起業とは行動力 (ビジネス発想源より)

メルマガを購読しているビジネス発想源ですが、
今回もとてもわかりやすく、かつ胸に響くことが書いてありました。

すべてを転記してしまうのもあれなのですが、
なかなか抜粋のしようがなかったので、あらかたご紹介します。

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【第3395回】起業と行動力
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今の日本にも
「将来はいずれ起業したい」
なんて思っている人は多いけれども、
なかなか起業しません。

「起業して何の事業をやればいいか、分からない」

というのが、その理由の弁の大半です。
それが、華僑やユダヤ商人などの
たくましい商魂を持った人たちとの
そもそもの考え方の違いです。

 

生粋の商人である彼らにとっては、
起業とは何の事業かを計画して実行するのではなく、
何の事業かを見つけるために始めておくものです。

例えば、中華街の皿洗いで少しでも元手を作ったら、
もう何か、屋台を引いて売り始めています。

それは決して、
「自分は世界一の屋台事業主になるぞ!」
などと計画してやっているのではなく、
次の元手を作るための一歩に過ぎないのです。

屋台を引いて、次の元手をこつこつ作りながら、
その歩みは実は市場調査にもなっていて、
いろんな場所の情報をつぶさに手に入れる。

そして、いつしか飲食店をオープンしていて、
またいつしか2号店、3号店を出していて、
さらにいつしか、アパートのオーナーになっていて、
そしていつしか、後進たちに出資しまくっていて、
気が付くと「この街の王」と呼ばれていたりします。

 

とりあえず何かしら動き始めたら、
次のチャンスが見えてくるので、
そのチャンスに向かって新たに動きはじめたら、
また別のチャンスが見えてくる……

そういう繰り返しで財を成していきます。

だから、最初から確実な事業を探さなければ
動き出さない、というわけではなく、
また最初は自分が大好きな事業から
始めなければならない、ということでもありません。

 

最初は小さくしか儲からないことであったり、
自分がそんなに興味がない分野であったりしても、
それは単なる次へのステップであり、
最終的には、自分がやりたかったことを
いつの間にか叶えている、というケースが多いです。
起業の精神がある人とは、
事業計画を深く考えられる人というよりも、
真っ先に行動できる人です。

 

まず行動してみて、それが失敗したとしても、
次にまた起業すればいいからです。

失敗したら終わりというわけではなく、
失敗することで次に同じ失敗はしませんし、
またその失敗した仕事からも
いろんな情報や経験を大きく得ているのです。

だから、失敗は決して悪いことではないので、
失敗してもどんどん起業する、
どんどん行動を起こしていくのです。
「まだいい事業が見つからない」とか
「失敗したらどうするんだ」といったことで
思いとどまっている人は、
やっぱりサラリーマン精神から抜け出せていません。

 

いつまで経っても、
「とりあえず起業セミナーに出て勉強してみて、
起業志望者たちと情報交換をしてから
リスクを軽減して起業できれば」
などという低次元の意識から抜けられないのです。
起業の精神がある人は、
「行動している時間」に得られる利益の大きさ、
「行動していない時間」に生じる損失の大きさが
よく分かっています。

 

何でもいいから、とにかくまず始めてみる。

自分の力では難しいと思ったら
「お願いですから、これをやらせて下さい」
と他の実力者に願い込む。

そうやって、どんどん
自分でやるべきことを見つけていくのです。
起業とは、行動力です。

「とりあえず、何かしらまずやってみよう!」
と動くのが起業の精神です。

 

やることが見つからない、十分な元手がない、
市場調査がまだ不十分、パートナーが見つからない…
などと理由をつけて行動を起こさないと、
それだけ、人生の時間がもったいないわけです。

「起業していない」、
つまり「行動していない」時間が増えるばかり。
「とりあえず今週末に、何かやってみますかね」
ぐらいの早い行動力が大事です。

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まさに!ですね。

補足のしようもありません。
すべてここに書いてあります。

起業とは行動力

起業できる人とは、行動力のある人

 

いかんいかん!
できない理由、やらない理由を探すよりも、
理屈や感情じゃなくて、とにかく動いてみる!ですね。

肝に銘じようと思います。

創造力を培うものは、自分の知識や経験の蓄積である by 久石譲

宮崎駿監督 ジブリ作品や北野武監督映画の音楽としても有名な
久石譲。

過去に書籍を5-6冊ほど出版していますが、(すべて読破!!)
久しぶりに手に取ってみると、いい言葉たちがたくさん。

音楽家、作曲家、もっとひろく芸術家って、
とても自由奔放な発想と生活のように思ってしまいますけど、

ある意味すごくストイックな創作活動や
日常生活であることがわかります。

この蓄積こそが、創造性を生んでいるということが。

言葉にすると簡単に言ってしまっていますが、
おそらく相当なことだと思います。

どんな世界でも、
それがビジネス、スポーツ、音楽、あらゆる分野であれ、
やはり一流の語る言葉は普遍的だなと思います。

一部抜粋してご紹介します。

 

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「芸術家になるのは難しいことではない。内容を別にすれば、世間的には自分が決めればいいだけのことだ。誰からも認めてもらえなくても、己さえ納得していればいいのだから話は早い。「私は芸術家です」と規定したら、その瞬間からその人は芸術家である。」

「生涯に一作であれば、誰でもいい曲がつくれる。(中略)だが、仕事は”点”ではなく”線”だ。集中して物事を考え、創作する作業を、次へまた次へとコンスタントに続けられるかどうか。(中略)優れたプロとは、継続して自分の表現をしていける人のことである。さらにいえば、プロとして一流か二流かの差も、力量を維持継続していけるか否かにかかっている。」

「僕の場合、作曲の作業に入っているときは生活も一定のペースを保ち、できるだけ規則的に坦々と過ごすように心がけている。」

「作曲には、論理的な思考と感覚的なひらめきを要する。論理的思考の基になるものが、自分の中にある知識や体験などの集積だ。何を学び、何を体験して自分の血肉としてきたかが、論理性の根本にある。感性の95パーセントくらいは、実はこれなのではないだろうか。」

「だが、問題はそれさえあればものづくりができる、作曲ができるということではないところだ。肝心な要素は、残りの5パーセントの中にある。それが作り手のセンス。感覚的ひらめきである。」

「最近いろんな人と話していて思うのは、結局いかに多くのものを観て、聴いて、読んでいるかが大切だということだ。創造力の源である感性、その土台になっているのは自分の中の知識や経験の蓄積だ。そのストックを、絶対量を増やしていくことが、自分のキャパシティを広げることにつながる。」

「生涯、創造者でありたい。時代の風に合うものを作ることは難しくなっても、”創造の泉”を自分の内に持っていれば、書きたいものを書き続けられる。」

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ほんと「作曲」や「音楽」というキーワードさえ伏せてしまえば、
トップアスリートやビジネス経営者の言葉のようです。

そのくらいどんな世界であれ、一流の言葉は普遍的であり、
どの世界にも通じるものだということですよね。

創造力を培うものは、自分の知識や経験の蓄積

これに尽きると思います。

 

少し先を見て、長い視点広い視点から

冬季オリンピック開催中です。

そんな折にふと思うこと。

オリンピック選手たちも4年を一区切りとして、
4年間オリンピックを目標に積み上げてきている。
そしてその成果を発揮している。

4年一区切りの目標やその行動もいいんじゃないかなと思う。

毎年あれやろうこれやろうと焦るのではなく。
毎年あれもできなかったこれもできなかったと悔やむのではなく。

4年間、何か一つの大きな目標や区切りに向かって、
ひたすらに進み続ける。

目標や行動をとっかえひっかえして、
すべてが中途半端になるくらいなら、

そっちのほうが達成感も、残るものも、
その成果は計り知れない。

そんなことをオリンピックを観ながら思う。

ビジネスにも個人にも、同じように活かせるんじゃないかと。

 

人間の生き方にはふたつしかない。

目的をもって、それに到達すべく努力する。
あるいは、目の前のことをコツコツしながら未来を切り開く。

 

こんな言葉を見つけた。

今までだったら、前者のタイプしかダメだろうと思っていた。
でも最近は後者のタイプでもいいんじゃないかな、と自分にも寛容に。

 

いずれにせよ、少し先を見て、長い視点広い視点から。

焦ってもしょうがない。

でもあまり余裕ぶっこきすぎてもダメだけど。

 

4年間を1サイクルにするならば、
自分の干支が一回りする12年間に3回。

4年間で何かを成し遂げるとしたときに、
12年間で3回大きな成長と飛躍をすることになる。

これって結構すごいことなんじゃないかと思う。

 

試しに4年前と今の自分を比べてみると・・・

確かにそのときよりは成長している。

環境も考え方も変化しているし、
自分への自信や不安の種類も違う。

 

だから、次の4年後は、もっと成長している自分になっている。(と誓う)

 

自分だけの「オリンピックイヤー」を設定して、
その4年間目標に向かって走り続ける。

おもしろいかもしれない。

せっかくなら、冬季じゃなくて、夏季に合わせようかな。
そしたら6年後のTOKYO2020にも重なるし。

2016年リオデジャネイロまであと2年。

 

経営者を模擬体験してみる

「ビジネス発想源」という人気メルマガがあります。
ビジネスにおける視点や考え方がとても参考になります。

もう5年以上購読(無料です)していますが、
そのなかから昔のとある記事を振り返っていて見つけました。

そのままご紹介します。

 

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「経営者って自分の好きなように仕事ができるからいいですね」

と、サラリーマンはよく独立している人に対して
羨ましいと言います。
もちろん、
それが経営者や個人事業主のやり甲斐でもありますが、
逆にそれが過酷でもあります。

自分の言動全てが、会社の運命にかかってきます。
会社の運命に関わることは全て従業員の運命に関わり、
最後に自分の生活の運命にかかってきます。
自分の言動全てが会社の運命にかかるとはどういうことか。
会社員をやめて事務所を構えて独立したとします。

昼食の時間になって、40分の休憩を取って昼食を取るのと、
45分の休憩を取って昼食を取るのとでは、全然違います。

5分長めに休憩に充てるということは、
自分が事務所経営に充てる時間が5分短くなるので、
それだけ経営に対してできたことができなくなる、
ということなのです。

その5分間でできるはずのことだったことができないことで、
それだけの利益が先送りになってしまいます。

利益の確保が先送りになっても、全ての支払は待ってくれません。
やがて先送りしてきたものが蓄積してくると、
事務所の家賃も払えないぐらい大変になってきます。

自分の時間の1分1秒が、全部会社の業績に反映してくるのです。
また、事業計画書や企画書をパソコンで作っていて、
20枚印刷したけれど全て失敗してしまったので、
また新たに20枚を印刷するとします。

すると20枚の紙が無駄になってしまうわけですが、
その20枚の用紙のコストは、全部事務所にかかってきます。

20枚というと大したことがないと思うかもしれませんが、
20枚を無駄にする人は、長く計算すると何千枚も無駄にします。

でもコピー用紙はタダではないのです。
そして、特に東京では地代が高いですから、
コピー用紙を大量に保管しておく場所を確保するも、
家賃から計算するとかなり保管料がかかっていることになります。
全ての言動に、あらゆる損失やコストがかかってくる。

これが「好きなように仕事ができていいですね」という
その仕事の、大きなリスクです。

そういう大きなリスクの刃を首筋に当てられながら、
経営者や個人事業主は仕事をしているのです。

 

サラリーマンは、そのようなリスクを感じることはありません。

例えば、ランチタイムを5分長く取ったから、
企画書作成の印刷に失敗してコピー用紙を20枚無駄にしたから、
といって給料が下がるわけでもないし、
解雇されるわけでもない。

ものすごく恵まれた環境にいるわけです。
なぜ、それだけものすごく恵まれた環境にいるか。

それは、自分の会社の経営者が、
その恵まれた環境を作るためにリスクを全部背負っているからです。

「社長は好きなことばっかりやって、
社員の我々に苦労ばかりさせて何も考えていない」

などと愚痴を言っている会社員をよく見ますが、
社長はそんな社員たちの言動のリスクを全て背負っているのです。

5分休んでも何ともない、用紙を多少無駄にしても何ともない、
そんな楽園を作るために経営力でカバーしているのです。

そのプレッシャーたるや、
「給料が下がるかもしれない」「クビになるかもしれない」
という程度の会社員のプレッシャーとは
比べ物にならないぐらい大きいのです。
もちろん、会社員にそのリスクを分かち合え、
という話ではありません。

そのリスクを負うのが、経営者の仕事であり本分です。

会社員は逆に、そのリスクを経営者に背負ってもらった代わりに、
会社に対して何をしなければならないかを意識しながら
仕事をしなければならないということです。

陰で社長の愚痴を言っている場合ではないのです。

 

自分の名刺は、1枚につきどれだけコストがかかっていますか。

企画書をプリンターで印刷した時に、その用紙代、トナー代、
ホチキス代、全部合わせてコストはいくらかかっていますか。

自分が座っている席の机や椅子はどれだけの値段で購入され、
事務所の家賃からするとその机の場所代はいくらになりますか。

自分がオフィスのゴミ箱にゴミを捨てた時に、それを収集して
事業系ゴミとして出すのにどれぐらいコストがかかりますか。

トイレを一回使ったら、どれぐらいの水やトイレットペーパーを
使い、光熱費や清掃費にどれぐらいのコストがかかりますか。
そんなこと、普通の会社員は考えませんよね。

会社員がそんなことを考えなくてもいいように
そのコストを全部、自分ではない誰かが背負っているのです。
会社員の皆さんは、それを忘れてはいけません。

今、ものすごく恵まれた環境で仕事をさせてもらっているのです。

恵まれた環境でパワーを発揮できないのは、
会社のせいでも社会のせいでもない、自分のせいです。

自分は誰かに、リスクを10倍以上軽減させてもらっています。
だからそれに応えるべく、最高の仕事を成し遂げていきましょう。

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会社には、気づかないだけで、
いろいろなソースが提供されています。

「ヒト」「モノ」「カネ」
これを組織のなかで自由に使うことができます。

言い換えれば、
この提供されているソースによって、
結果も成果も達成できていると言っても過言ではありません。

極端な話、「すべて一人の自力」では成し得ないことなんですよ、
ということです。

 

これをわかったうえで、
会社のなかで、組織のなかで、仕事をするかしないかは、
心構えなど自分に返ってくるものは大きく変わってきます。

これをわかったうえで、
将来自分がどんな会社や組織のなかで成長していくのか?
それとも独立や起業を目指すのか?

「今」学べることがたくさんあることに気づきます。

 

会社にいるということは、
「ヒト」「モノ」「カネ」において、
個人よりも恵まれた環境にいるということ。

経営者とは、
リスクを背負うということ。

会社にいても、どんな立場でも、どんな組織でも、どんな環境でも、
『経営者の視点』、つまり、経営者を模擬体験することは可能です。

 

“そんなに会社がイヤなら、自分でなにかやればいい”
よく目にする、よく耳にする起業家たちの言葉です。

そこには、
“あなたがすべてのリスクや責任を負う覚悟があるならば”
という含み言葉があると思ったほうがいいです。

 

会社をうまく使う、恵まれたソースを最大限活用する。

そんな働き方や学び方もあるんだと思います。

 

ないものを数えず、あるものを数える

もっとこれが欲しい、もっとこれを手に入れたい!
そんな欲望や願望はあります。

モノを持つことは、幸福や欲望の追求です。
もちろん得ることで幸福感は満たされます。

手に入れることでステップアップできる
手に入れる過程で成長できる

こういったプラス面ももちろんあります。

 

最近飛び込んできた言葉ではっとさせられたのがこれです。

「ないものを数えるのではなく、あるものを数えよ」

 

つまり “何かを手に入れたい願望” はエンドレスです。
何かを得ても、次のものがまた欲しくなります。

そして焦りや心の余裕がなくなっていきます。

 

ちょっと立ち止まって、
すでにあるものに考えを巡らせてみる。

これはモノだけに限りません。

人もお金も環境も、自分を取り囲んでいるすべての状況に。

 

そうすると、
自分がたくさんのものをすでに手に入れていることに、
気づくことができます。

 

あれも欲しい、これも欲しい、
あれが足りない、これも足りない、
あれが満たされない、これも満たされない、
ない、ない・・・

 

ないものばかりを指折り数えても、おそらく両手では足りません。

同時に。

あるものを指折り数えてみたら、
こちらもおそらく両手では足りません。

みんな。
そんなものです。