毎日荷物を届けてくれたり集荷してくれたり。
そんな運送会社の担当者さん。
最近結婚されて新婚旅行でイタリアへ。
なんと16連休とっている。
いいなー、と思いながら、式直前の仕事日に、
玄関先で「楽しんできてください」とお見送り。
とある日、インターホンが鳴った。
その人だった、しかも私服姿。
「これ少しですがイタリアのお土産です」と
新婚旅行先で買ったチョコをいただいた。
びっくり。
まずもって、こっちはただのお客の一人であり、
もちろんご祝儀なんてあげていない。
自分が担当しているお客さん
みんなにあげているのかもしれない。
それでもそれまたすごい。
だって、お休み中にフォローしてくれた身内、
つまり会社内へなら当然わかる。
それをお客さんまで?と。
しかも、極めつけが私服姿。
つまり、帰国してからすぐに顔を出している。
「あれ、いつから仕事ですか?」
と思わず聞いてしまった。
仕事に復帰する数日前だった。
まだ16連休の間に、
自分の時間を使って挨拶まわりをしていることになる。
通常なら、せめて仕事復帰してからでも、
いくらでも顔を合わせる機会があるにも関わらず。
なかなかの律儀さだと感心してしまった。
一顧客に、自分のお金と、自分の時間を使って。
個人からの想いであることが十分に伝わる。
結婚式から、新婚旅行へ。
そして帰ってきたら片付けや整理もたくさんある。
疲れもある。
こんなことされたら、
これからも契約を続けないとバチが当たりそう?!
なんて思ってしまう。
もちろん契約を見直すことも想定していないけれど。
ちょっとしたその人個人の資質がわかる心配りと、
ちょっとしたイタリア・チョコの先にあるもの。
ほんの小さなことが、将来につながっていく。
海外産特有の甘~いチョコを口で溶かしながら、
そんなことを思い、書いている。
ギブアンドテイクでもない、思いもしていない、
そんなサプライズにこそ感動し記憶にも残る。
また土産話を聴かせてもらおう。