読書:「武器としての書く技術」 イケダハヤト part.1

久しぶりに付箋を貼りまくりの1冊でした。
そのくらいいろいろな意味で充実した内容でした。

「武器としての書く技術」 イケダハヤト
サブタイトルには
30万人に届けて月50万円稼ぐ!新しい㊙文章術 とあります。

 

感想を随所に織り交ぜてレビューをするよりも
端的に本著から要点を抜粋したほうが、
よりわかりやすく伝わるかなと思います。

数回に分けて本書の内容を紹介していきたいと思います。
なのでまずは part.1 ということです。

 

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残念な文章:「文章が長い 一文が長い」

例)
「わたしは楽器が好きで10年間以上打楽器を叩いていたのですが、英語も好きでして、こちらも10年以上続けています」

ここでの「が」は不要です。「が」を使わずに書いてみましょう。

「わたしは楽器が好きです。10年以上打楽器を叩いていました。英語も好きです。こちらも10年以上続けています」

こちらの方がスッと頭に入ってくるはずです。

 

残念な文章:「抽象的すぎる」

例)
「人類の欲は際限がありません。何かを手に入れると、さらにまた別の何かを求めます。この欲に突き動かされるまま、つぎつぎに新しいものを手に入れ続けるといつまでたっても満足することはできなくなってしまいます。欲を持てば持つほど幸せは遠のくのです。」

なんかいいこと言ってそうですが、イマイチ入ってこない文章です。
ボンヤリしていますよね。

もっと具体的な話、私的な話を混ぜてみましょう。

「人類の欲は際限がありません。何かを手に入れると、さらにまた別の何かを求めます。テレビや車を手に入れたら、今度は家がほしい、海外旅行がしたい、といった具合です。この欲に突き動かされるまま、つぎつぎに新しいものを手に入れ続けるといつまでたっても満足することはできなくなってしまいます。わたしも以前は欲しい服をネットで見つけると、迷わずに買っていたのですが、それで心が満たされることはありませんでした。手に入れたら、次のものが欲しくなるのです。実は、欲を持てば持つほど幸せは遠のくのです。」

読者はイメージしやすくなります。
グッと話が等身大の身近な話になるのです。
また後半で著者が登場することで、著者の「顔」が見えます。

 

残念な文章:「私的すぎる」

よくブログで見るような文章です。

タイトル:今日はピクニックに行った!

朝6時に起きて嫁と弁当作り!
リュックに荷物をまとめて、クルマを出していざ出発。
今日行ったのは代々木公園!
ちょっと寒い・・・毛布持ってくればよかった。
しまった、ウエットティッシュを忘れた・・・。気にせずもぐもぐ。
夜はそのままお気に入りの居酒屋に!
いやー、楽しかったな。明日からも仕事ガンバろ!

 

どうでしょうか?
友人でも家族でもない人がこんな文章を公開していたら、
こう思うのではないでしょうか?
「知らんがな」と。

こうした内容が一概にダメというわけではありませんが、
どうせピクニックに行ったことを書くなら、
たとえばこんな記事を書くと、もっと価値ある内容になるはずです。

 

タイトル:ピクニックで忘れがちな持ち物まとめ

今日は家族でピクニックに行きました。
せっかくのピクニック、必要なものを忘れてしまっては、楽しさが半減です。
かくいうぼくも、いくつか手痛い忘れ物をしてしまいました・・・。
反省を込めて、忘れがちな持ち物をリストにまとめました。

・敷物(100均のビニールシート)
・敷物を押さえる重し(忘れがち!)
・ウエットティッシュ(できればたくさん)
・防寒具(座布団、昼寝用のクッションにもなるので毛布を2-3枚)
・傘(突然の雨の対策、または日よけに)
・保冷バッグ(冷たい飲み物を楽しめます!)
・ゴミ袋

これで次回は大丈夫。
代々木公園はとってもいい天気で、気持よかったです。
さて、その流れで、夜は居酒屋「◯◯◯」へ。
食べログで評価の高い人気店です。
代々木公園近辺に来たなら、こちらを予約しておくとよいでしょう。

 

どうでしょう?
同じ「ピクニックをした」という体験でも、
読者に価値を与えようと意識するだけで、
ここまで伝え方が変わります。

前者のブログは読んでも何もえるものはなかったと思いますが、

後者のブログは
「なるほど、今度ピクニックに行くときのためにお気に入り登録しておくか」
「代々木公園のこの店おいしいのか、どれどれ食べログ見てみるか」

という具合に、「価値」を感じる度合いが高くなっていることがわかるでしょう。

役に立つことを書きましょう、読者に価値を提供しましょう、というと
「そんな役立つことなんて書けないよ」という方もいます。
平凡な毎日でそんな特別な経験をしているわけではない、と。

でも、それでいいのです。
先ほどの例でもただピクニックに行っただけです。
そこで立ち止まって「読む人の価値になるようなもの」を探すのです。

平凡な毎日だからこそ、多くの人に共通する価値が隠れているのです。
あなたが時間を割いたことであれば、それはどんなことであれ貴重な経験です。

メガネを作りに行った、髪を切りに行った、
自動車の免許を取りに行った、など
誰もが通りそうな道で、少し視点を変えてみればいいのです。
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part.1はここまでです。

これだけでも具体的ですごく参考になる内容です。
私も心当たりあることばかりです。 苦笑

そしてpart.1で紹介した内容は、
全5章からなる本書の第1章、しかも冒頭です。

まだまだ50ページくらいしか読み進めていない程度になります。

分けて紹介する意図がわかっていただけたのではないかと思います。

これから文章の書き方だけでなく、
タイトルの書き方や、
ブログ運営のコツ、
ブロガーの裏側、
衝撃の事実(いかに稼げている人が少ないか)、
この辺りが数値もふまえて赤裸々に記されています。

では、また次回です。

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