読書:「武器としての書く技術」 イケダハヤト part.3

著者イケダハヤトさんは、月40万字を書き続けているそうです。
そして月70万PV(ページビュー)を稼ぎ出す。

書くという行為を毎日続け、読者を獲得していくためには?
どうすれば書き続けられるのか?

このpart.3ではその答え、12の秘密あたりから進めていきます。

 

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「完璧な文章」なんてものは、そもそもありえないのです

毎日書き続けるコツは「完璧主義を捨てる」ということです。
最大限頭を働かせた末に紡ぎ出された言葉なら、
どんなに中途半端で、未熟であれ、
バカと思われたっていいじゃないですか。
実際、そこが自分の限界なわけですし。

人間なんてどうやったってバカで無知なんです。
変に賢く取り繕う必要なんてありません。
自分のバカさ加減を知り、高めていけばいいだけの話です。

バカだと思われそうなことでも、いざ発信してみたら、
意外と評価されたり、共感されたりすることもありますしね。

 

「今」完璧だと思えたとしても、
「1年後」に見たら「何浅いこと言ってるんだ・・・」と
思うことは頻繁にあります。

だとしたら、今の完璧にこだわるのなんて、バカみたいな話です。
それでは一生書くことはできません。

ぼくは「誰よりも多く恥をかく」くらいのつもりで、
日々ブログを書いています。

 

発表するからうまくなる

ひらすら量をこなすことで、文章能力は向上していきます。
水泳や楽器演奏と一緒で、自分の体でやってみないと、
文章はまずもって上達することはありません。

注意したいのは、「発表」というプロセスが重要だということです。

よほどでない限りは、誰も見ないところで書き続けていては、
文章はうまくなりません。

他人の目にさらされることが重要なのです。

 

自分のライティングスピードを測ってみよう

極論すれば、書けば書くほど、文章の執筆スピードは向上します。
筋トレをすればするほど、重いベンチプレスをあげられるようになるのと似ています。

「今日は20分かかって1000字だった」
「今日は1時間で2000字だった」など、
自分のタイムを把握しましょう。

日々のトレーニングを通して、
自分のスピードが上がっていくことを実感できるはずです。

 

扱うテーマは変わっていってもいい

人間の好みは変わっていくので、
扱うテーマは変遷していっても構いません。

かくいうぼく自身も、4年の執筆生活のなかで、
かなりテーマがふらついています。
今後も情熱の赴くままに、扱うテーマは変えていくつもりです。

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いかがでしたでしょうか?

なかなか書くことが継続できない人、
書くことを始めることに二の足を踏んでいる人、
すごく大変な思いと労力がいると肩に力が入っている人、

ちょっとホッとするといいますか、
少し救われたような、背中を押されたような気持ちになったのは
私だけではないと思います。

 

完璧主義を捨てる、発表するからうまくなる、テーマは変化していい

どれも長く実践してきた人からの激励の言葉のように思います。

とにかく書かないと始まらない
とにかく書き続けないとうまくならない
とにかく書き続けることを楽しまないと意味がない

そう改めて自分自身にも言い聞かせた次第です。

 

さて、次回はいよいよ、ブログの裏側に迫ります。

「ブログで稼ぐことはできるのか?」という誰もが気になるテーマを、
著者の経験と数値を赤裸々に公開、説得力のある内容です。

Related page:

読書:「武器としての書く技術」 イケダハヤト part.2

さて、どんどん読み進めていきましょう。

part.1では本書第1章より、
「残念な文章」のいくつかの例とその改善、修正をご紹介しました。

part.2では、
本文を読んでもらうためのきっかけとなり、
大きく読み進めるかを左右する、
「記事のタイトルを工夫する」内容からご紹介していきます。

 

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数字を強調する

「数字」はそれだけで情報に具体性を与え、
注目を集める効果があります。

例)
ラーメン大好き人間が教える最高のラーメン屋まとめ


年間500杯のラーメンを楽しむマニアが教える、最高のラーメン屋15件

もちろん読まれる可能性が高いのは後者です。
「年間500杯」という情報は読み手に具体的なイメージを与え、
「500杯ってことは毎日ラーメン食べてるのか!どんだけ好きなんだ!」
という驚きを提供します。

「15件」という数字は、
やはり具体的な記事の内容・文章量をイメージさせ、
「どれどれ見てみようかな」という気にさせます。

 

ほかにも、
・たくさん人前で話してわかった、プレゼンにおける学び
・今年はたくさん本を読みました。特にシビれた本をご紹介

これに数字が入ることでインパクトが出てきます。
・年間100回近く人前で話してわかった、プレゼンにおける5つの学び
・2012年、500冊ほど本を読みました。特にシビれた15冊をご紹介

 

また技術的な話として、基本的にタイトルは短い方が望ましいです。

というのも、Googleの検索エンジンでは、
タイトルは32文字しか表示されないからです。

32文字を超えるタイトルは
「・・・・」と省略表示されるようになってしまうため、
タイトルの全容がわからず、
検索エンジンからのアクセスを獲得しにくくなると考えられます。

 

人目をひきやすいマジックワードを文章に混ぜる

・コンプレックス系ワード
「教養のない人の~」「頭が悪い人の~」「なぜかモテない人の~」
「残念な人の~」「イタい人がよくやる~」
「正しい◯◯の方法」「◯◯という愚行」
「英語が下手な人に共通する~」「賢い人なら読んでおくべき~」
「読んでおかないと恥をかく~」「仕事ができない人の~」
「一流の人の共通する~」「◯◯業界人なら知っておきたい」

・オススメ系ワード
「ぼくが愛用している~」「知らない人は損している~」
「◯年◯◯をやったぼくがオススメする」
「1年◯冊読むぼくが選ぶ人生の中でベスト3の本」
「30年クラシックを聴き続けた私がオススメする~」
「20年◯◯をやってわかった~」

・権威系ワード
「ハーバードで教えている~」「東大生が使っている~」
「ジョブズが愛用した~」「グーグル社員なら全員知っている~」
「マッキンゼー式」
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いかがだったでしょうか?

言われてみれば納得するのですが、
いざ自分がそういった意識で書こうとすると
なかなかうまくいかないものです。

ボキャブラリーの引き出しが少なかったり、
柔軟な、機転の効いた発想ができなかったり、と。

でも、上のような事例をもう一度おさらいしてみますと、
ごくごく目にする機会も多い言い回しばかりです。

有名ブログやネットニュース、キュレーション(まとめ)サイトなど、
日常的に使われていることに気づきます。

ということは、
今はまだ引き出しが少なくても、
そういった視野や注意力を持てば、

引っ掛かりのあるキーワードやフレーズが
印象に残るようになってきます。

もっと言ってしまえば、
あなたが気になってついクリックしてしまった
毎日見ているサイトの記事タイトルにこそヒントがある、
ということですね。

 

さて、part.2はここまでです。
それではまた次回。

 

Related page:

読書:「武器としての書く技術」 イケダハヤト part.1

久しぶりに付箋を貼りまくりの1冊でした。
そのくらいいろいろな意味で充実した内容でした。

「武器としての書く技術」 イケダハヤト
サブタイトルには
30万人に届けて月50万円稼ぐ!新しい㊙文章術 とあります。

 

感想を随所に織り交ぜてレビューをするよりも
端的に本著から要点を抜粋したほうが、
よりわかりやすく伝わるかなと思います。

数回に分けて本書の内容を紹介していきたいと思います。
なのでまずは part.1 ということです。

 

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残念な文章:「文章が長い 一文が長い」

例)
「わたしは楽器が好きで10年間以上打楽器を叩いていたのですが、英語も好きでして、こちらも10年以上続けています」

ここでの「が」は不要です。「が」を使わずに書いてみましょう。

「わたしは楽器が好きです。10年以上打楽器を叩いていました。英語も好きです。こちらも10年以上続けています」

こちらの方がスッと頭に入ってくるはずです。

 

残念な文章:「抽象的すぎる」

例)
「人類の欲は際限がありません。何かを手に入れると、さらにまた別の何かを求めます。この欲に突き動かされるまま、つぎつぎに新しいものを手に入れ続けるといつまでたっても満足することはできなくなってしまいます。欲を持てば持つほど幸せは遠のくのです。」

なんかいいこと言ってそうですが、イマイチ入ってこない文章です。
ボンヤリしていますよね。

もっと具体的な話、私的な話を混ぜてみましょう。

「人類の欲は際限がありません。何かを手に入れると、さらにまた別の何かを求めます。テレビや車を手に入れたら、今度は家がほしい、海外旅行がしたい、といった具合です。この欲に突き動かされるまま、つぎつぎに新しいものを手に入れ続けるといつまでたっても満足することはできなくなってしまいます。わたしも以前は欲しい服をネットで見つけると、迷わずに買っていたのですが、それで心が満たされることはありませんでした。手に入れたら、次のものが欲しくなるのです。実は、欲を持てば持つほど幸せは遠のくのです。」

読者はイメージしやすくなります。
グッと話が等身大の身近な話になるのです。
また後半で著者が登場することで、著者の「顔」が見えます。

 

残念な文章:「私的すぎる」

よくブログで見るような文章です。

タイトル:今日はピクニックに行った!

朝6時に起きて嫁と弁当作り!
リュックに荷物をまとめて、クルマを出していざ出発。
今日行ったのは代々木公園!
ちょっと寒い・・・毛布持ってくればよかった。
しまった、ウエットティッシュを忘れた・・・。気にせずもぐもぐ。
夜はそのままお気に入りの居酒屋に!
いやー、楽しかったな。明日からも仕事ガンバろ!

 

どうでしょうか?
友人でも家族でもない人がこんな文章を公開していたら、
こう思うのではないでしょうか?
「知らんがな」と。

こうした内容が一概にダメというわけではありませんが、
どうせピクニックに行ったことを書くなら、
たとえばこんな記事を書くと、もっと価値ある内容になるはずです。

 

タイトル:ピクニックで忘れがちな持ち物まとめ

今日は家族でピクニックに行きました。
せっかくのピクニック、必要なものを忘れてしまっては、楽しさが半減です。
かくいうぼくも、いくつか手痛い忘れ物をしてしまいました・・・。
反省を込めて、忘れがちな持ち物をリストにまとめました。

・敷物(100均のビニールシート)
・敷物を押さえる重し(忘れがち!)
・ウエットティッシュ(できればたくさん)
・防寒具(座布団、昼寝用のクッションにもなるので毛布を2-3枚)
・傘(突然の雨の対策、または日よけに)
・保冷バッグ(冷たい飲み物を楽しめます!)
・ゴミ袋

これで次回は大丈夫。
代々木公園はとってもいい天気で、気持よかったです。
さて、その流れで、夜は居酒屋「◯◯◯」へ。
食べログで評価の高い人気店です。
代々木公園近辺に来たなら、こちらを予約しておくとよいでしょう。

 

どうでしょう?
同じ「ピクニックをした」という体験でも、
読者に価値を与えようと意識するだけで、
ここまで伝え方が変わります。

前者のブログは読んでも何もえるものはなかったと思いますが、

後者のブログは
「なるほど、今度ピクニックに行くときのためにお気に入り登録しておくか」
「代々木公園のこの店おいしいのか、どれどれ食べログ見てみるか」

という具合に、「価値」を感じる度合いが高くなっていることがわかるでしょう。

役に立つことを書きましょう、読者に価値を提供しましょう、というと
「そんな役立つことなんて書けないよ」という方もいます。
平凡な毎日でそんな特別な経験をしているわけではない、と。

でも、それでいいのです。
先ほどの例でもただピクニックに行っただけです。
そこで立ち止まって「読む人の価値になるようなもの」を探すのです。

平凡な毎日だからこそ、多くの人に共通する価値が隠れているのです。
あなたが時間を割いたことであれば、それはどんなことであれ貴重な経験です。

メガネを作りに行った、髪を切りに行った、
自動車の免許を取りに行った、など
誰もが通りそうな道で、少し視点を変えてみればいいのです。
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part.1はここまでです。

これだけでも具体的ですごく参考になる内容です。
私も心当たりあることばかりです。 苦笑

そしてpart.1で紹介した内容は、
全5章からなる本書の第1章、しかも冒頭です。

まだまだ50ページくらいしか読み進めていない程度になります。

分けて紹介する意図がわかっていただけたのではないかと思います。

これから文章の書き方だけでなく、
タイトルの書き方や、
ブログ運営のコツ、
ブロガーの裏側、
衝撃の事実(いかに稼げている人が少ないか)、
この辺りが数値もふまえて赤裸々に記されています。

では、また次回です。

Related page:

読書:「「第二の人生」これが正解! 人生80年時代「後半生」を楽しく生きるための10の選択」 大橋巨泉

面白そうだったので手に取ってみたら、
思った以上に理にかなっていて、誰にでも当てはまる内容でした。

大橋巨泉さんと言えば、
芸能界でのピーク期に突然の「セミリタイア宣言」。

おそらく当時50歳過ぎだと思います。

それから20年以上「セミリタイア」を続けてきた体験から
いろいろな勧めが書かれています。

 

簡潔に言ってしまえば、
社会からの「セミリタイア」は誰しもできないにせよ、
自分の第二の人生、つまり「セカンドライフ」を始めるための導きです。

定年後60歳を超えてから始める人もいれば、
40-50歳からセカンドライフを考えて今の仕事から転機を図る人、
著者自身はその準備は30代からしても早くはない、と言っています。

今の社会状況から見て、早く準備するに越したことはない、
ということです。

 

要点としては、第二の人生に大切なことは、
1.健康
2.パートナー
3.財政
4.趣味

「健康」は、言わずと知れた、人生を謳歌するための基盤です。
これは本当に大切なことだと思います。

大橋巨泉さんも、
セカンドライフを始めてからより健康に気を配るようになり、

かかりつけの病院を得て、健康診断も欠かさず、
たばこも辞めたそうです。

「パートナー」とは、既婚者であれば、配偶者となります。

でも、既婚者であれ未婚者であれ、人生を共感できる人であれば、
誰でもいいとも言っています。

「財政」は資産や貯蓄のことですね。

「趣味」とは、第二の人生を謳歌するための引き出しの質と量になります。

 

よくニュースなどでも、特に男性に多いですが、
定年退職後、することがない、したいことが見つけれない、
という状況を見ます。

こうはなりたくないと切に思います。
だって、30-40年一生懸命働いてきたとして、社会からリタイアして、
何もない、空っぽの状態なんて想像しただけでもゾッとします。

いざ、したいことがあっても、健康状態が不安でもダメですよね。

スポーツやアウトドアを始めたくても、
気持ちはあっても体がついていかない。

いろんな意味で、時間とお金だけが余裕いっぱいにあったとしても、
その資源を有意義に使えない「セカンドライフ」はもったいない。

 

本のなかでは、
なんでもいいから、20-30年、長く続けられる趣味を持つことが大切、と言っています。

長く続けられるところに、きっと強みがでてくるからです。
深く、深く、掘り下げて、身につけていくこと。

例えば、切手集めやコイン収集にしても、
1-2年やる程度の趣味なら、なんのモノにもならないけれど、
それを30年コツコツと続けたとしたら、質も量も立派な資産になります。

 

芸能界の一時代を築いた人が書いた本なので、
どんな自慢話かな、どんな偏った一般的には通用しない話かな、
とも思っていたのですが、そうではなかったですね。

しっかりと地に足のついた内容でした。

 

当時「セミリタイア宣言」をした頃、そんな考え方も一般的ではなく、
「あいつだからできる」というのが世間一般の目だったと思います。

でも、今となっては、セミリタイア=セカンドライフとしたときに、
同じようなことを言っている人はたくさんいます。

そういう考え方も受け入れられることのほうが増えてきました。

「第二の人生」とは、『自分の力で、自分の好きなように生きる』
こういう定義なんじゃないかな、と思います。

 

本著のなかで、大橋巨泉は
「国と会社を信じているのは日本人だけ。いい加減気づかないと。」
と警鐘を鳴らしています。

 

芸能人だからできた選択、
ありあまる資産がある人ができた選択、と思わずに、
生き方の選択として読み進めてみると、なかなか腑に落ちます。

タイトルにもあるように、
人生80年時代な現代社会です。

60歳で定年を迎えても、それから20年あります。

40-50歳で今の仕事から転機を図れば、それから30-40年あります。

30歳で一念発起すれば、それから50年あります。(半分以上!!)

 

どんな無謀な夢物語でも、どんな安易な理想でも、
どんなチープな趣味でも、どんな少ない貯蓄でも。

今、そこから、20-30年それに向けて歩き出すと思えば、
必ず一歩一歩前進して、大きな塊になるはずです。

 

ちょっと勇気づけられましたね。

 

専門書:「検索エンジン上位表示 SEO完全ガイド ソーシャルメディア時代の内部対策&外部対策」 レビュー

SEO初心者~中級者向きかもしれません。
私のように初心者には有益な情報はたくさんつまっていました。

上級者には物足りなく、他書籍や既情報も多いですので、
そういった意味で一般的に広く知られている知識が整理されています。

すぐに実践できることも多いので、
これまでSEO対策をまったく知らなかった人や、
これから実践する人には、
よくまとめられていてわかりやすいと思います。

 

  • キーワードの選定方法と活用できるWebサービス
  • Googleアナリティクスの基本的な使い方
  • アクセスキーワードの分析
  • サテライトサイトの作り方
  • Facebookページからアクセスを誘導する
  • Twitterを使ってアクセスアップを狙う
  • YouTubeを使ってアクセスアップを狙う
  • 店舗はGoogleプレイス登録が必須
  • Googleマップを使ってアクセスアップを狙う

 

例えば、上に挙げたような項目が丁寧に解説されています。

また実店舗やショップ経営者からすると、
ソーシャルメディア(Facebook/Twitter/Youtube)と
うまく連携させること、

またGoogleマップがなぜ効果的か、などもよく理解できると思います。

忘れかけた頃に、定期的に自分のウェブサイトのチェック項目としても
読み返してみたいと思います。