今年一番ハマったドラマは、
「植物男子 ベランダー」(NHK BSプレミアム)だ。
哀愁ただよう中年オヤジ(田口トモロヲ)の、
都会のベランダで育てる植物たちとの物語。
とにかくおもしろい。
そしてあらゆるところでセンスが光る。
こんな感じの映像。
もう終わったけれど、公式サイトは残っている。
(まだスタッフブログも更新しているようだ)
一話ごとに、
「植物SONG」なるコーナーもあったり、
「多肉劇場」という多肉植物たちの短い物語、
「愛しの草冠」という植物と漢字のコーナー、
(しかも語りは松尾スズキ)
BGMもジャズから映画音楽、ゲーム音楽からと、
かなりハイセンス。
そして、一話ごとに使われた楽曲も、
すべて公式サイトに掲載されているという心配り。
公式サイト:植物男子ベランダー
これに相乗してハマったのが、
主題歌を歌っていた大橋トリオ。
基本主題歌は「アネモネが鳴いた」なのだが、
ストーリーに合わせて、主題歌が替わっている。
そのすべてが大橋トリオの歌だった。
思わずベスト・アルバムを聴きたおして
さらにハマった。
BGMで流れたジャズにもハマり、
オープニングや劇中に流れるセロニアス・モンク。
まさに大人のJAZZ。
軽快なピアノソロがかっこいい。
もうこのジャケットからしてかっこいい。
ふーっ、やっと本題。
そして、原作が気になって気になって。
「ボタニカル・ライフ -植物物語」 / いとうせいこう
これは電車の中や出先では読まないほうがいい。
思わずクスっと笑ってしまうから。
植物との日常生活を書いた3年間のエッセイ。
四季折々の植物たちと、季節ならではの奮闘。
確かなにかの賞も受賞している作品。
Amazonレビューなんかも見れもらえば、
そのおもしろさはお墨付き。
植物に多少知識がある、
(名前が出てきて頭にその植物が浮かぶ)
植物を育てた経験のある人なら、
「わかる、わかる!」と合いの手を入れたくなる。
そしてなんか知らないけど、
「みんな大変なんだ。そうだよなー。」
「いろんな環境でがんばってるんだ。」と、
変な勇気をもらえる。
よし、オレもがんばって育ててみせよう!と。
そんなわけで、一気に読んでしまったこの本。
なにやらその続編もあった。
数年後にまた植物エッセイを再開しまとめたもの。
「自己流園芸ベランダ派」 / いとうせいこう
これを今読んでいる。
楽しい。
とまあ、こんな感じで、
今年の自身の植物生活とあわせて、
これらを堪能し満喫した。
ひとつのドラマから、
音楽や原作まであさくりまくったあたりが、
どのくらいハマったかがわかってしまう。
あっ、今日の今日言うのもあれだけど、
12月30日23:00- NHK BSプレミアム
「植物男子ベランダー」全13話 一挙放送!
公式サイト:植物男子ベランダー
お気に入りの話は何回も観たし、
しっかり全話録画保存されているのだけれど、
今回の一挙放送も録画しよう。
DVD化とかされそうな雰囲気今のところないし
この師走の一挙放送は貴重。
そしてまた読書へと戻るのである。
そしてまた植物たちとの真剣勝負がはじまる。
なんてったって、キャッチフレーズが、
「ボタニカル・ハードボイルド」だからねー。