秋の行楽 ~通潤橋放水&紅葉~

通潤橋(つうじゅんきょう)は江戸時代に作られた石の水路橋です。

熊本県の山都町という、
阿蘇よりも南、高千穂峡にわりと近い場所です。

秋の行楽もかねてドライブです。
今年の紅葉も見納めです。

そして11月末まで、週末に放水のイベントをやっていたからです。

一日1回、正午に、観光用のイベントとして、
この橋から放水を見ることができます。

 

通潤橋1

 

とてもいい田舎な風景です。
人がたくさんいるので、その橋の大きさがわかります。
下から、近場から、橋の上から、といろんな角度から散策できます。

そしていよいよ放水です!

 

通潤橋2

 

大迫力!

滝のようです。
ダムほどはないですが、近くから下から望めるのはおもしろいです。

そして容赦なく水しぶきを浴びます。

これが約15-20分程つづきます。

その間、いろんなアングルから写真を撮ろうと、みんな動きながら、
この放水を見物しているわけです。

国の重要文化財にも指定されているこの通潤橋をひと目見ようと、
各方面から車やバスで訪れた人たちでにぎわっていました。

 

橋の周辺はこんな風景です。

通潤橋3

のどかです。
かぐや姫、竹取物語の世界のようです。

 

道中、紅葉スポットとして人気のある神社なども散策しながら、
今年も秋の行楽を楽しみました。

 

太宰府1

 

読書:「ノムラの教え 弱者の戦略99の名言」 野村克也

プロ野球監督としても有名な野村克也さんの著書です。
野球人生で培われた教訓や人生における名言が紹介されています。

人の言葉ではなく、自らの経験からくる自分の言葉として。

スポーツをする人、多くのビジネスマン、30代以降の中間管理職まで、
戦う人、上司や部下の環境の人、自らを高めたい人、
見開きで1項目という読みやすさで99の名言が胸を打ちます。

「弱者」という副題がついていますが、
これは野村監督のこれまでの歩みが反映されていますね。

無名高校からテスト入団し、捕手として打者として頂点を極め、
監督としても万年Bクラスのチームを常勝軍団に育て上げた背景が。

だからこそ、
・弱者はいかに闘い、いかに勝つべきか
・現実をどう認識し、戦略を練るかですべては決まる
・人間の能力や才能の差など、ほんの僅かにすぎない

といった、
一握りの天才ではなく、人はその意識と鍛錬で変われる!ということを
経験から紐づくエピソードと言葉で語られていますので、
とても勇気づけられます。

 

目次から紹介しますと

  • 不器用は最後に器用に勝る
  • 才能のない者の武器は考えること
  • 勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
  • 自分は毎日正しい努力をしているか、毎日自分に問いかけよ
  • 時間は平等に与えられるが、結果は平等ではない
  • 未熟者にスランプなし
  • 満足・妥協・限定は負のスパイラル
  • プロフェッショナルの”プロ”はプロセスの”プロ”
  • 忍耐の裏にあるのは希望である
  • 組織はリーダーの力量以上には伸びない
  • 覚悟に勝る決断なし
  • 人間はどんなときにも手を抜いてはいけない
  • どこで誰が評価してくれているかわからない
  • 人間は無視・称賛・非難の順で試される
  • 進歩とは無知を自覚することからはじまる
  • 人間的成長なくして技術的進歩なし
  • 才能とは頭脳に埋め込まれた情報である
  • 若いときに流さなかった汗は、年老いて涙に変わる
  • ぼやきと愚痴は違う
  • 進むときは上を向いて進め。暮らすときは下を向いて暮らせ。 etc

 

もちろん野球に関することも多いですが、
上に抜粋したように、その枠にとどまらない人生訓がたくさんあります。

一番突き刺さった言葉は、
『若いときに流さなかった汗は、年老いて涙に変わる』 です。

カッコイイー!
いやそういうことではないんですが、肝に銘じたいと思いましたね。

 

あとは、
不器用な人は要領が悪く、失敗を繰り返し時間がかかる。

だからこそ、努力を積み重ね、試行錯誤し、創意工夫し、
知識や理論、経験則が蓄積されていく。

一度身についたものは失われない。だから器用になる必要はない。

このあたりの話も、とても背中を押してくれる言葉だと思います。

読書:「成功者3000人の言葉」 上阪徹

ちょっとした頭の体操に、ストレッチにと思って、
軽い気持ちで手にとった本だったのですが。

思った以上に共感できることが多く、やっぱそうだよな、と思うこと多く、
一気に読みきってしまいました。

3000個の名言が載っているわけではなく、
著者がこれまでに出会ってきた各界で成功している3000人以上から、

共通してみんな同じことを言っている大切なこと、
それを99項目挙げています。

項目ごとに見開き2ページで収まっていて読みやすいですし、
どの項目もウンチクや概念だけでなく、
実例やシチュエーションもふまえてなので
読みながらイメージしやすく、すっと頭にも心にも入ってきます。

 

紹介しだすとキリがないので、目次からチョイスすると、

  • そもそも世の中は理不尽で不平等である
  • あえて逆を行く人が、未来の王道を行く
  • 勝負は日常が決める
  • 誰にも見られていない時間こそ人生
  • 誰かの役に立つことを、仕事と言う
  • 夢と志は違う
  • アイデアは会話から生まれる
  • できるかできないか、ではなく、やるかやらないか
  • 人と戦うな、自分と戦え
  • 向き不向きなんて、ない
  • すぐには役に立たないことを大切にする
  • 実力1割、運9割
  • 世界は自分の意識が作っている
  • 下積みは楽しい
  • 人生のリターンは、取ったリスクに比例する
  • 不安はなくならない
  • 悲観的に準備し、楽観的に対処する
  • 思い通りにならない、を楽しむ
  • 文系と理系を分けない
  • 幸せはプロセスにある ・・・etc

 

ちょっとだけチョイスするつもりが意外に列挙しましたね。
そのくらい共感する内容が多かったです。

おそらく。

この本の内容に共感する人は、
とても親近感がわくというか、お近づきになれます。 笑

そのくらい、いつも自分も思っていること、言っていることもあり、
それを活字で整理されたものを読むことで、
より一層自分のなかで吸収されていったような気がします。

もし上の目次からの抜粋で、気になる項目が10個以上あった人は、
きっと読んで損はないと思います。

堅苦しいビジネス書でも、成功者の美談でも、一流の経営書でもなく、
仕事でも日常でも活かせる指南書だと思います。

大事なものは、たいていめんどくさい

先日のNHKプロフェッショナル 宮崎駿スペシャルにて。

印象的だったシーン。

「面倒くさい」「究極に面倒くさい」とブツブツ言いながら
机に向かって絵コンテを描いている。

そのとき宮崎駿監督は
「面倒くさいっていう自分の気持ちとの戦いなんだよ」と一言。

続けて
「面倒くさかったら、やめればいいのに?」と言われれば
「うるせえな」とか、そういうことになる。

そして核心の言葉へ。
「世の中の大事なものは、たいてい面倒くさい」
「面倒くさくないところで生きていると、面倒くさいのはうらやましいと思うんです。」

 

もうちょっと関連めいたシーンを抜き出すと、こうも言っている。
「やっているときはその意味なんてわからない。」
「意味をわかってやっているわけではない。」

 

つまりは、日々の生活のなかの大切なことは、面倒くさいことが多く、
そのなかには慈しむもの愛おしいものがたくさんつまっている。

そして、そのときにはその意味なんてわからなくても、
匙を投げることなく向き合っていくこと。

面倒くさいことはかけがえのない幸せなこと。
そうやって日々の面倒くさいことに濃厚に生きていく。
その先にその意味がついてくる未来が待っている。

要領よく。 スマートに。 効率的に。 最大効果で。
傷つかずに。 疲れずに。 苦しむことなく。 楽して。
失敗せずに。 損せずに。 etc…

誰もが得てして望まない、出来れば避けたいことだけれど、
でも、それを恐れてばかりいずに、進むしかない。

面倒くさいことが愛おしい。
面倒くさいことが生きている証。

そういうことなのかなあと解釈。

 

最後の宮崎駿監督の言葉もまた勇気づけられる。
「堪る限りの力を尽くして生きる」
「自分たちに与えられた、自分たちの範囲で、自分たちの時代に、堪る限りの力を尽くして生きなさい」

 

Best Mover Advantage

First Mover Advantageという言葉がある。
最初に動いた者が優位、つまり先行者利益のようなもの。

先行者利益とは、市場開拓者であり、
パイ(市場・需要)を独占しているので、それだけ恩恵も大きい。

そしてそこに参入しようとすると、後発は簡単ではない。
構築されたパイを崩す・奪い合う、という競争になる。

まあ簡単に言えば、
後発は不利だし、そう簡単には勝てない、切り崩せない。

 

そこで楽天社長の三木谷浩史さんの言葉。

「簡単に勝とうとするから、勝てないだけのことだ。
大きな戦略を描いて、時間をかければ、大概のものは逆転できる。
First Moverになれなかったら、Best Moverになればいい。」

こういうことだと思う。

つまり、First Mover(先行者)になれない場合
・自分がはじめてもすでに勝ち目はない
・もう誰かやってるし自分はやらない

ではなくて、
Best Mover(最善者)になればいい。
・大きな視点か長期的に見て計画行動する
・簡単に結果を出そうとせずに、未来の結果に焦点を当てる
・広く浅くつまむのではなく、ひとつのことを正しいやり方で深く探究する

そうすることで、誰でも、
Best Mover Advantageを勝ち取ることができる。

 

だから、仕事でも趣味でもなんでもそう。
Never too late.
遅すぎるということはない。

自分が今だ!と思った
BestなタイミングにBestな動きを始めてみたらいい。

すると将来BestなAdvantageを得ている自分に出会うことができる。

Best Mover Advantage だから!! Never too late.
このふたつのセンテンスは合わせて覚えるとより深みが増します。