専門書:「WordPressで加速させる!ソーシャルメディア時代の[新]SEO戦略マニュアル」 松尾茂起 レビュー

タイトルにあるようにWordpressとSEOのことが紹介されています。

特典として「賢威ライト」のテンプレートも
ダウンロードすることができます。

「賢威」はアフィリエイト業界のなかではSEO対策および集客に
力を発揮すると支持されているワードプレス用の有料テンプレートです。

効果のほどは実際に使ったことがないのでわかりませんが、
ある程度初期カスタムされた使いやすやさと
見た目のきれいさ含め支持されているようです。

WordPressに関しては初心者向け、
SEOに関しては中~上級者向け
といったところでしょうか。

WordPressをこれから取り組む方、一緒にSEOも勉強される方は、
体系的に仕組みを学ぶことができます。

ただ、どちらも初心者には
この1冊だけでその両方を理解して実践するには
少々難しいかもしれません。

それならば、
ワードプレス、SEOに関するそれぞれの良書を手にとったほうが、
段階的にステップアップできると思います。

 

専門書:「検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書」 渡辺隆広 レビュー

SEOの教科書という名前にふさわしいです。
SEOに関するあらゆることが網羅されているテキストです。

実践編というよりは、SEOとは何か?という仕組みや知識から入った
かなり専門的な本となっています。

SEOを使ったテクニックというよりは、SEOの正しい考え方や本質です。

これからSEOとは何かを学ぶ人、
もしくはSEO対策に専門的に携わる人が、
構造から理解するには良書だと思います。

ただ、普遍的なSEOについて書かれているとはいえ、
発行年が2008年。

この時は、
GoogleとYahooがそれぞれ別々の検索システムを持っていました。

今ではYahooもGoogleの検索システムを取り入れているため
ほぼGoogle対策=SEO対策となっていますが、

この当時はGoogle対策、Yahoo対策と
それぞれ別々に書かれています。

 

このあたりがIT系専門書を手に取るときの
ひとつのポイントになってきます。

原理原則を学ぶならばいいですが、
今知りたい情報、今の環境に合わせた対策や知識となってくると、
やはりIT業界の流れがいかに早いかということを痛感させられます。

今現在でもGoogleはどんどん検索システムを向上し改善を図っていて
それにユーザーが追随し、対策を講じるという流れになっています。
そのスピードはとても早いですね。

1年前には通用したSEO対策が、今は通用しなくなっています。

正攻法で地道に王道を行く人はその影響はあまり受けないのですが、
やはり企業としてSEO対策を重視している場合や、
アフィリエイト実践者には、
このGoogleの動きに左右され敏感にならざるを得ません。

 

じゃあ正攻法でみんなやればいいのに?
と思うかもしれません。

でも、そこには時間と効果という軸がどうしても影響してくるためです。

長く地道にやれればいい場合と、
即効性をもってかつ最大効果を得たい場合。

このあたりが目的からくる手段の違いになっているのだと思います。

たとえば個人でネットショップやブログを立ち上げたとして、
それがすぐに利益に結びつかなくてもいいと思う人もいます。

でも企業の場合、そこに期日と目標があって、
ネットショップ作りましたけど、売上がついてくるのは1年後からです・・・
なんていう状況はなかなか難しいですよね。

だから小手先であれ裏ワザであれ、
まあ質の悪い荒業や間違った手法であれ、
SEO対策ということに躍起になってしまうわけですね。

 

ちょっと脱線しましたが、
そういういろいろな背景をふくめて、
自分の環境にあわせた知識や手法は、

情報として、引き出しとして、
たくさん持っておいたほうがいいと思います。

最終的にはいつまでに?どうなりたいか?という目標次第ですからね。
地道な正攻法+時流に乗ったナレッジ、といったところでしょうか。

 

目次の抜粋です。
これだけでも、この本の概要が少しつかめるかと思います。

chapter01「SEO とは何か」
01 ユーザーの大半が検索サービスを使っている
02 検索エンジンを使って商品を購入する人が急増
03 ユーザーは検索結果を1、2ページしか見ない
04 SEO が注目されている理由’@高い集客力がある
05 SEO が注目されている理由’A潜在顧客だけにリーチできる
06 SEO が注目されている理由’Bコンバージョン率が高い
07 SEO が注目されている理由’C検索連動型広告と組み合わせると効果倍増

chapter02「検索エンジンのしくみ」
01 検索エンジンを理解しよう
02 検索エンジンの種類は2つ
03 ディレクトリー型検索エンジンのしくみ
04 ディレクトリー型検索エンジンの欠点
05 ロボット型検索エンジンのしくみ
06 ロボット型検索エンジンの長所と短所
07 日本の主要検索エンジンを分類する
08 SEO が効く検索エンジン              etc…

 

専門書:「海外ネットオークションでプチ副業! eBayではじめる個人輸入&輸出ビジネス」 BUCH+ 佐藤尚規 レビュー

ヤフオクのグローバル版ともいえるebay(イーベイ)です。
ここを基盤に輸出入を実践している方も多いです。

世界中から売りたい人、買いたい人が集まるわけですから、
国も人種も取り扱う商品も多岐にわたります。

そんなプラットフォームが存在すること自体
よく考えたらすごいことですが、

そして同時にどんな文化であれ、共通ルールのなかで、
購買が毎日何百万件と成立していることは
現代IT社会ならではかもしれません。

まさに国境を超えたボーダレス。

 

「海外ネットオークションでプチ副業! eBayではじめる個人輸入&輸出ビジネス」

本著はまさにそんなebayの最新情報をおさえた専門書となっています。

まったく個人輸入や個人輸出を知らない人には最適な本です。
ebayで購入する手順、売る手順などが紹介されています。

実際のebay画面コピーにコメントなどが書かれているため、
このとおり実践すれば登録から購入販売までひと通りはできるでしょう。

経験者の実践編というよりは、入門書・手引書・知識書になります。
なので、具体的な手法やコツに関しては触れられてはいません。

 

それでも冒頭に書いたように、ebayの最新ルール、最新情報をもとに、
きれいに整書されています。

目次から紹介しますと

  • イーベイのアカウント取得手順
  • ペイパルのアカウント取得手順
  • 入札から商品を受け取りまでの流れ
  • 入札におけるトラブルと対処法
  • 通関手続きと関税の基礎知識
  • イーベイへの出品で販路は世界に広がる
  • 出品から代金受け取り、商品発送までの流れ
  • 出品におけるトラブルと対処法  etc…

その他、最新情報をもとにした

  • 利用手数料 送料 関税 輸入禁止商品 規制商品
  • ネットオークションで副業を行う際の注意点(事業者手続 確定申告)

など、ほぼ必要な情報は網羅されています。

深くではない項目もありますが、
知っておいたほうがいい情報はわかります。

 

唯一最新情報ではないのが、ヤフーに関する項目です。

本著の出版は2012年夏なのでebayに関しては最新情報ですが、
その後ヤフーの「eコマース革命」が2013年秋にありましたので、
そこは変わっています。

ebayで買った商品をヤフオク・Amazon・ネットショップで売る
という項目があるのですが、そこが該当箇所になります。

ただ本の構成上たいした問題ではありません。

 

もしebay系の本を読みたいなら現在一番適書かなと思います。

一生懸命web検索でパズルのピースのように情報を探す効率や、
下手な情報教材で高額を払って・・・な程度の内容よりも、
一番最適で良書だと思います。

これからebayの世界に入る方や、
わからなくて二の足を踏んでいる方には、
心強い手引きになってくれます。

専門書:「WordPress レッスンブック 3.x対応」 レビュー

この本のテーマはズバリ!
「ワードプレスを使ってゼロからweb構築する」ための教科書です。

既存のテーマを使ってすぐに簡単に始められるのとは違い、
まっさらな状態からひとつひとつ作っていくための解体新書です。

なので基本的なHTMLやCSSの知識が必要になってきます。

 

「WordPress レッスンブック 3.x対応」

一歩踏み込んだカスタマイズや応用テクニックまで紹介されていて
多くのwordpress愛好者に支持されている定番本です。

最終的に完全オリジナルのホームページやブログ作成をしたい人、
会社ホームページをゼロからつくって、オリジナル性を演出したい人、
そういう人向けです。

「ゼロから」「初心者でも」できる指南書になっているのは確かですが、
簡単にすぐに始められるというのとは少し違うかもしれません。

「ゼロから」「初心者でも」根気強くそのとおりに進めれば、
自分だけのホームページやブログが作成できる、という位置づけだと思います。

 

基本から応用テクニックまで、実際につくりながらマスターできる、
ブログサイトの拡張やカスタマイズ方法など、実践手法も網羅している。
と表紙にありますが、おそらくその通りです。

既存のテーマやテンプレート、プラグインを使わずに、
すべて自分でゼロから作り上げていく人には
オールカラーでわかりやすいです。

定番書であり、支持されているので、間違いない本だと思います。

ただし、何回も言いますが、この本の出発点は、
「ワードプレスを使ってゼロからweb構築する」ための解体新書です。

自分のやりたい方向性や完成型、wordpressの何を勉強したいかを、
事前にしっかりと自分のなかで持っておくことが必要です。

その上で、この本が必要と思った人には、
心強い一冊になってくれると思います。

専門書:「小さな会社のWordPressサイト制作・運営ガイド」 レビュー

こちらのワードプレス関連書籍は、
「小さな会社のweb担当者向け」に絞って構成された本です。

中小零細企業やあらゆる業種やショップなど、
web専門の担当者は普通いません。

その環境のなかで、
web担当者をつくりサイト運営をしていかなければいけません。

どんな業種であれホームページやECを立ち上げることが
重要となってきている今の社会の流れから、
このような専門書にニーズが生まれてきたのかもしれませんね。

 

「小さな会社のWordPressサイト制作・運営ガイド」

具体的には

  • wordpressに向くサイト向かないサイト
  • サイト制作の準備編【企画/制作/運営】
  • wordpress基本操作
  • seo対策基本知識
  • アクセス解析
  • 便利なプラグイン紹介

などとなっています。

会社ホームページを前提としていますので、
必要なページやレイアウトなどを想定してつくられています。

ただ内容的に踏み込んでいる項目とそうでない項目の差が大きく、
企画/制作/運営のすべてをまかなうのは難しいかもしれません。

便利なプラグインの紹介項目も、
もっと企業ホームページには欠かせない、
あると助かるツール紹介かと思ったら、
定番プラグインのみの紹介だけだったように思います。

この一冊を片手に、いざ会社ホームページを作成しよう!というよりも、

ホームページを作るにはこういったことが必要、
こういう流れになるんだな、
という事前の予備知識として、
全体像を把握するにはいいかもしれません。