アップサイクル↑ ダウンサイクル↓ リサイクル→

3つのサイクルをご紹介します。

リサイクルは今や社会の中でも業界としても定着していますよね。
それをもっと突っ込んで、住み分け・区別をして言われだしたのが
3つのサイクル。

 

「リサイクル」
再利用。ここでいう定義としては、元の物質に戻る再利用のこと。
アルミ缶からアルミ缶のように同様の再製品化や再利用です。

「アップサイクル」
これももちろん再利用です。
ここでいう定義としては、元の物質よりも「価値」を高める再利用のこと。
技術やデザイン力によってレベルアップした新しいモノを生み出すことです。

「ダウンサイクル」
これまた再利用です。
ここでいう定義としては、元の物質よりも質を下げた再利用のこと。
再生紙などが典型的ですが、元の物質よりもやはり劣りますよね。
真っ白ではないですし、耐久性や強度も落ちます。

 

ということで、今「アップサイクル」がすごく注目されています。

TVなどでもよく紹介されていますし、
知らないだけで、実はアプサイクルなものは
街やショップに行けばたくさんあります。

もちろん昔からありましたよ。
20歳前後の頃愛用していました、FREITAG(フライターグ)なんてその走りですね。

耐久性の強いトラックの荷台の幌を再利用し、
ショルダーベルトはそれまたトラックのシートベルト。
スイス発祥ですけど、一時期持っている人多かったですね。

しかも、「アップサイクル」のいいところでもある、1点ものということ。
世界にひとつだけの◯◯ オンリーワン ですよ。

同じ幌でも素材のどの部分を使うかで、
製品になったときのデザインが変わってくるという。

だから付加価値も増して、
いわゆる再利用とは思えない新しい価値を生み出し、
価格もそれに比例してアップする、
まさにアップサイクルの定義とおりなわけです。

 

最近だと各方面でよく紹介されていますが、
MODECO(モデコ)でしょうね。

フライターグと似てるやり方ですけど、
素材の幅が広いのとデザイン性が優れています。

床材、つまりフロアのクロスを使ったもの
タイヤのチューブを使ったもの
消防服なんかも強度と耐久性はお墨付きですからね。

ほかにもウォレットやブリーフケースなど
いろいろな製品を新しく生み出しています。

モデコのすごいところは、そのアイデアやデザイン性もさることながら
機能性が優れていることですね。

上の消防服バッグもそうですが、ガマ口です。
誰にでも使いやすいようにシンプルだけどよく考えて工夫されています。

これが、日本の!名古屋の!小さな!若い!会社がやっているから
すごいですよね。

社長も20代後半と若い方ですし、社長自らバッグ制作しています。
回し者ではないので、この辺で。

 

最近アップサイクルが気になるんですよ。

ハンドメイドやDIYなんかも気になってますけど、
似てるところもありますよね。

「新しい価値を生み出す」というのが、やっぱりいいですよねー。
アイデア勝負、創造性をかきたてるみたいなところが。

アップサイクルといいながら、
今回はバッグしか紹介できなかったですけど、
もっともっといろんな製品に生まれ変わっています。

廃材からの高級家具や、着物からのアップサイクルなどなど。

少し補足ですが、
商業的な視点から見たときに「ゴミから高級品」というのがキーワード、

“捨てるしかないもの(廃材 廃棄予定)を、いかに高級品に生まれ変わらせるか”

ここに肝があるようです。

そこには最初に戻りますが 技術力 デザイン力 1点もの が
大きく左右するわけです。

今日はここまで。
またいろんなアップサイクルを紹介していきます。

 

ムズカシイはチャンス

昔、会社の会議で言われたこと。

課題に対して一同に「これをやるのは難しい」と口を揃えていたとき。
社長のひと言が一変させたんですね。

 

「おまえたちが難しいと思っているということは、
ライバルたちもそう思っている。
これは難しい、手間がかかる、と。
ということは、だから誰もやっていないということ。
ここにチャンスがある。
誰もやっていないことを先に実現できれば、それが強みになる。」

 

なるほど!捉え方と発想転換の問題だな、確かに。
と妙に納得したのを覚えています。

難しいと思ったときには、
『ということは、誰もやってない?だから誰もやらない?
だったらできたらすごい!』

とワンクッション思えるかどうかで可能性やチャンスは転がってくる、
ということ。

そういう打破しようとする空気を持つ組織やチームって
ほんとに強いと思いますよね。

本当に難しいこともあります。

でも難しいのニュアンスが、
手間がかかるからという苦労を想定していたら、
時間と情熱さえ費やせば、いつか実を結ぶ可能性が高い、
ということになります。

 

同じことを同じようにやっていても強みにはならない。
強みをつくり出すのは才能や能力だけじゃないですからね。

誰でもできるけどやらないことを遂行できるか、
そこに道が開けるとこもある。
ひたむきな努力と情熱で。

ムズカシイはチャンス。
ふと回想しながら、この言葉をもう一度かみしめてみた次第です。

 

ギャップイヤー

先日ニュースで初めて知った言葉、「ギャップイヤー」。

一言で言うと、人生の寄り道。

 

東京大学や国際教養大学でも制度化されているギャップイヤー。
在学中に、インターンシップやボランティアを行う、国内外問わず。

そうすることでグローバル化、複雑化していく社会に対して、
主体的、能動的、チャレンジ精神のある人材を若いうちから身につけてほしい、と。

一昔前だと、こういう学生は就活で不利になることが多かった。
個性が強すぎるのでは?扱いづらいのでは? などという理由で。

でも、今は「ギャップイヤー」を活用することが武器になりつつある、
ともあった。

さて。
これは学生生活だけの話ではないような。

 

ギャップイヤー。

人生の寄り道、空白の時間、正規のレールからあえて外れる。
これは人生においても同じことなのかもしれません。

もちろん若いうちが、
その吸収力も、そこからの選択肢や可能性も大きい。

大手企業に就職するも数年で辞め、
1/5の給与であってもやりたいことを選ぶ人。

30代から起業しては失敗や挫折をくり返し、60代で成功をつかむ人。

数名でベンチャーを立ち上げ、
2年目の今も給与ゼロ、貯金を食い潰しながら夢に向かう集団。

これも別のニュースでやってました。

 

なにが言いたいのかというと、
いろいろあっていいんじゃないかな、と。人生において。

目的がある、自分を見つめなおすための、
将来を見据えるための、可能性を広げるための、
ギャップイヤー 人生の寄り道 が
あってもいいじゃないかと思うわけです。

そこからまたレールに戻るも、新しいレールに導かれるも、よし。

 

予定調和が一番つまらない。
しかも自分が思ってる予定調和なんて、
あくまでも自分だけが思って信じて疑わない、
これまたなんの保証もない予定調和。

何十年ある人生のなかで、
たかだか1-2年のギャップ(寄り道)で人生なんて決まらないですよね。

 

かくいう自分も、人よりも長い時間大学生活を送って、
やりたいことをやっていた時期があります。

音楽に明け暮れていた、というか。
それも貴重な経験だったし、今に生きているとも思っています。

次のギャップイヤーについても真剣に考えよう。
機が熟した時に。

今がギャップイヤーだったりして!?
うーん、どうなんだろう、得てして寄り道してるつもりはないけれど・・・。

将来振り返ってみたら、わかることですね、それは。

 

TVドラマ「遅咲きのヒマワリ ~ボクの人生、リニューアル」 ナレーション全話

フジテレビ系列TVドラマで2012年10月-12月に放送されたドラマ
『遅咲きのヒマワリ ~ボクの人生、リニューアル』

このたびレンタル開始されたので、再度見なおしてみました。
なんで一度見たドラマをわざわざもう1回見なおしたかって。

内容も確かにまあおもしろかったけれど、
主題歌もMr.Children『常套句』だったけれど、
それよりもナレーションの言葉がずっとひっかかっていたから。

ドラマのストーリーはタイトルにあるように、
20代後半の若者が、それぞれの道を模索していく内容で、
今まで生きてきて自分はまだ花開いたことがない。

つまり、20代後半のこれから遅咲きであっても
花開くことに希望を抱き、という内容。

毎話、エンディングで主人公の語りが入るんですけど、
そのナレーションがとても考えさせられる、ぐっとくる。

詩から切りとったようなシンプルな言葉たち。
少し青臭い感もありますけど描いている世代がそうだから、そこは。

それでも、どの世代にも、いつどんな状況に置かれていても、
ちょっと胸にひっかかってしまうような言葉たちです。

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【第1話】
答えは簡単に見つからない
何のために生きているのか
どこで生きるべきなのか
どこに向かって進めばいいのか
この先には、一体何があるのだろう

【第2話】
過去と向き合わなければ、先には進めない
未来が見えなければ、進む道が見つからない
今、いったい何をやればいいのだろう
先が見えない、今

【第3話】
自分が望む場所にいられるとは限らない
でも誰だってその場所でがんばっている
誰かに認めてもらいたくて
誰かに必要とされたくて
誰かに愛されたくて

【第4話】
誰かを傷つけてしまったり
誰かに傷つけられたり
本当は誰かと深くつながってしたいのに
誰かと深い絆で結ばれていたいのに

【第5話】
少しずつやっていけばいい
自分のいる場所でできることを
少しずつ知っていけばいい
その町のことを 大切に想う人のことを

【第6話】
少しずつ前に進んでいけばいいことはわかっている
でもなかなか前には進めない
いつまでそんな毎日が続くのだろう
悩んだところで答えなんて見つからないことはわかっている
答えがほしいわけじゃない
話を聞いてくれるだけでいい
ただ話を聞いてくれるだけで、前を向くことができる

【第7話】
道はなかなか開かない
どうしたらいいのかわからず
一人でもがきつづけるしかない
でも誰かがそばにいてくれたらから
笑顔になれたり
新たな一歩を踏み出せることが、きっとある

【第8話】
今日という一日が明日につながっていく
今日という一日が終わっていく

【第9話】
いつの間にか出会っているのかもしれない
大切なものや大切な人に

【最終話】
きれいになんて咲かなくていい
もがくばかりで咲けない日があっていい
今いる場所でできることをやってみよう
いつか自分らしく咲ける日が来ることを信じて

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読書:「お金が教えてくれること」 家入一真

著者は1978年、福岡県生まれ。

29歳でレンタルサーバー「ロリポップ」を成功させ、
その後も多方面での事業、
最近ではECサービス「BASE」を共同創業もしている。

会社の成功で大金も手にし、また会社を離れては作りをくり返し、
お金の魔力に溺れ、底をつく経験もしたことがある著者だからこそ
いろんな乱高下、天国と地獄を体験して血肉となり培われた
今の時代に今のセンスにあう、説得力のある内容だった。

印象的なメッセージのみ抜粋
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お金はあるに越したことはないけれど、そこを求めてがむしゃらに働くことが幸せではない。むしろ、お金があっても不幸な人もいっぱいいるということに、若い子たちが気づいてしまった。彼らにとっての幸せは、例えば社会貢献だったり、自分の家族との時間だったり、自分の時間だったり、そういったものを大事にすること。

僕は最近社員に、昼だけの顔じゃなく、夜の顔や土日の顔などたくさんの顔を作ろうという話をしている。顔をつくるというのは、会社からだけで収入を得るんじゃなく、自ら複数の違う収入を得る顔を持ちましょうということ。会社も社員も、依存するのも、されるのもいけない。人は簡単に依存する。依存は思考停止だ。

みんなに会社をやめて起業しろと言ってるわけではない。今の場所にとどまるのも選択肢の一つ。そこで、自己実現するか、会社に勤めながらでも、自分のやりたいことはできるよね。飲み会など愚痴・ストレス・付き合いのために、無駄な時間とお金を使うなら、動き始めたほうがいい。「何もしない」ことは、もはやリスクでしかない。

自分のなかにまだまだやるぞという気持ちがあれば、どんな経験も明日につながる。もとは毛沢東が唱えたと言われる「革命の3原則」っていうのがある。「貧乏であれ」「若くあれ」「無名であれ」。新しいことをする、新しいものを作り出すには貧乏・若い・無名であることがパワーになるんだよね。
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この抜粋が、劇薬になるのか、特効薬になるのか。

すっと入ってくるのか、ひっかかりやしこりが残るのか、
はたまた受け付けないか。

人それぞれだろう、とは思う。

ただ、少なくとも自分は共感している。