ギャップイヤー

先日ニュースで初めて知った言葉、「ギャップイヤー」。

一言で言うと、人生の寄り道。

 

東京大学や国際教養大学でも制度化されているギャップイヤー。
在学中に、インターンシップやボランティアを行う、国内外問わず。

そうすることでグローバル化、複雑化していく社会に対して、
主体的、能動的、チャレンジ精神のある人材を若いうちから身につけてほしい、と。

一昔前だと、こういう学生は就活で不利になることが多かった。
個性が強すぎるのでは?扱いづらいのでは? などという理由で。

でも、今は「ギャップイヤー」を活用することが武器になりつつある、
ともあった。

さて。
これは学生生活だけの話ではないような。

 

ギャップイヤー。

人生の寄り道、空白の時間、正規のレールからあえて外れる。
これは人生においても同じことなのかもしれません。

もちろん若いうちが、
その吸収力も、そこからの選択肢や可能性も大きい。

大手企業に就職するも数年で辞め、
1/5の給与であってもやりたいことを選ぶ人。

30代から起業しては失敗や挫折をくり返し、60代で成功をつかむ人。

数名でベンチャーを立ち上げ、
2年目の今も給与ゼロ、貯金を食い潰しながら夢に向かう集団。

これも別のニュースでやってました。

 

なにが言いたいのかというと、
いろいろあっていいんじゃないかな、と。人生において。

目的がある、自分を見つめなおすための、
将来を見据えるための、可能性を広げるための、
ギャップイヤー 人生の寄り道 が
あってもいいじゃないかと思うわけです。

そこからまたレールに戻るも、新しいレールに導かれるも、よし。

 

予定調和が一番つまらない。
しかも自分が思ってる予定調和なんて、
あくまでも自分だけが思って信じて疑わない、
これまたなんの保証もない予定調和。

何十年ある人生のなかで、
たかだか1-2年のギャップ(寄り道)で人生なんて決まらないですよね。

 

かくいう自分も、人よりも長い時間大学生活を送って、
やりたいことをやっていた時期があります。

音楽に明け暮れていた、というか。
それも貴重な経験だったし、今に生きているとも思っています。

次のギャップイヤーについても真剣に考えよう。
機が熟した時に。

今がギャップイヤーだったりして!?
うーん、どうなんだろう、得てして寄り道してるつもりはないけれど・・・。

将来振り返ってみたら、わかることですね、それは。

 

TVドラマ「遅咲きのヒマワリ ~ボクの人生、リニューアル」 ナレーション全話

フジテレビ系列TVドラマで2012年10月-12月に放送されたドラマ
『遅咲きのヒマワリ ~ボクの人生、リニューアル』

このたびレンタル開始されたので、再度見なおしてみました。
なんで一度見たドラマをわざわざもう1回見なおしたかって。

内容も確かにまあおもしろかったけれど、
主題歌もMr.Children『常套句』だったけれど、
それよりもナレーションの言葉がずっとひっかかっていたから。

ドラマのストーリーはタイトルにあるように、
20代後半の若者が、それぞれの道を模索していく内容で、
今まで生きてきて自分はまだ花開いたことがない。

つまり、20代後半のこれから遅咲きであっても
花開くことに希望を抱き、という内容。

毎話、エンディングで主人公の語りが入るんですけど、
そのナレーションがとても考えさせられる、ぐっとくる。

詩から切りとったようなシンプルな言葉たち。
少し青臭い感もありますけど描いている世代がそうだから、そこは。

それでも、どの世代にも、いつどんな状況に置かれていても、
ちょっと胸にひっかかってしまうような言葉たちです。

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【第1話】
答えは簡単に見つからない
何のために生きているのか
どこで生きるべきなのか
どこに向かって進めばいいのか
この先には、一体何があるのだろう

【第2話】
過去と向き合わなければ、先には進めない
未来が見えなければ、進む道が見つからない
今、いったい何をやればいいのだろう
先が見えない、今

【第3話】
自分が望む場所にいられるとは限らない
でも誰だってその場所でがんばっている
誰かに認めてもらいたくて
誰かに必要とされたくて
誰かに愛されたくて

【第4話】
誰かを傷つけてしまったり
誰かに傷つけられたり
本当は誰かと深くつながってしたいのに
誰かと深い絆で結ばれていたいのに

【第5話】
少しずつやっていけばいい
自分のいる場所でできることを
少しずつ知っていけばいい
その町のことを 大切に想う人のことを

【第6話】
少しずつ前に進んでいけばいいことはわかっている
でもなかなか前には進めない
いつまでそんな毎日が続くのだろう
悩んだところで答えなんて見つからないことはわかっている
答えがほしいわけじゃない
話を聞いてくれるだけでいい
ただ話を聞いてくれるだけで、前を向くことができる

【第7話】
道はなかなか開かない
どうしたらいいのかわからず
一人でもがきつづけるしかない
でも誰かがそばにいてくれたらから
笑顔になれたり
新たな一歩を踏み出せることが、きっとある

【第8話】
今日という一日が明日につながっていく
今日という一日が終わっていく

【第9話】
いつの間にか出会っているのかもしれない
大切なものや大切な人に

【最終話】
きれいになんて咲かなくていい
もがくばかりで咲けない日があっていい
今いる場所でできることをやってみよう
いつか自分らしく咲ける日が来ることを信じて

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読書:「お金が教えてくれること」 家入一真

著者は1978年、福岡県生まれ。

29歳でレンタルサーバー「ロリポップ」を成功させ、
その後も多方面での事業、
最近ではECサービス「BASE」を共同創業もしている。

会社の成功で大金も手にし、また会社を離れては作りをくり返し、
お金の魔力に溺れ、底をつく経験もしたことがある著者だからこそ
いろんな乱高下、天国と地獄を体験して血肉となり培われた
今の時代に今のセンスにあう、説得力のある内容だった。

印象的なメッセージのみ抜粋
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お金はあるに越したことはないけれど、そこを求めてがむしゃらに働くことが幸せではない。むしろ、お金があっても不幸な人もいっぱいいるということに、若い子たちが気づいてしまった。彼らにとっての幸せは、例えば社会貢献だったり、自分の家族との時間だったり、自分の時間だったり、そういったものを大事にすること。

僕は最近社員に、昼だけの顔じゃなく、夜の顔や土日の顔などたくさんの顔を作ろうという話をしている。顔をつくるというのは、会社からだけで収入を得るんじゃなく、自ら複数の違う収入を得る顔を持ちましょうということ。会社も社員も、依存するのも、されるのもいけない。人は簡単に依存する。依存は思考停止だ。

みんなに会社をやめて起業しろと言ってるわけではない。今の場所にとどまるのも選択肢の一つ。そこで、自己実現するか、会社に勤めながらでも、自分のやりたいことはできるよね。飲み会など愚痴・ストレス・付き合いのために、無駄な時間とお金を使うなら、動き始めたほうがいい。「何もしない」ことは、もはやリスクでしかない。

自分のなかにまだまだやるぞという気持ちがあれば、どんな経験も明日につながる。もとは毛沢東が唱えたと言われる「革命の3原則」っていうのがある。「貧乏であれ」「若くあれ」「無名であれ」。新しいことをする、新しいものを作り出すには貧乏・若い・無名であることがパワーになるんだよね。
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この抜粋が、劇薬になるのか、特効薬になるのか。

すっと入ってくるのか、ひっかかりやしこりが残るのか、
はたまた受け付けないか。

人それぞれだろう、とは思う。

ただ、少なくとも自分は共感している。

 

キャッシュポイントと車輪

キャッシュポイントを増やすことは重要だ。
よく言われること。

キャッシュポイントとは、つまり収益源や販路のこと。

ひとつの収益源だけでは、何かが起こった時に・・・となるけれど、
複数の収益源を持つこと、広げることで安定する。

通販をやるにしても、例えばヤフオクはひとつの収益源。

こればかりに依存すると、
何かが起こった時やルール変更になったときにすべてが崩れてしまう。

だから、販路(販売先)として、Amazonや楽天、ネットショップなど
複数のキャッシュポイントを持ったほうがもちろん継続的に安定する。
あとは人と時間と労力からの費用対効果の問題である。

これを例えるなら、車輪。

ひとつの車輪を、ひとつのキャッシュポイントとするならば、
一輪車を乗りこなすこともすごいけれど(技術や能力として)、
それよりも車輪を増やして、二輪車・三輪車・四輪車としていったほうが
より安定的に回転するし、地面に触れる面や、負荷が分散されることで、安定する。

つまり、車輪をキャッシュポイントにみたてると、こういう例えになる。

超絶なバランス感覚が要求される一輪車よりも、
継続して安定して長い距離を走っていける四輪車のほうがいい。
もし、車輪のひとつがパンクしたとして。
一輪車なら、もうそこからは走れません。
それ以外の二輪車・三輪車・四輪車なら、なんとか当面は走れる。

止まっていないということは、キャッシュポイントがどこかは生きている、
つまり収入はゼロにはならない、ということ。

そんな例え話を組み立てながら、
キャッシュポイントを複数持つことの重要性、
つまりはキーポイントとして『継続と安定』ということを、
自分の現状と今後の課題ということもふまえて、考えてみたりしている。

 

経験のものさし

プロ将棋棋士の羽生善治さんの本にこんなことが書いてあった。

『不調を乗り越えるための「経験のものさし」』
経験のものさしとは、何かをマスターするためにかかった時間の定規。

勉強・語学・受験・スポーツ・楽器・免許・資格・仕事内容など、
「自分は◯◯を習得するのに◯◯時間(日/年etc)かかった」
時間と労力と情熱を注いだらこのくらいのことができるようになった、
という自分自身の学びや経験からくるものさしがある、と。

それがあるから、
何か新しいことにチャレンジしようとしたときに、
何かうまくいかないときに、
その時間や労力や情熱への不安に耐えられるようになる。

「経験のものさし」が焦らずに進んでいくための武器になる。
「経験のものさし」が努力の見込み、
つまり成果が出るようになるまでに必要な努力の量と質を見極める力を自分に与えてくれる。

「経験のものさし」の種類が豊富であればあるほど、
自信をもって進むことができる。

とてもいい導きの言葉だと思う。

 

誰しも生きてきた年数と時間だけ、経験してきた量と質だけ、
「経験のものさし」が蓄積されている。
ない人は、いない。

年齢を重ねるごとに、これを磨くことによって、
瞬間的な焦りや不安は払拭できていく、
ようになるんだと思う。

自分に置き換えてもそうだし、
周りの若い人を見渡してもそうかもしれないが
若い頃に一見安易な無謀な目標を立てたり、
焦りや不安が多く悩んでしまうのは、
この「経験のものさし」を持ち合わせていないか、まだ少ないか。

もし、自分の経験のものさしがわからない、という人は、
生まれてからこれまでの、自分年表をおさらいしてみる。

今◯◯が当たり前のようにできるのも、
今◯◯をした経験が生きているのも、
こんなことではへこたれないよ、◯◯に比べたら・・・と思えるのも、

自分年表を紐解いたなかに、
その“◯◯”という「経験のものさし」があったから。

何か長期的な目標を立てようとしたとき、
今やっていることが途方もない過程なとき、
「いやいや、◯◯もこれだけの時間がかかったじゃないか!」
何事もすぐに成果を出せてしまう特効薬なんてない。

 

こういう手法と考え方をうまく使って、

自分に自信をつけることができる
自分を承認することができる
今立ちはだかる壁に立ち向かおうとすることができる
他人が壁に当たっているときに、自分の「経験のものさし」から理解してあげることができる
他人が壁に当たっているときに、自分の「経験のものさし」の体験談により励ますことができる

などなど。

種類も長さも豊富な、
自分ならではの「経験のものさし」をつくっていこう。