専門書:「必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア”の極意」 レビュー

プロブロガーを目指す人も、
アフィリエイトをする人も、
趣味でブログをする人も、

ブログを書くすべての人に有効なノウハウがたくさんつまっています。

ブログを継続していく心得、
ブログを更新していくための便利法、
収入化への道、

このあたりが100のノウハウのなかに散りばめられています。

 

特に、ブログ関連書籍などは、アフィリエイトを前提に、
いかに集客して収入化するかという儲かること前提の劇薬も多いなか、
本著は奇をてらわない確実に誰でもできる王道な手法が多いです。

「仲間を増やすこと、収入を増やすこと」を前提に
書き進められていますので、
小手先や単発的なノウハウじゃ通用しないことがよくわかります。

 

なによりも知っていて損はない情報が多く、
すぐにできることできないことも人によってありますが、
facebookやtwitterなどのSNSとの連携や、ネタの集め方など、
ブログを継続して続けていくためのコツも多く紹介されています。

どんな人でも、せっかくブログを書いているなら、

もっと多くの人に読んでほしい、
関連記事にも目を向けて欲しい、となります。

最終的には小手先な技術や手段ではなく、
いかにブログの中身、コンテンツの質と量を充実させるかが大切とは
ここにも書かれています。

そのなかで、
この辺りを知っておけば、よりブログが加速する発展するかな、
という背中を押してくれるような手引書です。

 

目次から紹介しますと

  • [05]「まとめ」や「キュレーション」サービスの情報をうまく取り込む
  • [09]思わず本文を読みたくなるフレーズをタイトルに加える
  • [10]記事の中で伝えたい要素は必ず1点だけに絞る
  • [23]無料写真素材サービス「足成」の写真を使って記事をいろどる
  • [37]よく読まれている記事の関連記事を書く
  • [40]力を入れて書いたテーマの「まとめ」記事を書く

これ以降の後半は、SNSとの具体的連携方法や、
Google AdSense、Amazonアソシエイト、楽天アフィリエイトなど
アフィリエイトの利用方法などが書かれています。

 

それ以外でも、
ブログに便利なフリーソフト(画像編集/テキスト編集)など、
いろんな方面からブログ運営のコツが紹介されています。

私も、できることから実践して、
その具体例をこれから紹介できたらと思っています。

ブログのみならず、
ウェブサイトを運営する上でも使えることが多かったので
いろいろな方面でどう発展していけるか楽しみです。

2012年発行ですので、古い情報じゃないのもいいですね。

今から始める人よりも、
すでにある程度実践している人向けにはなります。

そちらのほうがよりすぐに取り入れられることが多いという意味です。

 

この白本(白い表紙なので)
「必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア”の極意」
次の赤本(赤い表紙なので)
「プロ・ブロガーの 必ず結果が出るアクセスアップ テクニック100 ファンにも検索エンジンにも好かれるブログ運営の極意」
も出版されていてこちらもいい内容です。

ぜひ合わせて参照してください。

 

読書:「三十光年の星たち」 宮本輝

学生の頃からよく読んでいた宮本輝さんの小説です。

たまたま最近本屋で見つけた新刊 「三十光年の星たち」

そのタイトルと箇条書きのあらすじを見て、
ひっかかるものが強く手にとってみました。

文庫本で上下巻となっていますが、
思った以上に一気に読みきってしまいました。

それだけ読みやすくもあり、内容に引き込まれていくものもあり。

 

あらすじは、
職も恋人も失い何のとりえもない普通の30歳男。

金貸しから借りた借金を返済するため、
とある提案から行動を共にするようになる。

若者の再起と生きることの本当の意味を、
圧倒的な感動とともに紡ぎ出す傑作長編。

金貸しといってもちょっと特殊なので、
その業界や裏の世界の物語ではなく、
ごくごくありそうな普通の人々の生活が描かれています。

 

いろんな世界の師と弟子の関係、人生訓、
修行や鍛錬を積むということ、

主人公は30歳なんですが、主要人物に75歳など諸先輩も多く、
その語りや言葉、考え方がすごく響く内容でした。

30年という時間の尺度がこの小説のキーポイントになっています。
印象的な言葉を抜粋します。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「十年でやっと階段の前に立てるんだ。二十年でその階段の三分の一のところまでのぼれる。三十年で階段をのぼり切る。そして、いいか、のぼり切ったところから、おまえの人生の本当の勝負が始まるんだ。その本当の勝負のための、これからの三十年間なんだ。そのことを忘れるんじゃないぞ。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

この言葉は75歳の金貸しから、主人公の30歳に向けられたものです。
(このふたりは物語のなかでの師弟関係にあたります)

ということは、本当の勝負は60歳から、
これから30年がその鍛錬の時期、
ということになります。

なるほどなあ、と。
ほかにもこんなのもあります。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
どの分野にも若くして天才と称される人がいる。しかし、そのうちの何人が、才能をさらに磨いて大成できたか。自らの才能を超えた大仕事を、年齢とともに成し遂げていく人間を天才というのだ。
「三十年間」に耐えられなかったからだ。「三十年後」というものに焦点を定めれなかったからだといってもいいし、「三十年間」を途中でどこかで投げ捨てて、うぬぼれていったと言い換えてもいい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

とまあ、あきらかに若い人とは時間の尺度が違うわけです。

それは様々なことを経験した年齢だからこそ
言えることなのかもしれませんし、
長い時間軸で物事を俯瞰的に見ることができるのかもしれません。

それを若いうちに習得しろというのはもちろん無理なことです。
若くして悟りでもしないかぎり。

でも、そういった人生観を教えてもらうこと、
予め教訓として持っておくこと、

それをふまえて自分のこれからの人生を歩んでいくことは、
大きく違うだろうと思います。

だからこそ、こういった師弟関係やその環境が、うらやましくもあり、
これまであまり言われたことのない言葉たちを聞けた気がして、
うれしくもありました。

植物学者、柔道家、料理人などあらゆる世界の師匠が登場し、
そして師弟関係の様相やその環境での言葉たちが胸を打ちます。

 

主人公と同世代の今、この本を手に取れてよかったなと思います。

この「三十光年の星たち/宮本輝」のレビューのなかには、
『あと10年20年前にこの本に出会えていたら変わっていたかもしれない』という感想を書かれている方も多かったです。

そしてそんなことを言われるどの方も
『いや、人生に遅すぎるということはない、これからの三十年を・・・』と結んでいます。

 

最後に紹介します。
75歳の金貸しが主人公に説く「自分を磨く方法」は金言です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「働いて働いて働き抜くんだ。これ以上は働けないってところまでだ。もうひとつある。自分にものを教えてくれる人に、叱られつづけるんだ。これ以上叱られたら、自分はどうかなってしまうっていうくらい。このふたつのうちのどっちかを徹してやり抜いたら、人間は変われるんだ。悪く変わるのは簡単だが、良く変わるのはじつに難しい。だけど、このふたつのうちのどちらかをやれば、人間は良く変われる。だまされたと思って、やってごらん。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

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専門書:「WordPressで加速させる!ソーシャルメディア時代の[新]SEO戦略マニュアル」 松尾茂起 レビュー

タイトルにあるようにWordpressとSEOのことが紹介されています。

特典として「賢威ライト」のテンプレートも
ダウンロードすることができます。

「賢威」はアフィリエイト業界のなかではSEO対策および集客に
力を発揮すると支持されているワードプレス用の有料テンプレートです。

効果のほどは実際に使ったことがないのでわかりませんが、
ある程度初期カスタムされた使いやすやさと
見た目のきれいさ含め支持されているようです。

WordPressに関しては初心者向け、
SEOに関しては中~上級者向け
といったところでしょうか。

WordPressをこれから取り組む方、一緒にSEOも勉強される方は、
体系的に仕組みを学ぶことができます。

ただ、どちらも初心者には
この1冊だけでその両方を理解して実践するには
少々難しいかもしれません。

それならば、
ワードプレス、SEOに関するそれぞれの良書を手にとったほうが、
段階的にステップアップできると思います。

 

専門書:「検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書」 渡辺隆広 レビュー

SEOの教科書という名前にふさわしいです。
SEOに関するあらゆることが網羅されているテキストです。

実践編というよりは、SEOとは何か?という仕組みや知識から入った
かなり専門的な本となっています。

SEOを使ったテクニックというよりは、SEOの正しい考え方や本質です。

これからSEOとは何かを学ぶ人、
もしくはSEO対策に専門的に携わる人が、
構造から理解するには良書だと思います。

ただ、普遍的なSEOについて書かれているとはいえ、
発行年が2008年。

この時は、
GoogleとYahooがそれぞれ別々の検索システムを持っていました。

今ではYahooもGoogleの検索システムを取り入れているため
ほぼGoogle対策=SEO対策となっていますが、

この当時はGoogle対策、Yahoo対策と
それぞれ別々に書かれています。

 

このあたりがIT系専門書を手に取るときの
ひとつのポイントになってきます。

原理原則を学ぶならばいいですが、
今知りたい情報、今の環境に合わせた対策や知識となってくると、
やはりIT業界の流れがいかに早いかということを痛感させられます。

今現在でもGoogleはどんどん検索システムを向上し改善を図っていて
それにユーザーが追随し、対策を講じるという流れになっています。
そのスピードはとても早いですね。

1年前には通用したSEO対策が、今は通用しなくなっています。

正攻法で地道に王道を行く人はその影響はあまり受けないのですが、
やはり企業としてSEO対策を重視している場合や、
アフィリエイト実践者には、
このGoogleの動きに左右され敏感にならざるを得ません。

 

じゃあ正攻法でみんなやればいいのに?
と思うかもしれません。

でも、そこには時間と効果という軸がどうしても影響してくるためです。

長く地道にやれればいい場合と、
即効性をもってかつ最大効果を得たい場合。

このあたりが目的からくる手段の違いになっているのだと思います。

たとえば個人でネットショップやブログを立ち上げたとして、
それがすぐに利益に結びつかなくてもいいと思う人もいます。

でも企業の場合、そこに期日と目標があって、
ネットショップ作りましたけど、売上がついてくるのは1年後からです・・・
なんていう状況はなかなか難しいですよね。

だから小手先であれ裏ワザであれ、
まあ質の悪い荒業や間違った手法であれ、
SEO対策ということに躍起になってしまうわけですね。

 

ちょっと脱線しましたが、
そういういろいろな背景をふくめて、
自分の環境にあわせた知識や手法は、

情報として、引き出しとして、
たくさん持っておいたほうがいいと思います。

最終的にはいつまでに?どうなりたいか?という目標次第ですからね。
地道な正攻法+時流に乗ったナレッジ、といったところでしょうか。

 

目次の抜粋です。
これだけでも、この本の概要が少しつかめるかと思います。

chapter01「SEO とは何か」
01 ユーザーの大半が検索サービスを使っている
02 検索エンジンを使って商品を購入する人が急増
03 ユーザーは検索結果を1、2ページしか見ない
04 SEO が注目されている理由’@高い集客力がある
05 SEO が注目されている理由’A潜在顧客だけにリーチできる
06 SEO が注目されている理由’Bコンバージョン率が高い
07 SEO が注目されている理由’C検索連動型広告と組み合わせると効果倍増

chapter02「検索エンジンのしくみ」
01 検索エンジンを理解しよう
02 検索エンジンの種類は2つ
03 ディレクトリー型検索エンジンのしくみ
04 ディレクトリー型検索エンジンの欠点
05 ロボット型検索エンジンのしくみ
06 ロボット型検索エンジンの長所と短所
07 日本の主要検索エンジンを分類する
08 SEO が効く検索エンジン              etc…

 

読書:「ノムラの教え 弱者の戦略99の名言」 野村克也

プロ野球監督としても有名な野村克也さんの著書です。
野球人生で培われた教訓や人生における名言が紹介されています。

人の言葉ではなく、自らの経験からくる自分の言葉として。

スポーツをする人、多くのビジネスマン、30代以降の中間管理職まで、
戦う人、上司や部下の環境の人、自らを高めたい人、
見開きで1項目という読みやすさで99の名言が胸を打ちます。

「弱者」という副題がついていますが、
これは野村監督のこれまでの歩みが反映されていますね。

無名高校からテスト入団し、捕手として打者として頂点を極め、
監督としても万年Bクラスのチームを常勝軍団に育て上げた背景が。

だからこそ、
・弱者はいかに闘い、いかに勝つべきか
・現実をどう認識し、戦略を練るかですべては決まる
・人間の能力や才能の差など、ほんの僅かにすぎない

といった、
一握りの天才ではなく、人はその意識と鍛錬で変われる!ということを
経験から紐づくエピソードと言葉で語られていますので、
とても勇気づけられます。

 

目次から紹介しますと

  • 不器用は最後に器用に勝る
  • 才能のない者の武器は考えること
  • 勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
  • 自分は毎日正しい努力をしているか、毎日自分に問いかけよ
  • 時間は平等に与えられるが、結果は平等ではない
  • 未熟者にスランプなし
  • 満足・妥協・限定は負のスパイラル
  • プロフェッショナルの”プロ”はプロセスの”プロ”
  • 忍耐の裏にあるのは希望である
  • 組織はリーダーの力量以上には伸びない
  • 覚悟に勝る決断なし
  • 人間はどんなときにも手を抜いてはいけない
  • どこで誰が評価してくれているかわからない
  • 人間は無視・称賛・非難の順で試される
  • 進歩とは無知を自覚することからはじまる
  • 人間的成長なくして技術的進歩なし
  • 才能とは頭脳に埋め込まれた情報である
  • 若いときに流さなかった汗は、年老いて涙に変わる
  • ぼやきと愚痴は違う
  • 進むときは上を向いて進め。暮らすときは下を向いて暮らせ。 etc

 

もちろん野球に関することも多いですが、
上に抜粋したように、その枠にとどまらない人生訓がたくさんあります。

一番突き刺さった言葉は、
『若いときに流さなかった汗は、年老いて涙に変わる』 です。

カッコイイー!
いやそういうことではないんですが、肝に銘じたいと思いましたね。

 

あとは、
不器用な人は要領が悪く、失敗を繰り返し時間がかかる。

だからこそ、努力を積み重ね、試行錯誤し、創意工夫し、
知識や理論、経験則が蓄積されていく。

一度身についたものは失われない。だから器用になる必要はない。

このあたりの話も、とても背中を押してくれる言葉だと思います。