専門書:「海外ネットオークションでプチ副業! eBayではじめる個人輸入&輸出ビジネス」 BUCH+ 佐藤尚規 レビュー

ヤフオクのグローバル版ともいえるebay(イーベイ)です。
ここを基盤に輸出入を実践している方も多いです。

世界中から売りたい人、買いたい人が集まるわけですから、
国も人種も取り扱う商品も多岐にわたります。

そんなプラットフォームが存在すること自体
よく考えたらすごいことですが、

そして同時にどんな文化であれ、共通ルールのなかで、
購買が毎日何百万件と成立していることは
現代IT社会ならではかもしれません。

まさに国境を超えたボーダレス。

 

「海外ネットオークションでプチ副業! eBayではじめる個人輸入&輸出ビジネス」

本著はまさにそんなebayの最新情報をおさえた専門書となっています。

まったく個人輸入や個人輸出を知らない人には最適な本です。
ebayで購入する手順、売る手順などが紹介されています。

実際のebay画面コピーにコメントなどが書かれているため、
このとおり実践すれば登録から購入販売までひと通りはできるでしょう。

経験者の実践編というよりは、入門書・手引書・知識書になります。
なので、具体的な手法やコツに関しては触れられてはいません。

 

それでも冒頭に書いたように、ebayの最新ルール、最新情報をもとに、
きれいに整書されています。

目次から紹介しますと

  • イーベイのアカウント取得手順
  • ペイパルのアカウント取得手順
  • 入札から商品を受け取りまでの流れ
  • 入札におけるトラブルと対処法
  • 通関手続きと関税の基礎知識
  • イーベイへの出品で販路は世界に広がる
  • 出品から代金受け取り、商品発送までの流れ
  • 出品におけるトラブルと対処法  etc…

その他、最新情報をもとにした

  • 利用手数料 送料 関税 輸入禁止商品 規制商品
  • ネットオークションで副業を行う際の注意点(事業者手続 確定申告)

など、ほぼ必要な情報は網羅されています。

深くではない項目もありますが、
知っておいたほうがいい情報はわかります。

 

唯一最新情報ではないのが、ヤフーに関する項目です。

本著の出版は2012年夏なのでebayに関しては最新情報ですが、
その後ヤフーの「eコマース革命」が2013年秋にありましたので、
そこは変わっています。

ebayで買った商品をヤフオク・Amazon・ネットショップで売る
という項目があるのですが、そこが該当箇所になります。

ただ本の構成上たいした問題ではありません。

 

もしebay系の本を読みたいなら現在一番適書かなと思います。

一生懸命web検索でパズルのピースのように情報を探す効率や、
下手な情報教材で高額を払って・・・な程度の内容よりも、
一番最適で良書だと思います。

これからebayの世界に入る方や、
わからなくて二の足を踏んでいる方には、
心強い手引きになってくれます。

[事例] お届けできなくなった商品から代替品をおすすめする

いかにお客様に気持ちよく買い物をしていただき、
どんな問題が発生したとしても、
最後はいいクロージングを迎えるために。

たまにご購入いただいた商品が、
その後の経過でお客様のもとへお届けできなくなってしまう
ケースが発生します。

配送中の事故(未着/破損)
到着後の不良品や破損
品切れ欠品 etc…

そんなときにどうお客様に対応できるかで、
その印象は大きく変わってきます。

 

まず第一に正確な情報とお詫びをお客様にお伝えすること。
そしてそれをふまえてお客様のご要望を聞くこと。

 

【事例】
購入後の品切れ欠品によるお客様へのキャンセルお願い

お客様にはまず欠品であることと、今後調達が難しい旨を伝えました。
そしてキャンセルのお願いとご返金の了解を提案しています。

それと同時に、類似商品があるためその代替品との交換もできる旨を伝えていました。

「もしお気に召すものがございましたら、そちらと交換させていただきます。」

 

するとお客様からはこのようなお返事でした。

「残念ですがご事情は了解いたしました。同型別柄の商品と交換は可能でしょうか?選んでよろしいのでしたら、選定したいと思います。よろしくお願いします。」

とてもありがたいお話です。
今回は海外配送中の破損事故による起こった問題でした。

 

お客様へのお礼と返事には、

「今回の配送事故のため、別途補充配送中のものも多く、お選びいただきました商品によってはまた少しお時間がかかってしまう場合がございます。それでもご都合とご予定がよろしいのであれば、ぜひ代替品のご希望をお聞かせください。こちらも最後まで責任をもって商品をお届けしたいと思っています。」

 

いかがでしょうか。

お客様への最終的なキャンセルやお詫びとしては、ご返金になります。

もちろんそうせざるを得ない場合もありますし、
すみやかに処置するべきです。

ただし「返金してしまえば終わり」ではなくて、
いかに選択肢を複数持ち、最善の策をお客様に選んでいただけるか。

イレギュラーの発生は、プラスαでの労力と時間も発生してしまいます。
それはしょうがないことです。

でもこういったイレギュラーをうまく乗り越えることができたら、
販売者としては自信にもつながりますし、
お客様にも喜んでいただける。

そして次につながるなにかが残るかもしれません。

いろんなケースに遭遇すると思いますが、
実践あるのみ!経験値を積み重ねるのみ!ですね。