「サラリーマン」の語源の由来。
サラリーマンの語源は、
英語「salaried man」に由来し、
これが和製英語化してサラリーマンとなった。
サラリーマンの「サラリー(salary)」は、
「サラリウム(salarium)」という「塩」を意味する
ラテン語が由来である。
古代ローマ時代市民が給与で国に雇われていた。
当時は塩が貴重な物であったため、
兵士に給料として支払われていた。
「salarium」の「sal」は「塩」を意味する
英語「salt(ソルト)」の語源ともなっている。
サラリーマンという語が使われ始めたのは大正時代頃からで、
事務労働の給料生活者をさすことが多かった。
サラリーマンとは、”お給料をもらう人”からきている。
知らなかった。
ちょっとした雑学になった。
ちなみに「アルバイト」という言葉は、
「Arbeit」という「仕事、強制労働、業績、研究の意」を意味する
ドイツ語が由来となっている。
英語で「アルバイト」をさす言葉は、”Part-time job”。
さらに掘り下げる。
「仕事はなんですか?」と聞かれて、
日本人の回答で最も多いのは、
- サラリーマンです
- ◯◯という会社で働いています
おそらくだいたいこんなところ。
そして名刺もふくめて肩書を重んじる。
一方、欧米では、
「仕事はなんですか?」と聞かれて、
- デザイナーです
- 営業マンです
自分が携わっている仕事内容や
技能、能力をふくめた「職業」を具体的に答える。
ひと言で言ってしまえば、文化の違いではあるけれど、
間違っても「会社名」を名乗る欧米人はほぼいない。
これって不思議。
面接でも人事でもコンパでも、
肩書や会社名を重んじる風習の蔓延した日本。
いかに会社という看板に守られている気質が
日本人の本能として培われていることか。
「サラリーマンです」と答えるということは、
「私は給料をもらっている人です」と言っているわけで。
もっと言えば
「◯◯という会社で◯◯(役職)をしています」なんて言う。
実際自分も言った経験はもちろんある。
その回答のどこにも「職業・具体的仕事内容」はなく、
聞いた人はわからない。
「具体的にはどんなことしてるの?」
というお決まりの流れ。
でも枕詞として、最初に肩書がいるのである。
そんな辛口はこのくらいにして。
サラリーマンを批判するつもりもないので。
さらに掘り下げる。
最後に、「塩」にまつわる慣用句を調べてみた。
たくさんある。
今回の話に関連しそうなものを選んでみる。
- 味噌に入れた塩
- 塩を踏む
- 塩なめてこい
言葉だけを見ても、まったくその意味がわからない。
「味噌に入れた塩」
他人のために尽くせば必ず元に戻る、損はしない
「塩を踏む」
苦労して一人前になる
「塩なめてこい」
苦労して一人前になれ
昔の人は本当に良いことを言う。
サラリーの語源を知ってか知らずか。
《味噌に入れた塩》精神で、《塩踏んで》!《塩なめて》!
堂々と対価である「サラリー」をもらったらいい。
そんな思う。