少し大きめの鉢がほしいなと思いながら。
木というか、どっしりとした存在感のあるもの。
ふらっと足を運んだ、なじみにしている花屋。
お眼鏡に叶いそうなものがいくつかあった。
ここは珍しい植物や1点ものの観葉植物が多い。
2-3個に絞り込んで、うだうだ悩む。
悩みながら、お店の人にいろいろ聞いたりして。
「どんな感じに成長しますか?」
「屋外と屋内は?」
「成長のスピードは?」
「珍しさや流通量でいったらどれがおすすめ?」
などなど。
そして今回選んだのが『センカクガジュマル』。
一般的にガジュマルといえばこんな感じ。
ポピュラーだし、3号鉢くらいの小さい鉢でよく見る。
通称、ニンジンガジュマル。
今回購入したのは、ちょっと珍しい1点もの。
高さ90cm、横70cmくらいの横に大きく曲がり伸びたガジュマル。
なんとも野性的でどっしりとした存在感。
根元がまたいい。
ここだけを見ると、
さながら『ラピュタ』や『もののけ姫』のような世界観。
そこが気に入って決め手となったという話もある。
センカクガジュマル?
聞いたことないなぁ。
そんなに珍しいのかなと思って、調べてみた。
特性
半耐寒性常緑低木。ガジュマルの地域変種で尖閣諸島に自生し匍匐性。幹や枝から多数の気根を出し、垂れ下がった気根は地面に着くと支持根となる。葉は肉厚で光沢がある。普通のガジュマルより、耐寒性・耐陰性ともにあり、育てやすく丈夫。希少種で、なかなか手に入らない。
・・・
センカクって「尖閣」なんだ。
店員さんに名前聞いたとき、その響きから、
てっきり「仙人」のセンを勝手に想像していた。
あぁ、希少だしそんだけありがたい植物なんだろうなー、
御利益ありそうな木なんだろうなー、くらいに。
そしたら「尖閣」て。
一気に現実味を帯びてしまう。
尖閣諸島が原産地。
なんともまたタイムリーな。
そもそもガジュマルの原産は日本では屋久島・種子島・琉球諸島。
距離的にも確かに近いし。
てか同じ日本固有の領土だし!?
ガジュマル
正式名称:フィカス・ミクロカル
「ガジュマル」という名前の由来
根や気根が岩やその他の樹木に絡まるの『絡まる』が訛った。
また由来には諸説あり沖縄の地方名でもあったり、
『風を守る』→『かぜまもる』→『がじゅまる』説もある。
沖縄の伝承でガジュマルの古木には
妖精『キジムナー』が宿るといわれ、
多くの幸せをもたらすと言われることから、
『多幸の木』とも呼ばれている。
『風を守る』、ガジュマル。
『妖精の住む木』、ガジュマル。
なんだかいいイメージがして、俄然愛着がわいてきた。
早速お気に入りの鉢を探して植え替える。
リビングのオブジェ的に飾ってみる。
脇には「幸福の木」もそえて。
そして空撮。
鉢から溢れんばかりの生き生きとした根。
かっこいい。
『ラピュタ』の世界をイメージして、
飛行石のような雰囲気のある鉢を選んだ。
買ったばかりの鉢だと植木のようだけれど、
こうやって鉢にもこだわってみると、
まったく違う印象になる。
なかなかいい買い物をした。
そしてお気づきか?
センカクガジュマルの大鉢の傍らには、
ラピュタ城とロボット兵もいる。
ガジュマルと大きさが逆転してるけれど、
まさにミニチュアの世界。
リビングの一等地、TVの真横、常に視界に入る場所。
ベランダだけでなく、室内にも、
グリーンスペースのある生活。