さて、どんどん読み進めていきましょう。
part.1では本書第1章より、
「残念な文章」のいくつかの例とその改善、修正をご紹介しました。
part.2では、
本文を読んでもらうためのきっかけとなり、
大きく読み進めるかを左右する、
「記事のタイトルを工夫する」内容からご紹介していきます。
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数字を強調する
「数字」はそれだけで情報に具体性を与え、
注目を集める効果があります。
例)
ラーメン大好き人間が教える最高のラーメン屋まとめ
⇒
年間500杯のラーメンを楽しむマニアが教える、最高のラーメン屋15件
もちろん読まれる可能性が高いのは後者です。
「年間500杯」という情報は読み手に具体的なイメージを与え、
「500杯ってことは毎日ラーメン食べてるのか!どんだけ好きなんだ!」
という驚きを提供します。
「15件」という数字は、
やはり具体的な記事の内容・文章量をイメージさせ、
「どれどれ見てみようかな」という気にさせます。
ほかにも、
・たくさん人前で話してわかった、プレゼンにおける学び
・今年はたくさん本を読みました。特にシビれた本をご紹介
これに数字が入ることでインパクトが出てきます。
・年間100回近く人前で話してわかった、プレゼンにおける5つの学び
・2012年、500冊ほど本を読みました。特にシビれた15冊をご紹介
また技術的な話として、基本的にタイトルは短い方が望ましいです。
というのも、Googleの検索エンジンでは、
タイトルは32文字しか表示されないからです。
32文字を超えるタイトルは
「・・・・」と省略表示されるようになってしまうため、
タイトルの全容がわからず、
検索エンジンからのアクセスを獲得しにくくなると考えられます。
人目をひきやすいマジックワードを文章に混ぜる
・コンプレックス系ワード
「教養のない人の~」「頭が悪い人の~」「なぜかモテない人の~」
「残念な人の~」「イタい人がよくやる~」
「正しい◯◯の方法」「◯◯という愚行」
「英語が下手な人に共通する~」「賢い人なら読んでおくべき~」
「読んでおかないと恥をかく~」「仕事ができない人の~」
「一流の人の共通する~」「◯◯業界人なら知っておきたい」
・オススメ系ワード
「ぼくが愛用している~」「知らない人は損している~」
「◯年◯◯をやったぼくがオススメする」
「1年◯冊読むぼくが選ぶ人生の中でベスト3の本」
「30年クラシックを聴き続けた私がオススメする~」
「20年◯◯をやってわかった~」
・権威系ワード
「ハーバードで教えている~」「東大生が使っている~」
「ジョブズが愛用した~」「グーグル社員なら全員知っている~」
「マッキンゼー式」
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いかがだったでしょうか?
言われてみれば納得するのですが、
いざ自分がそういった意識で書こうとすると
なかなかうまくいかないものです。
ボキャブラリーの引き出しが少なかったり、
柔軟な、機転の効いた発想ができなかったり、と。
でも、上のような事例をもう一度おさらいしてみますと、
ごくごく目にする機会も多い言い回しばかりです。
有名ブログやネットニュース、キュレーション(まとめ)サイトなど、
日常的に使われていることに気づきます。
ということは、
今はまだ引き出しが少なくても、
そういった視野や注意力を持てば、
引っ掛かりのあるキーワードやフレーズが
印象に残るようになってきます。
もっと言ってしまえば、
あなたが気になってついクリックしてしまった
毎日見ているサイトの記事タイトルにこそヒントがある、
ということですね。
さて、part.2はここまでです。
それではまた次回。
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