方も多いです。

世界中から売りたい人、買いたい人が集まるわけですから、
国も人種も取り扱う商品も多岐にわたります。

そんなプラットフォームが存在すること自体
よく考えたらすごいことですが、

そして同時にどんな文化であれ、共通ルールのなかで、
購買が毎日何百万件と成立していることは
現代IT社会ならではかもしれません。

まさに国境を超えたボーダレス。

 

「海外ネットオークションでプチ副業! eBayではじめる個人輸入&輸出ビジネス」

本著はまさにそんなebayの最新情報をおさえた専門書となっています。

まったく個人輸入や個人輸出を知らない人には最適な本です。
ebayで購入する手順、売る手順などが紹介されています。

実際のebay画面コピーにコメントなどが書かれているため、
このとおり実践すれば登録から購入販売までひと通りはできるでしょう。

経験者の実践編というよりは、入門書・手引書・知識書になります。
なので、具体的な手法やコツに関しては触れられてはいません。

 

それでも冒頭に書いたように、ebayの最新ルール、最新情報をもとに、
きれいに整書されています。

目次から紹介しますと

  • イーベイのアカウント取得手順
  • ペイパルのアカウント取得手順
  • 入札から商品を受け取りまでの流れ
  • 入札におけるトラブルと対処法
  • 通関手続きと関税の基礎知識
  • イーベイへの出品で販路は世界に広がる
  • 出品から代金受け取り、商品発送までの流れ
  • 出品におけるトラブルと対処法  etc…

その他、最新情報をもとにした

  • 利用手数料 送料 関税 輸入禁止商品 規制商品
  • ネットオークションで副業を行う際の注意点(事業者手続 確定申告)

など、ほぼ必要な情報は網羅されています。

深くではない項目もありますが、
知っておいたほうがいい情報はわかります。

 

唯一最新情報ではないのが、ヤフーに関する項目です。

本著の出版は2012年夏なのでebayに関しては最新情報ですが、
その後ヤフーの「eコマース革命」が2013年秋にありましたので、
そこは変わっています。

ebayで買った商品をヤフオク・Amazon・ネットショップで売る
という項目があるのですが、そこが該当箇所になります。

ただ本の構成上たいした問題ではありません。

 

もしebay系の本を読みたいなら現在一番適書かなと思います。

一生懸命web検索でパズルのピースのように情報を探す効率や、
下手な情報教材で高額を払って・・・な程度の内容よりも、
一番最適で良書だと思います。

これからebayの世界に入る方や、
わからなくて二の足を踏んでいる方には、
心強い手引きになってくれます。

[事例] お届けできなくなった商品から代替品をおすすめする

いかにお客様に気持ちよく買い物をしていただき、
どんな問題が発生したとしても、
最後はいいクロージングを迎えるために。

たまにご購入いただいた商品が、
その後の経過でお客様のもとへお届けできなくなってしまう
ケースが発生します。

配送中の事故(未着/破損)
到着後の不良品や破損
品切れ欠品 etc…

そんなときにどうお客様に対応できるかで、
その印象は大きく変わってきます。

 

まず第一に正確な情報とお詫びをお客様にお伝えすること。
そしてそれをふまえてお客様のご要望を聞くこと。

 

【事例】
購入後の品切れ欠品によるお客様へのキャンセルお願い

お客様にはまず欠品であることと、今後調達が難しい旨を伝えました。
そしてキャンセルのお願いとご返金の了解を提案しています。

それと同時に、類似商品があるためその代替品との交換もできる旨を伝えていました。

「もしお気に召すものがございましたら、そちらと交換させていただきます。」

 

するとお客様からはこのようなお返事でした。

「残念ですがご事情は了解いたしました。同型別柄の商品と交換は可能でしょうか?選んでよろしいのでしたら、選定したいと思います。よろしくお願いします。」

とてもありがたいお話です。
今回は海外配送中の破損事故による起こった問題でした。

 

お客様へのお礼と返事には、

「今回の配送事故のため、別途補充配送中のものも多く、お選びいただきました商品によってはまた少しお時間がかかってしまう場合がございます。それでもご都合とご予定がよろしいのであれば、ぜひ代替品のご希望をお聞かせください。こちらも最後まで責任をもって商品をお届けしたいと思っています。」

 

いかがでしょうか。

お客様への最終的なキャンセルやお詫びとしては、ご返金になります。

もちろんそうせざるを得ない場合もありますし、
すみやかに処置するべきです。

ただし「返金してしまえば終わり」ではなくて、
いかに選択肢を複数持ち、最善の策をお客様に選んでいただけるか。

イレギュラーの発生は、プラスαでの労力と時間も発生してしまいます。
それはしょうがないことです。

でもこういったイレギュラーをうまく乗り越えることができたら、
販売者としては自信にもつながりますし、
お客様にも喜んでいただける。

そして次につながるなにかが残るかもしれません。

いろんなケースに遭遇すると思いますが、
実践あるのみ!経験値を積み重ねるのみ!ですね。