ビジネスサイクル10年 x4回

会社の寿命はどんどん短くなっている。

よく経営学では

  • 会社の寿命は10年
  • 中小企業にいたっては10年後の生存率5%

とも言われている。

それだけビジネスサイクルが短くなっている。
めまぐるしい環境変化に順応できないところは滅びていく。

10年以上続いている優良企業ももちろん存在する。

 

おもしろい記事を見つけた。

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企業が競争優位を維持できる期間がますます短くなっている。

優良企業は、
一つのビジネスで安定的な競争優位を維持しているのではなく、
10年以内の一時的な競争優位をくさりのようにつないで、
結果として高い業績を継続している。

つまり、現代の企業は、
新しいビジネスをつくり続けなければ生き残れれない。

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たしかに。

看板(会社名)は変わらなくても、その業務形態は変化している。
そんな会社はたくさんある。

わかりやすい例で言うと、
コスメメーカーとして有名なDHC。

DHCは企業当初は翻訳会社だったことは知る人は知る事実。
DHC = 大学(D)翻訳(H)センター(C)

これがそのまま会社名として引き継がれ、
今ではまったく違う業界で業績を上げている。

 

さらに記事はつづく。
実はこちらが触れたかった核心。

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サラリーマン人生の寿命が20代から60代までの約40年。

ひとつのビジネスの寿命が10年ならば、
サラリーマン寿命のほうが4倍も長い。

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仮に一つの会社で定年まで働いたとしても、
少なくともその会社のなかで、新しいビジネスを4回担うということ。

部署や役職の変化もあるだろうが、
そもそもその会社の「業務形態」が変化することによる、
サラリーマンとしての携わる仕事の変化。

もちろん会社の存命率が下がっているということは、
転職によるビジネスの変化もある。

 

あながち、誰しも自分に置き換えた時に、
間違ってはいないんじゃないだろうか。

 

つまり、
ビジネスサイクルが10年ということは、

「不景気だ」「うちの会社もどうなるかわからない」
という感情論ではなく

ビジネスサイクル=10年 は前提条件であって、

サラリーマン人生のなかで

  • 4回新しいビジネスにチャレンジできる
  • 4回新しいスキルを磨くことができる
  • 4回新しい環境や出会いがある

と、ここらでもう肝に銘じたほうがいいような気がする。

 

会社もサラリーマンも、どの業界にいようとも、
新しいビジネスをつくり続ける、学び続ける、磨き続ける。

そうしないと生き残れない世の中になった。

会社は存続にかかわるので死活問題だが、
サラリーマン個人にもそれが求められる時代になった。

どんな環境であれ、なんとなく働いていては、生き残れない。

新しいなにかを「つくる」「学ぶ」「磨く」ことを、
一個人として、会社組織のなかにいてもいなくても、
実践していく必要がある。

そしてビジネスサイクルの変化に合わせて、
どんな世界や環境でも通用する人材となり、
長い目で40年というビジネスライフを幸せなものにできる。

そうしないと「ビジネスサイクル10年 x4回」には順応できず、
いつかどこかでビジネスサイクルからはじき出されてしまう。

 

30代の自分は、今2回目ということになるのか。
そしてこれから新しいビジネスを2回経験することにもなる。

こういう前提条件が念頭にあって挑むとするならば、
もちろん不安もあれど、吹っ切れたような、
清々しいエネルギーも湧いてくる。

安定はない。
あえて言うなれば、変化し続けることこそ安定。