こんなことが紹介されていた。
ネットショップで稼げないパターン
★最初から外注化を駆使して楽しようとする
★最初から多店舗作る
★超人気商材を選ぶ
実践している人の経験と学びから
書かれている3項目だが、自分もそう思う。
よくある情報やマニュアルでは、
上のことはすぐに取り組むべきと書いてある。
必要な方法ではあるけれど、
安易に取り組むと失敗することも多い。
この3点を
自分も2-3年実践している経験から補足していく。
★最初から外注化を駆使して楽しようとする
なんの知識もないなかで
すべてを丸投げしてもうまくいくわけない。
まずは自分の学びと経験が大切。
商品知識 集客 バナー 登録方法 etc
自分にノウハウや知識がなければ
出来上がったものがいいのか悪いのか、
収益がつくれるサイトになるのか、
わかるはずもない。
結果外注費だけがかさみ
1年経過しても鳴かず飛ばすのサイト。
どうテコ入れしていいのかもわからないので
また外注を繰り返すという負のスパイラル。
せめて部分的にお願いするのか、
手伝ってもらうというスタンスならまだしも、
全パーツを丸投げして、
どうやって継続性や発展性がそこにあるのだろう。
★最初から多店舗作る
これもよくある。
たしかに販路を複数持つことは大切。
間口が広がれば、可能性は広がる。
Aという商品をひとつのショップで売るよりも、
複数サイトで販売したほうがお客さんの目にとまる。
でも管理が大変になる。
しかも、売れる商品を熟知しているならまだしも、
売れるかどうかわからないものを、
多店舗展開したところで。
なぜ売れないのか、そんなことすら統計できない。
ショップごとに客層の傾向もある。
価格 セールスポイント 販促 etc
売る戦略もそれぞれ異なってくる。
数うちゃ当たる、にもほどがある。
そしてモチベーションだけが下がる。
ひとつのショップをまずは伸ばして、
それを水平展開する。
そのときには経験も実績も傾向値も
自分の糧になって学べているはずだから。
★超人気商材を選ぶ
市場で売れているものが、
誰でも売ることが容易な商品、ではない。
ブランド品しかり旬な商材しかり。
競合が多いということは、
必然的にそこで戦えるだけの武器が必要。
仕入れを安くおさえられるのか、
競合にはない商品を調達できるのか。
稼ぐためには、
売れるから売るというスタンスも大事。
でもそのなかには、
売りたいから売るというスタンスも大事。
愛着もなく商品知識も伸びない。
深く掘り下げることができない。
顧客のニーズに応えられるだけの。
結果、競合との差別化ができない、
優位性のないショップとなってしまう。
強みがないサイトから、
お客さんはそのショップを選ぶことはない。
安易な商品たちを、
安易にショップをたくさん作って、
時間と労力と経費だけがかさんで、
テコ入れもできずに放置状態。
結果全く売れない、モチベーションダウン。
1年間実践してみてフェードアウト、離脱。
自分なりに書いてみると、
物販やサービス業としては、当たり前のことばかり。
それがこと”ネット販売”となると、
なんだかどんなやり方でも売れてしまうような、
そんな錯覚に陥ってしまう。
どんな事業であれ、段階的に進めていかないと、
ネットだからといって飛び級はできない。
瞬間的にできたとしても、
そこに継続した発展性はない。
ネットショップといっても、
かなり奥が深く学ぶべきことも多い。
一朝一夜で”稼げるネットショップ”ができるなら、
みんなやっている。
逆説的に言えば、
「ヒト・モノ・カネ」に投資できる大企業は、
だからスピードを持って勝てるのである。
そこには上の資源を潤沢に使えるという
強者の戦略があるから。
大企業だけでなく中小企業、個人もふくめた
一部の強者が存在するとして、
それを弱者が同じようにマネしても、
うまくはいかない。
マネもしにくい、たとえマネできたとしても、
同じ土俵で戦えることはないだろう。
じゃあ弱者に勝機はないのか?
ここがおもしろい。
弱者だからこそできる戦略はたくさんある。
- 弱者だからこそフットワークが軽いこと
- 小資本でできること
- 細かすぎて強者はやらないこと
- ニッチすぎて強者は参入しないこと
例えば強者が人や資金を大量に投資して、
ダメだったではすまされない。
母体が大きいだけに、
その軌道修正も大変になるということ。
ひとことで言ってしまえば『局地戦』なら勝てる。
そこまで絞り込める優位性や強みを持ち
磨いていくことが大切。
それよりもなによりも、
一連を書いていて一番大切なことは、
”弱者であることを認識すること”
これに尽きる。
自分の立場や環境が、
弱者であるという認識があれば、
上の3つのような甘い誘惑や情報には、
踊らされることもない。
自分の経験と考え方もふくめて整理した。
ネットショップが儲ける!と叫ばれたのが、
かれこれ2-3年前。
独立組も副業組もみんな飛びついた。
そしてみんなが同じような方法論で実践してみた。
結果は言わずもがな。
事実今は撤退組が多く、競合が減っている。
理由は上に書いたとおり。
一部の成功者やその成功事例をなぞったところで
そりゃあこうなる。
何事も『楽して稼げる』なんてことはないのだ。
そして出発点では誰しも『弱者』なのだ。
それがわかっていれば、
いつしか軌道にのる日がきっと訪れる。
そのときに、
『弱者の戦略』を磨き続けるのか、
『強者の戦略』へと転進しようと試みるのか。
軌道にのって安定飛行に入ったそのときに
考えればいい。