映画「怒り」 鑑賞

吉田修一原作 映画「怒り」

同作者「悪人」も映画化され

その年の賞を総ナメにしましたね。

同じ監督が再びメガホンをとっています。

 

映画は原作に忠実な

ストーリーでした。

そこはさすが、素晴らしいです。

 

ただただ、

やっぱりこの作品を

映画の尺に収めるには

必要時間が足りなかったですね。

 

登場人物たちが

お互い知らないなかで

同時進行で交錯するわけですが

3~4つのシチュエーションを

平等に描写しようとするには難しい。

 

でも、原作は、

均等に登場人物を扱っているからこそ

世界観の広がりと深さがあって。

 

もったいないなあと思いましたが、

致し方ないのかもです。

ドラマだと陳腐になってしまいそうだし、

犯人探しサスペンスが、

作品の軸ではなかったりもするので。

 

作品への不満はここまでにして。

 

 

キラリと光るもの、

というかビックリするほど

ピカイチだったのが、

宮崎あおいさんの演技でした。

 

清純、きれい、というイメージもあって、

この作品の役を知った時 ???

イメージと違うと思ったのを覚えています。

 

結果、素晴らしいのひと言です。

ほぼノーメイクじゃないかという、

おせじにもきれいには見えない役どころで、

完全に役になりきっていました。

 

一見、女優としてのイメージ戦略からすると、

マイナス効果なんじゃないかと思うほどの、

美しさを一切排除した役づくり。

 

それだけに、

ふとしたときに見せる表情が、

ぐっと引き立っています。

 

これは、この作品において、

これからいろいろな女優賞に

輝くんじゃないか。

 

主演女優賞? 助演女優賞?

どの位置づけになるかはわかりませんが

そのくらいの凄みを感じました。

 

映画「悪人」同じく

見たあとの爽快感などとは程遠い、

なにか重くのしかかる

なにかこちらに向けて

疑問を投げかけられた

そんな作品になっています。

 

超豪華出演陣です、

鑑賞してよかったと思える何かは、

きっとある、地に足のついた作品です。(^^)

 

映画怒りポスター

 


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