SEOの教科書という名前にふさわしいです。
SEOに関するあらゆることが網羅されているテキストです。
実践編というよりは、SEOとは何か?という仕組みや知識から入った
かなり専門的な本となっています。
SEOを使ったテクニックというよりは、SEOの正しい考え方や本質です。
これからSEOとは何かを学ぶ人、
もしくはSEO対策に専門的に携わる人が、
構造から理解するには良書だと思います。
ただ、普遍的なSEOについて書かれているとはいえ、
発行年が2008年。
この時は、
GoogleとYahooがそれぞれ別々の検索システムを持っていました。
今ではYahooもGoogleの検索システムを取り入れているため
ほぼGoogle対策=SEO対策となっていますが、
この当時はGoogle対策、Yahoo対策と
それぞれ別々に書かれています。
このあたりがIT系専門書を手に取るときの
ひとつのポイントになってきます。
原理原則を学ぶならばいいですが、
今知りたい情報、今の環境に合わせた対策や知識となってくると、
やはりIT業界の流れがいかに早いかということを痛感させられます。
今現在でもGoogleはどんどん検索システムを向上し改善を図っていて
それにユーザーが追随し、対策を講じるという流れになっています。
そのスピードはとても早いですね。
1年前には通用したSEO対策が、今は通用しなくなっています。
正攻法で地道に王道を行く人はその影響はあまり受けないのですが、
やはり企業としてSEO対策を重視している場合や、
アフィリエイト実践者には、
このGoogleの動きに左右され敏感にならざるを得ません。
じゃあ正攻法でみんなやればいいのに?
と思うかもしれません。
でも、そこには時間と効果という軸がどうしても影響してくるためです。
長く地道にやれればいい場合と、
即効性をもってかつ最大効果を得たい場合。
このあたりが目的からくる手段の違いになっているのだと思います。
たとえば個人でネットショップやブログを立ち上げたとして、
それがすぐに利益に結びつかなくてもいいと思う人もいます。
でも企業の場合、そこに期日と目標があって、
ネットショップ作りましたけど、売上がついてくるのは1年後からです・・・
なんていう状況はなかなか難しいですよね。
だから小手先であれ裏ワザであれ、
まあ質の悪い荒業や間違った手法であれ、
SEO対策ということに躍起になってしまうわけですね。
ちょっと脱線しましたが、
そういういろいろな背景をふくめて、
自分の環境にあわせた知識や手法は、
情報として、引き出しとして、
たくさん持っておいたほうがいいと思います。
最終的にはいつまでに?どうなりたいか?という目標次第ですからね。
地道な正攻法+時流に乗ったナレッジ、といったところでしょうか。
目次の抜粋です。
これだけでも、この本の概要が少しつかめるかと思います。
chapter01「SEO とは何か」
01 ユーザーの大半が検索サービスを使っている
02 検索エンジンを使って商品を購入する人が急増
03 ユーザーは検索結果を1、2ページしか見ない
04 SEO が注目されている理由’@高い集客力がある
05 SEO が注目されている理由’A潜在顧客だけにリーチできる
06 SEO が注目されている理由’Bコンバージョン率が高い
07 SEO が注目されている理由’C検索連動型広告と組み合わせると効果倍増
chapter02「検索エンジンのしくみ」
01 検索エンジンを理解しよう
02 検索エンジンの種類は2つ
03 ディレクトリー型検索エンジンのしくみ
04 ディレクトリー型検索エンジンの欠点
05 ロボット型検索エンジンのしくみ
06 ロボット型検索エンジンの長所と短所
07 日本の主要検索エンジンを分類する
08 SEO が効く検索エンジン etc…