読書:「夢をかなえるゾウ 2 ~ガネーシャと貧乏神~」 水野敬也

ベストセラー、ドラマ化もされた「夢をかなえるゾウ」の新刊。
今回も関西弁の神様ガネーシャは健在ですらすらと読もことができた。

ビジネス書や自己啓発書としても人気の高い前作。
主人公がガネーシャとのやり取りのなか成長していくストーリー仕立てなのも読みやすさのひとつ。
小説であり、自己啓発書であり、といったところか。

新刊『夢をかなえるゾウ 2 ~ガネーシャと貧乏神~』で気に入ったシーンを。

 

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「仕事、お金、人間関係、幸せ・・・人間の悩みなんちゅうのはいつの時代も同じや。そんで本ちゅうのは、これまで地球で生きてきた何億、何十億ちゅう数の人間の悩みを解決するためにずっと昔から作られてきてんねんで。その『本』でも解決できへん悩みちゅうのは何なん?自分の悩みは地球上初の、新種の悩みなん?自分は悩みのガラパゴス諸島なん?」

「失敗したことや、恥ずかしいこと、みじめな状況ちゅうのはできるだけ人に話して笑いにしてったらええねん。そしたら人目を恐れずに色んなことに挑戦できるし、自由に生きることができるんやで。」

「多くの人が、お客さんというのは単純に『お金を払う人』だと思っていますが、それは違います。たとえばお金を払って食べ物を買ったとしても、食べ物を売っている人に『ありがとう』とか『おいしかったです』とか声をかける人は店員さんを喜ばせています。そうではなくて、『お金を払っているんだから喜ばせてもらって当然』と考えて偉そうな態度を取る人が『お客さん』なんです。」

「人間の赤ちゃんはやりたいことやるやろ?触りたいもの触って、行きたい場所に行く。もちろんそこで痛い思いしたり、つらい経験をするわな。でも、それこそが、人を一番成長させる道なんやで。せやから昔の偉い人らは、みんな口をそろえてこう言うんやで。『やりたいことを、やりなさい』」

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愉快痛快なガネーシャ節が炸裂だった。
そして、妙に説得力があるのは、神様だからか、関西弁の勢いか。
はて。