読書:「夢があろうとなかろうと、楽しく生きてる奴が最強。」 高橋歩

自由人、高橋歩の
“人生を最高に楽しむ”ためのベスト100語録集。

「夢があろうとなかろうと、楽しく生きてる奴が最強。」

たったひとつの言葉が、人生を変える。

1ページごとにポストカードとしても切り離せる。

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届けたい人に、届けたい言葉を送るもよし、
お気に入りの言葉をカードと一緒に飾るもよし。

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パワフルでストレートな言葉たちと、
そのイメージを膨らませるユーモアいっぱいの写真たち。

 

ベスト語録100選のなかから、一部抜粋紹介。

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たった一度の有限な人生だ。
やりたくないことをやってる暇はない。

 

止まっていると、心は揺れる。
動いていると、心は安定する。
方角なんて、直感でいい。まずは、一歩を踏み出そう。
未来は、歩きながら考えていくものだ。

 

自分のやりたいことで、いい仕事をすること。
それが、一番、世の中のためになる。

 

闘いの前夜には、人生の主題歌を唄え。

 

必要なのは勇気ではなく覚悟。
決めてしまえば、すべては動き始める。

 

大事なことは、どっちを選ぶかじゃない。
選んだ後どう生きるか、だ。

 

動き続けよう。変わり続けよう。
いつか死ぬときに、
楽しかったことも、辛かったことも、全部ひっくるめて、
自分が歩いてきた道を愛せるように。

 

何かを選ぶということは、
何かを捨てるということ。
誰かを愛するということは、
誰かを愛さないということ。

 

『自分の人生を、ひとつの物語としてみる』。
その視点を手に入れたとき、
人生は大きく変わる。

 

いいことがあったから、元気なんじゃない。
元気にやってるから、いいことが起こるのさ。

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言葉として響かせるだけじゃなく、
これが血肉となって、行動して、歩んでいって、

自分の人生がかたちづくられていったらいいな、と思う。

 

読書:「三十光年の星たち」 宮本輝

学生の頃からよく読んでいた宮本輝さんの小説です。

たまたま最近本屋で見つけた新刊 「三十光年の星たち」

そのタイトルと箇条書きのあらすじを見て、
ひっかかるものが強く手にとってみました。

文庫本で上下巻となっていますが、
思った以上に一気に読みきってしまいました。

それだけ読みやすくもあり、内容に引き込まれていくものもあり。

 

あらすじは、
職も恋人も失い何のとりえもない普通の30歳男。

金貸しから借りた借金を返済するため、
とある提案から行動を共にするようになる。

若者の再起と生きることの本当の意味を、
圧倒的な感動とともに紡ぎ出す傑作長編。

金貸しといってもちょっと特殊なので、
その業界や裏の世界の物語ではなく、
ごくごくありそうな普通の人々の生活が描かれています。

 

いろんな世界の師と弟子の関係、人生訓、
修行や鍛錬を積むということ、

主人公は30歳なんですが、主要人物に75歳など諸先輩も多く、
その語りや言葉、考え方がすごく響く内容でした。

30年という時間の尺度がこの小説のキーポイントになっています。
印象的な言葉を抜粋します。

 

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「十年でやっと階段の前に立てるんだ。二十年でその階段の三分の一のところまでのぼれる。三十年で階段をのぼり切る。そして、いいか、のぼり切ったところから、おまえの人生の本当の勝負が始まるんだ。その本当の勝負のための、これからの三十年間なんだ。そのことを忘れるんじゃないぞ。」
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この言葉は75歳の金貸しから、主人公の30歳に向けられたものです。
(このふたりは物語のなかでの師弟関係にあたります)

ということは、本当の勝負は60歳から、
これから30年がその鍛錬の時期、
ということになります。

なるほどなあ、と。
ほかにもこんなのもあります。

 

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どの分野にも若くして天才と称される人がいる。しかし、そのうちの何人が、才能をさらに磨いて大成できたか。自らの才能を超えた大仕事を、年齢とともに成し遂げていく人間を天才というのだ。
「三十年間」に耐えられなかったからだ。「三十年後」というものに焦点を定めれなかったからだといってもいいし、「三十年間」を途中でどこかで投げ捨てて、うぬぼれていったと言い換えてもいい。
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とまあ、あきらかに若い人とは時間の尺度が違うわけです。

それは様々なことを経験した年齢だからこそ
言えることなのかもしれませんし、
長い時間軸で物事を俯瞰的に見ることができるのかもしれません。

それを若いうちに習得しろというのはもちろん無理なことです。
若くして悟りでもしないかぎり。

でも、そういった人生観を教えてもらうこと、
予め教訓として持っておくこと、

それをふまえて自分のこれからの人生を歩んでいくことは、
大きく違うだろうと思います。

だからこそ、こういった師弟関係やその環境が、うらやましくもあり、
これまであまり言われたことのない言葉たちを聞けた気がして、
うれしくもありました。

植物学者、柔道家、料理人などあらゆる世界の師匠が登場し、
そして師弟関係の様相やその環境での言葉たちが胸を打ちます。

 

主人公と同世代の今、この本を手に取れてよかったなと思います。

この「三十光年の星たち/宮本輝」のレビューのなかには、
『あと10年20年前にこの本に出会えていたら変わっていたかもしれない』という感想を書かれている方も多かったです。

そしてそんなことを言われるどの方も
『いや、人生に遅すぎるということはない、これからの三十年を・・・』と結んでいます。

 

最後に紹介します。
75歳の金貸しが主人公に説く「自分を磨く方法」は金言です。

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「働いて働いて働き抜くんだ。これ以上は働けないってところまでだ。もうひとつある。自分にものを教えてくれる人に、叱られつづけるんだ。これ以上叱られたら、自分はどうかなってしまうっていうくらい。このふたつのうちのどっちかを徹してやり抜いたら、人間は変われるんだ。悪く変わるのは簡単だが、良く変わるのはじつに難しい。だけど、このふたつのうちのどちらかをやれば、人間は良く変われる。だまされたと思って、やってごらん。」
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読書:「愛しあおう。旅にでよう。」 高橋歩

自由人、高橋歩。

この人の本を読むと、自然とエネルギーが湧いてくる。
世界を旅する写真も魅力的。
シンプルな短い言葉に、ものすごいパワーを感じる。
当たり前な言葉の直球勝負で勇気をもらえる。

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すべては、今、ここにある。
今、何をするかで、過去の意味も変えていける。
今、何をするかで、未来のカタチも創っていける。
すべては、今、ここにある。

人生に必要なものは、そんなに多くない。
食って、寝て、愛する。
人間という哺乳類は、それだけで幸せになれるように出来ている。
それを思い出したとき。
俺の中に、捨てる勇気が湧いてくるんだ。

夢を追うのはギャンブルじゃない。
あきらめなければ、必ず勝てるゲームだ。
うまくいくか、いかないか、じゃない。
うまくいくまでやれば、必ずうまくいく。
ただ、それだけのことだ。

これは、絶対に途中でやめない。
必ず、最後までやり抜く。
そう決めたら、肩の力が抜けて楽になった。
そして、肩の力を抜けば抜くほど、高く飛べるようになった。
いくら大変でも、ボロボロになっても。
好きなことを必死にやり続けていると、背中に翼が生えてくるんだ。

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読書:「夢をかなえるゾウ 2 ~ガネーシャと貧乏神~」 水野敬也

ベストセラー、ドラマ化もされた「夢をかなえるゾウ」の新刊。
今回も関西弁の神様ガネーシャは健在ですらすらと読もことができた。

ビジネス書や自己啓発書としても人気の高い前作。
主人公がガネーシャとのやり取りのなか成長していくストーリー仕立てなのも読みやすさのひとつ。
小説であり、自己啓発書であり、といったところか。

新刊『夢をかなえるゾウ 2 ~ガネーシャと貧乏神~』で気に入ったシーンを。

 

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「仕事、お金、人間関係、幸せ・・・人間の悩みなんちゅうのはいつの時代も同じや。そんで本ちゅうのは、これまで地球で生きてきた何億、何十億ちゅう数の人間の悩みを解決するためにずっと昔から作られてきてんねんで。その『本』でも解決できへん悩みちゅうのは何なん?自分の悩みは地球上初の、新種の悩みなん?自分は悩みのガラパゴス諸島なん?」

「失敗したことや、恥ずかしいこと、みじめな状況ちゅうのはできるだけ人に話して笑いにしてったらええねん。そしたら人目を恐れずに色んなことに挑戦できるし、自由に生きることができるんやで。」

「多くの人が、お客さんというのは単純に『お金を払う人』だと思っていますが、それは違います。たとえばお金を払って食べ物を買ったとしても、食べ物を売っている人に『ありがとう』とか『おいしかったです』とか声をかける人は店員さんを喜ばせています。そうではなくて、『お金を払っているんだから喜ばせてもらって当然』と考えて偉そうな態度を取る人が『お客さん』なんです。」

「人間の赤ちゃんはやりたいことやるやろ?触りたいもの触って、行きたい場所に行く。もちろんそこで痛い思いしたり、つらい経験をするわな。でも、それこそが、人を一番成長させる道なんやで。せやから昔の偉い人らは、みんな口をそろえてこう言うんやで。『やりたいことを、やりなさい』」

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愉快痛快なガネーシャ節が炸裂だった。
そして、妙に説得力があるのは、神様だからか、関西弁の勢いか。
はて。