年貢の納めどき

毎年秋。
「もうそろそろ年貢の納めどきじゃない?」と友人に伝える。

そしたら
「わかった。親にお米送ってもらうように伝えとく。」と言ってくれる。
そしてその年の新米とワインなる西洋酒とかも一緒に届く。

お礼をと
「ご両親にくれぐれも苦しゅうない、と伝えといてね。」と言うと
「よろしくお伝えください。ありがとうございますって。」と
これまたうまく現代語訳して伝えてくれている。

よくできた友人です。

今日が誕生日。

こどもの日が誕生日だから、インパクトある。忘れない。
そういえば、こちらはほぼ毎年誕生日プレゼントをもらっている。

そしてよく怒られる。
「プレゼントであげたの活用してるの見たことない」・・・と。
いや、使ってますよ、大事にしまってますよ。

そしてこちらはここ数年なにもあげてないような気が。
いつかその分まとめてドーンっと、なにかあげますよ。
いろんなタイミングやいろんなお祝いなど、頃合いを見て。

そう。
本来「年貢の納めどき」って、諦める・観念するといった意味由来。
独身生活を謳歌したが、そろそろ年貢の納めどきだ、とか。

まあ、それだけじゃなくて、プラス方面では
頃合い・タイミング・機会・時機・折り なんていうのも同義語になる。

こういったマイナス面・プラス面をかけ合わせると
『腹をくくる・けじめをつける』なんて意味あいが最適なんじゃないかな、と思ったりする。

だから、今年の誕生日、そして今年一年、
どんな『年貢の納めどき』と対峙するのか。
そんな友人を見守りつつ応援していこうと思います。

いやー、なかなかいい起承転結というか、
いい結びになったと思います。

端午の節句、かしわ餅やちまきをたらふく食べてください。
ニンニン。

こどもの日というだけあって、忍者ハットリくんも今日5月5日が誕生日。

誕生日おめでとうでござるよ!
ニンニン。

 

考える vs 行動する

あなたはどのタイプ?

考える前に行動する。
考えながら行動する。
考えてから行動する。

 

なかなか難しい。
この大きく3つのタイプでいえば自分はどれに当てはまるだろう。

時と場合にもよるだろう。
でも大きく性格や傾向もその人それぞれあるだろうし。

考える前に行動する人は、とりあえずやってみる、スピード重視型。
考えてから行動する人は、用意周到、慎重派、熟考型。
考えながら行動する人は、その中間。

ただ、これだけ情報や他者の体験記録などがあふれている世の中で、
あまりにも考えるだけだと、頭でっかちやがんじがらめ、
自分がやった気になることもある。
考えたあげく、やめてしまうことも多い。

そんなことを思ってたら、いい回答が本のなかにあった。
『考える前に行動せよ。そして、行動しながらもっと考えよ。』

なるほど。
このスタンスはいいなあと思った。

思っているよりも時間は短い。
だったらまずは動いてみて、違うかな?失敗かな?考えが足りないな?と思ったら
動きながら考えて修正していく。

そのくりかえしが一見遠回りなようで、近道な場合も多い。

大きな転機でも、日常生活のなかでも、
自分にチャレンジする機会やチャンスを与える、
それを楽しめるかどうか。

“何かをやってみる、はじめてみる”ということは
それだけ時間の流れのなかで、かけがえのないことだと思う。

思っている以上に、人は「食わず嫌いな生き方」をしてしまっている。
考えるだけで行動してしない、ということ。

それは過去の経験や情報の蓄積が、歳を重ねるごとに培われてしまうからしょうがない。

そうやってその人が形成させて磨きがかかっているところもある。
でも、それで新しいものを受け入れない、躊躇してしまう、というのはもったいない。

食わず嫌いな生き方、か。
なかなかいい表現。

だからこそ!
歳を重ねることに比例して、
考える前に行動する機会を増やしたらいいんじゃないかと思う。
過去の培った経験や情報や学びは、もう十分あるでしょう、と。

『考える前に行動せよ。そして、考えながらもっと行動せよ。』
これが大人のなせる業。

 

継続は力なり

小学校4年生のときに。
3月の終業式のときに担任の先生からもらった言葉。

4年生といえば、3-4年生の2年間の担任とクラス仲間が別れるとき。
その終業式のときに、担任の先生がクラス生徒ひとりひとりに
思い思いの言葉を色紙に書いてくれて渡してくれた。

そのときに自分がもらった言葉が「継続は力なり」だった。

うっすら意味くらいはわかっていた年頃だったとは思うけれど
やっぱり年を重ねるたびにまた、この言葉の重みを感じる。

継続は力なり。

意味は、
『継続してなにかをしていけば、いつか必ず力になる。』
これが一般的。

実はもうひとつ違った角度からの意味づけがある。
それは、
『継続してなにかをするには、力が必要である。』

このふたつの意味で、はじめて「継続は力なり」とは何たるかを
完成させているように思う。

継続することの大切さと大変さ、そこから見える先の光。
わかっているけどなかなかできない「継続」。

そんなときは、上の大切さと大変さ、をもう一度かみしめてみては。
そう、なかなか継続ってできるもんじゃない。
軽くできると思ってしまうから、できなかった自分に挫折してしまう。

はじめる前に、大変さ、力が必要なことを理解していれば、
軽はずみに始めないし、腹をくくって覚悟を決めてかかるかもしれない。
そしたら、スタートダッシュして継続しやすくなるかもしれない。

このふたつの意味をならべてみて、改めてそう思う。

 

読書:「すごい会議 ワークブック 2013」 大橋禅太郎

遡ること5年以上前。
会社のすべての会議に「すごい会議」という方式を導入した。

これを見つけてきた、また導入しようと決断した社長をはじめ上層部は
今思い返してもほんとにすごいなあと思う。

実際に講師の先生も招いて、約1年間 月1-2回の研修会議も受けた。
その講義が終了してから、いよいよ自分たちで「すごい会議」方式を取り入れた。

一言で言えば、吸収して実践するには非常に難しいというか、
一見わかりやすいのだけれど、とても奥が深いこの方式。

特に、コーチングなどの要素もあるため、誰が進行役かで
会議の是非もプロセスも導き出されるコミットメントも変わってくる。

何十回と積み重ねた会議方式だけれど
進行役だった時は特に毎回反省、そんな会議方式だった。

最近、この会議のワークブックが発売されたということで。
思い出すことも多い。

過去関連本が2冊程出ているけれど、
本著はワークブックということだけあって
このまま、順にページをめくりながら、
「すごい会議」が実践できるようになっている。

説明や注釈もその箇所箇所に書かれているので、より実践的。

・戦略的フォーカスやコミットメントという定義
・5秒で出した答えも、30分以上考えて出した答えも86%以上同じ
・問題点を『どのようにすれば~?』という質問文に言い換えることのメリット
・バームクーヘン 役割
・書いてから発表することのメリット

こんなキーワードを本著を読みながら思い返した。

ほかにもたくさんある。
本当に知れば知るほど、実践すれば実践するほどに、奥が深いから。
あまり本の内容を転載したらいけないので、少しだけ。

おそらく5年近くこの考え方を吸収して染みついているところもある。

環境が変われど、メンバーが変われど、
また自分だけのひとり会議としても
これからも活用していける場面はあるんじゃないかなと思う。

目標や目的を共有してチームとして進んでいく会社やプロジェクト。
それだけじゃない。
目標や目的を共有した仲間と、友達と。
将来を思い描く家族と。

この「すごい会議」方式を使って、
“すごい未来”を手に入れることができるか。
そのカギを握っているのは、誰ですか?

と、最後の一文も、
これまた懐かしいこの会議方式のヒトコマから引用してみた。

 

点滴岩を穿つ

「点滴岩を穿(ウガ)つ」
わずかな水のしずくも、絶えず落ちていけば、岩にも穴を開ける。

つまり、絶え間なく努力を続ければ、必ず成功への道は開ける、
という例え。
これを仕事やチームに置き換えると。
一滴一滴落ちてくる水であっても、一点にエネルギーを集中することで、
岩に穴をあけるほどの力を出す。

ブレイクスルーのためには、エネルギーを分散させてはならない。
皆のパワーを一つに束ねる。それがブレイクスルーの始まり。

いい言葉だな、と思う。

もっと関連したことを記すと。
「すべてやります」では何もできない。重点テーマを3つに絞れ。

スピードでライバルに差をつけろ。
完璧を求める100点よりも、すばしっこい80点で勝つ。

こういう考え方を前職で学ばせてもらったなと。
ふとこういう言葉や考え方を思い出す時がある。

時間が経っても、自分のなかで風化させてはいけない。

また前の職場で、前の仲間たちと一緒に仕事をするということは
おそらくこれから先ないだろうけれど、
学んだことは自分のなかで実践しつづける、
自分のなかで継承していく。

そうしている先に、また新しい何かが起こるかもしれない。