読書:「あなたが輝く趣味起業のはじめかた」 戸田充広

いざ独立や起業をするときに、
やりやすいから、もしくはお金が稼げるから、と全く違う分野ではなく、
趣味を活かして起業することのすすめが書かれている本。

そんな「趣味起業」のメリットとして大きく3点を挙げています。
1.好きだから続く
2.好きだからお客さんの気持ちがわかる
3.好きだから創意工夫ができる

本著前半は、なかなかやろうとすると躊躇してしまう「趣味起業」を
いろんな考え方やマインドで、ときほぐしてくれて勇気づけれらます。

普通、
「自分の趣味はお金をもらえるほどのレベルじゃない」
「自分よりもベテランの人がいっぱいいるから、自分にはムリ」
「もっと自分が趣味を極めてからでないと」

そんなことをみんな思ってしまいますよね、もちろん自分もそうです。

でも、この本ではそんな不安に対して
『趣味を極めているかどうかは、趣味起業でお金を稼ぐことには無関係』と言っています。

どういうことかというと、
趣味レベルを10段階としたときに、

・レベル3の人ならば、レベル1かレベルゼロの人を対象にしたらいい
・どんな趣味でもあなたよりも初心者はいる

ちょっと具体的に言うと、
どんな趣味でもはじめる人は、まずは基本情報が知りたいですよね。

あなた(教える人)はある程度精通しているので、
「そんな基本情報なんかでお金なんて稼げない」
「そんな基本情報は本やネット、身近な知人から教えてもらえる」
と思うかもしれません。

でも、
本を買ったけどそこから質問したいことがでてきた
知り合いが周りにいない
そんな人もたくさんいますよ、と。

要は、あなたが当たり前、
つまり 【報酬をもらえるほどの価値がない】と思い込んでいる
あなたの知識や能力・スキルを、
欲しがっている人・喜んでくれる人はいますよ。

そういうことですよね。

 

もう一方で、
レベル4以上の人たちから「そんなのでお金取るな」とか言われそう。

そんな不安も心配も必要ないと。
例えばレベル10の人は、レベル3のあなたなんて目もくれないですよと。

そして教えてもらう初心者の人たちも
「初心者だから、レベルの高い人には質問しずらい」
「笑われないかな 聞きにくいな」

こんな不安があるわけです。
だからこそ立派に成り立つんですね。

つまり、レベルと対象を明確にすれば、
お互いがWin-Winになる、ということです。

このターゲット戦略はすごく大切なことだと思います。

本著は20ケースにも及ぶ趣味起業の実例が紹介されています。

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☆元ミュージシャンがはじめた歌がうまくなる講座

☆イタリア好きが現地情報を配信、語学教材までつくる、現地仕入ネットショップまで運営

☆釣り好きが道具の選び方や釣り方をブログ発信、教材販売、スカイプでネットアドバイス

☆サーフィン好きが、コツをひらすらブログに書き続け、要望が増えセミナーや教材DVD販売

☆ファッション好きから、コーディネートアドバイスでファンが増え、同行ショッピングまで

☆ピアノ経験者が個人サイトのサウンドロゴやイメージ曲を作成、ピアノ関連の雑貨販売

☆個性的なデザインやオーダーで、女度をアップさせてくれる手作りジュエリー販売
etc…
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おもしろいですよね。

“こんなやり方もあるんだ” “思いつかなかった”
“自分ならここをこう置き換えたら自分の趣味に~”

なんて感じで、とてもイメージしやすく、
発想も気持ちもやわらかくしてくれます。

後半は、趣味をビジネスに変えていくための5ステップ
1.情報発信の仕方 2.お客さんの集め方 3.ファンづくり
4.販売の仕方 5.安定への仕組み

ちょっと突っ込んだ内容となっています。

自分ももちろんそうですが、
この5つがすぐにできるものではありません。

もしかしたら1年以上かかるかもしれない。

でも、紹介実例にもあったように、そして冒頭にもあったうように、
“好きだから続く”
“好きだからお客さんの気持ちがわかる”
“好きだから創意工夫ができる”

まさにここに尽きるのかな、と思います。

お金を稼ぐことは生活していくなかで大切な安定基盤ですけど、
そこ(お金を稼ぐ)が目的じゃないから、
できるしやりがいもあるんだと思います。

もしかしたら1年後、僕もあなたも上の実例を参考にして、
あたらしい「趣味起業」をはじめているかもしれませんね。

今すぐ趣味起業じゃなくてもいいと思うんです。
会社にいながらできることもあるし、趣味のままでいることももちろん。

ただ、今の自分の趣味や興味が、どういう可能性を秘めているのか、
そんなことを空想するだけでも楽しいと思います。

 

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