世界は変えられないけど、ひとりの世界は変えられる

最近読んだ本の一節より。
「世界は変えられないけど、ひとりの世界は変えられる」

とても強烈でインパクトのある響きが心に残りました。
逆転の発想というか、たしかにそれならできる!と。

思えば、自分もいろんな人から影響を受けていて、
そんな蓄積によって今の自分が形成されています。

だから、僕に影響を与えてくれた人たちは、
=僕の世界を変えた人 ということになります。

同じように自分も誰かにプラスな影響を与えているなら、
それはすごくかけがえのないことだし、うれしいことですよね。

人は過去を振り返るときに
・賢明に生きたか?
・充分に愛したか?
・世の中の役に立ったか?

大きくこの3つが振り返るテーマとなる、とも書かれていました。
自分が生きる存在意義ですね。

そこまで哲学的に大きく捉えなくてもいいですけど、
この3つがクリアしていたならば、
必然的に「ひとりの世界を変えた」ことにつながります。

肩に力を入れすぎることなく、
結果あなたの存在が誰かの世界を人生を変えた、ということに。

そしてあなたという存在がなければ
成し得なかった価値あるその人の人生。

もし今日のタイトル「ひとりの世界は変えられる」を見て、
その『ひとり』がすぐ頭のなかに思い描ける人は、
幸せ者だと思います。

 

才能は練習量には勝てない

仕事でもスポーツでも、結果を出せていない人は
圧倒的に向き合っている時間が足りていない。

そんな文章を見つけた。
たしかにその通りかもなあ、と思う。

スポーツでも若い頃は才能で抜きん出ることはできても、
ある一定からは練習量がものをいう。
圧倒的な練習量がじわじわと結果大きな差をもたらす。

そんな経験ないですか?
自分のことでも、周りの人を見ても。

「才能は練習量には勝てない」という言葉に、
妙に納得してしまいました。

ビジネスの世界でもちょっと同じことが起きてるんですよね。
・もっとスマートにできないか
・もっと効率よく短時間に最大限の効果をあげれないか

効率を求めることはもちろん大切なことなんですけど、
最初から効率を求めても・・・となってしまうのはしごく当たり前のこと。
だって型も経験値もまだ未熟ななかで、ジャンプステップばかり
しようとしていることになりますからね。

気持ちだけがはやるのはわかりますけれども、
そこは忍耐・ガマンという地道な継続も必要です。

『1日2時間だけ働いて月収100万円』なんてフレコミが
本でもありますが、半分は正しいです。

実際にそういう人もいるでしょうし、できないことではない、と思います。

ただ、最初からそれができる、すぐにそこに行ける、
と勘違いしてしまう、間違った夢を見てしまう人が多いんじゃないかと。

そんな自分も昔はそうでした。
わかりやすく書いてあるし、こんだけできてる人がいるなら、
自分にもできないはずはない!と。

そしてやればやるほど、いろんな壁が立ちふさがり、
それを少しずつ乗り越えるのが精一杯で、
なかなかそんな夢物語に近づかない。

なんでこんなに簡単にできてるのに、
自分はできないんだろうと。

答えは簡単。
圧倒的な練習量が足りないからですね。

例えば、「1日2時間だけ」という言葉だけを鵜呑みにして
1日2時間だけやってたってそこへ到達するはずもないわけです。

結果論の1日2時間だけ、であって、
そこへ到達するまでには、1日10時間、1日16時間、その繰り返し、
そんな地道で泥臭いことをしながら圧倒的な練習量を積んでいく。

その先にしか、思い描く未来に近づくことはないわけです。

書いていて当たり前だのことだよな、と自分でも思うんですけど、
それでもこの当たり前のことがわかっていない時期があるんです。

気持ちだけが焦ってしまったり、うまくいかないことの連続が起こると、
どうしても客観的に冷静に判断できなくなるというか。

なので、自分のためにも書き記しておくことにしまいした。
「才能は練習量には勝てない」

 

カラーバス効果 ~キャッチする力~

あなたの通勤中、赤いものをいくつ見ましたか?
ある人は「3つくらいかなあ」と答えました。

ほんとにそれくらいしかなかった?

明日通勤中に確認してみよう。

すると次の日玄関を出た先から、看板、信号、車、花 etc..
3つどころじゃない!
あるはあるはで、たくさん見つけることができました。
30個以上、ほんと数えきれないくらいに。

 

さて、これがカラーバス効果です。
color bath、バスとは「浴びる」という意味です。

つまりは
・意識しているものほど情報が自分の手元にたくさん集まるようになる
・意識して注意が向くようになる
・普段は特段意識していなかったものが目に飛び込んでくるようになる
・意識していなければ見えない景色も、浮かび上がってくるようになる

これがカラーバス効果です。
元は心理学用語ですが、一言で言ってしまえば「キャッチする力」。

意識したいこと=今自分が必要としていること、とすれば、
おのずと必要な情報は入ってきます。

探しに行くこともあれば、実はすでにそこにあった、
今まで気づかなかっただけ、ということもあります。

実は、自分もそうです。

最近、webサイトやホームページといったことを勉強していて、
今までと同じいろんなサイトを見ていても、見る目が変わったというか。

視点も変われば、
今まで気づかなかったことや、
気にならなかったことにも、
すごく目がいって関心を持つようになってきます。

環境や意識の持ち方で、見える世界は変わってくる、というのは
あながち本当かもしれませんね。

 

学問的には、人が見えているものはすべて主観的である、
つまりたとえ同じ景色を見ていても、その見え方は全員違う、
脳の情報処理に思考が影響を及ぼしているから、
とも言われるくらいです。

ほんとかな?と思うかもしれませんが、おそらく本当です。

誰しもあるでしょうが、
同じ対象人物の第一印象って人それぞれですよね。

顔がよかった、髪がモサい、服装がいまいち、鼻筋がきれい etc

「え?そうだった?」「そんなに目立ってた?気にならなかったけど」・・・
つまり見る人それぞれが気になっていること=意識していることを、
無意識のうちに、目から脳へフィルターをかけているからです。

ていうか、こういうことが言いたかったわけではなく。

目標や夢を持つことは、やはり大切なことかもしれません。
カラーバス効果からみたときにも。

無数に溢れる情報、
いつもは素通りしてしまう情報、
整理できない情報、
無意識に飛び込んでくるもの、そのすべてが、

意識していること=今必要としていること=目標や夢 が明確にあると、
「キャッチする力」が働くからです。

カラーバス効果から、キャッチする力が身につけば、
チャンスや可能性が身近なところから溢れていることに気づく、
そして目標や夢の達成に近づく、引き寄せることができる。

まずは!
明日通勤中だけでも「赤いもの」を探してください。

いつもと変わらない、いつものあなたの日常生活に、変化があるかも。
変わったのは景色じゃありません、あなたのキャッチする力です。

 

変化はチャンス! CHANGE is a CHANCE!

変化をすることは、大きなエネルギーがかかります。
変化をすることは、今までの流れを打破しようとするため、
いろいろな問題や困難が発生するのはつきものです。

じゃあ、だからって、
諦めてやめますか?
足踏みして踏み出せないですか?

 

英語で「変化」は「CHANGE」という単語です。
さて、この「CHANGE」には “T” が隠れています。

そう、“G” アルファベットのなかにありますよね。

“T” は「TROUBLE」 トラブル、つまり問題や障害です。
“T” を取り除きましょう。
“T” はトラブル、つまり問題や障害を取り払うことができたら、

なんとっ!
そこには「CHANCE」という単語が現れます!

「CHANGE」(変化)という単語は、
「CHANCE」(チャンス)という単語に変わります。

そうっ!
CHANGEはCHANCEに・・・CHANGEはCHANCE・・・変化はチャンス!

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結構目からウロコな例えですし、インパクトありますよね。
昔海外著者のビジネス書で見た内容からの受け売りです。

ぜひ仕事のプレゼンテーションに!
ぜひ相談やアドバイスの空気を変える場面に!

実際、とても理解しやすい、大切な考え方だと思います。

こんなふうにホワイトボードや紙に書きながら披露すると、
より効果的です。

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ネタというよりも、
ほんと大切な考え方、背中をおしてくれる言葉、人生のテーマ、
そのくらいの価値あるものだと思います。

ビジネス名言のなかにも同じような言葉があります。

『生き残っていけるのは、強い者でも賢い者でもない。常に変化し続ける者である。』

 

すでに起こった未来 by P.F.ドラッカー

以前にも触れたことのあるこの言葉、『すでに起こった未来』。

P.F.ドラッカーの同名著書の日本語題です。
昔読んだ本なので、内容の記憶はほとんど残ってなく・・。
世界経済論だったと思います大枠で。

政治・経済・社会・企業のトレンドについて、
激動と大転換の現代とその本質を知るためには、みたいな。
本の内容はうっすらながら、それでもこの言葉は強烈に残っています。

『すでに起こった未来』
いい響きです。

同時にすごく違和感があるからこそインパクトのある言葉。

なんで未来なのに“起こった”という過去形?
そこにこの言葉の核があるんですね。

 

過去は繰り返す、時代は繰り返す、なんて言葉がありますよね。
今起きてることはこの先にも起こり得る、こういう言葉もありますね。

言ってしまえば、そういうことなんです。

未来を創るため変えるためには、
また、動いている現在を捉えるためには、

過去から学ぶこと、今を本質的に知ること、
その普遍性を掴むことが大切。

 

仕事でもそうですよね。
今起きている問題は、過去にはなかったのか?
今起きている問題は、未来にどういう影響を及ぼすか?

例えば、それが初めての課題や問題かもしれません。

でもそれは「あなたにとって」であり、
「あなたがいる環境」に限定されたものです。

他人・他社・異業種など環境を広げて見渡してみたら、
同じような問題はないのか。

ということは。
あなたが今抱えている未来に起こり得る問題は、

違う場所では『すでに起こった過去』=過去の事実・現象 であり
今のあなたにとっての『すでに起こった未来』=未来の投影 となるわけです。

現象を
その時特有の状況(当事者・トレンド・流行)で狭く偏って捉えずに
俯瞰的・普遍的・客観的に本質を見抜く、その思考です。

深いですよね。

仕事だけじゃないです。
毎日の中でのいろいろな問題にも共通していることだと思います。

『すでに起こった未来』を自分の眼で確かめることで、
過去や現在から学んだそれは、全く同じことを繰り返さずに済む可能性があります。

 

ちょっとこんがらがってきますね。

要するに、
『すでに起こった未来』を自分のものにすることで、
『これから起こる未来』を新しく創っていける。
まさにこれが言いたかったのです。

妙に哲学的なくだりになってしまいました。

それだけとてもインパクトのある言葉であり、
印象的でずっと頭から離れない、
自分にとっては大きななにかを持っている言葉です。

 

ちなみに。
『すでに起こった未来 -変化を読む眼-』 P.F.ドラッカー

この書籍の原題は、
“THE ECOLOGICAL VISION – Reflections on the American Condition”
(社会生態学的な見通し―アメリカの条件を振り返る)

本の内容はこの原題そのものというわけですが、
この本の日本語タイトル考えた人、キャッチコピーの爆発力すごい。

ドラッカーは世界中で翻訳され
多くの人に読まれていまる名著がたくさんありますが、
そういえば・・・どの日本語題もセンスやインパクトがある。

このあたりの角度から「現代広告やキャッチフレーズ」なんかを
考察してみるのもおもしろいかもしれませんね。

 

脱線しました。

何か問題に直面したときには、
『これは “すでに起こった未来” 、必ず解決策はある!道は開ける!』

そういう気持ちで臨んでいこうと思います。